ギリシャ共和国
中根外務副大臣のギリシャ訪問(結果)
中根外務副大臣は,7月24日から25日までギリシャを訪問し,同国要人と会談等を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 カトゥルガロス外務副大臣との会談


冒頭,中根副大臣から,西日本における豪雨災害に対しチプラス首相からお見舞いの言葉をいただいたことへの感謝を述べるとともに,今般のギリシャにおける山火事に対し日本政府を代表してお見舞いの言葉を述べました。また,中根副大臣は,日本とギリシャが基本的価値を共有するパートナーであるとともに,海運大国として長年の交流があることを指摘し,2019年の日希修好通商航海条約締結120周年及び2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて,二国間関係強化の機運を高めていきたい旨述べました。
カトゥルガロス外務副大臣からは,中根副大臣の訪問を歓迎するととともに,中根副大臣からの山火事に対するお見舞いの言葉への感謝とともに,改めて西日本における豪雨災害に対するお見舞いの言葉がありました。また,カトゥルガロス外務副大臣は,本年1月の外相会談や今回の中根副大臣の訪問等を通じて,二国間関係を活性化していきたい,ギリシャは本年8月に財政支援プログラムから卒業することとなるが,このタイミングで日EU・EPAが署名されたことは喜ばしい旨発言がありました。
両副大臣は,地域情勢や国際場裏における協力についても意見交換を行い,基本的価値を共有し,ともに自由で開かれた海洋秩序を重視する日本とギリシャが,引き続き海洋における法の支配の確立に向けて協力していくことで一致しました。中根副大臣からは,「自由で開かれたインド太平洋戦略」及び「西バルカン協力イニシアティブ」について説明し,カトゥルガロス外務副大臣からは,これらの日本政府の取組に対する理解と関心が表明されました。
2 ミツォタキス新民主主義党(ND)党首との会談

中根副大臣から,山火事に対するお見舞いの言葉を述べるとともに,ギリシャ・日本友好議員連盟のメンバーであり,同議員連盟会長も務めたこともある知日家のミツォタキス新民主主義党(ND)党首とお会いできて嬉しく思う旨述べました。また,2019年の日希修好120周年や2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて,両国の関係強化の機運を高めていきたい旨述べました。
ミツォタキス党首からは,中根副大臣の訪問を歓迎するとともに,ギリシャの財政再建には外国投資が不可欠であることから,2019年の日希修好120周年を契機に,特に経済関係の強化に取り組んでいきたい旨発言がありました。
両者は,海洋における法の支配や17日に署名された日EU・EPA,北朝鮮情勢等についても意見交換し,基本的価値を共有する両国が自由で開かれた国際秩序を推進していくことが重要との認識で一致しました。また,ミツォタキス党首からは,日本とギリシャは自然災害が多く,防災の分野でも両国で協力していきたいとの発言がありました。