ハンガリー

平成27年11月26日

 26日,午後12時から約1時間30分間,山田美樹外務大臣政務官は,サボー・ラースロー・ハンガリー外務貿易副大臣(Dr. Laszló SZABÓ, Deputy Minister of Foreign Affairs and Trade, Ministry of Foreign Affairs and Trade)との間でワーキング・ランチ形式の会談を行いました。概要は以下のとおりです。

1 日ハンガリー関係

冒頭,山田政務官から,サボー外務貿易副大臣の訪日を歓迎するとともに ,民主主義や法の支配等の普遍的価値で結ばれているハンガリーとの間で,幅広い協力が進展しており喜ばしく思う旨述べたところ,同副大臣から,ハンガリーに進出する日本企業に言及しつつ,二国間の経済交流拡大を歓迎する旨,また今後の更なる経済交流深化が期待される旨述べました。

2 日EU関係

両者は,二国間経済交流深化のためにも,日EU間の経済連携協定(EPA)及び戦略的パートナーシップ協定(SPA)の早期妥結は重要との立場から,引き続き協力していくことで一致しました。

3 国際情勢

山田政務官から,中東・北アフリカ情勢の悪化による欧州への難民流入問題につき言及し,日本の支援につき紹介の上,欧州諸国に対する連帯の念を表明したところ,サボー副大臣から,EU内における議論やハンガリーの立場につき説明がありました。

また,両者は,中国・北朝鮮を含む東アジア情勢やウクライナ情勢につき意見交換を行い,法の支配と対話による解決が重要であるとの考えで一致しました。

4 日本の安全保障政策

山田政務官から,東アジアにおける厳しい安全保障環境につき言及するとともに,日本で成立した「平和安全法制」の重要性につき,地域及び世界の平和への貢献等にも触れつつ説明を行いました。これに対して,サボー副大臣は,日本の置かれている状況への理解と日本が地域の安定のため重要な役割を果たしていくことへの支持を表明しつつ,今後とも国際場裡における二国間協力を強化していきたい旨述べました。

5 国際場裡における協力

両者は,国連安保理改革をはじめとする国際的諸課題の解決にむけ,引き続き緊密に連携していくことで一致しました。サボー副大臣からは,ハンガリーが日本の常任理事国入りを支持する旨,あらためて発言がありました。


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