欧州
岸田外務大臣のドイツ訪問(概要)
(平成26年9月8日~9日)



日独外相会談
1 冒頭
2 二国間関係全般
具体的には,本年4月の日独首脳会談で確認された安全保障分野を始めとする協力分野について,一歩踏み込んだ協議を行った。我が国の「積極的平和主義」とドイツの積極貢献路線の共通点についても意見交換を行った。
3 地域情勢
(1)ウクライナ・ロシア情勢
ウクライナ情勢については,持続的な停戦の確保と和平の実現に向け,全ての関係者が全力を尽くすべきことで一致した。シュタインマイヤー外相からは,ドイツによる対ウクライナ政策について説明があり,G7と連携する形での日本による対露措置に謝意が表明された。岸田大臣からは,ドイツによる貢献を高く評価すると共に,我が国によるウクライナ支援につき説明した。また,ウクライナ情勢により適切に対応していくために,日独はG7パートナーとしてこれまでも緊密に連携してきているが,今後は日独二国間でもウクライナについての協議を行う枠組みを創設することに合意した。さらに,ウクライナ支援の分野でも連携していくことで一致した。
(2)中東情勢
イラク,シリア情勢については,イラク,シリアで勢力を拡大している「イラクとレバントのイスラム国」(ISIL)の活動に対する懸念を共有すると共に,地域情勢について意見交換した。シュタインマイヤー外相から,ドイツによるイラクの安定化に向けた施策について説明があった。ガザ情勢については,両国はエジプトの仲介による停戦合意を歓迎し,持続的な停戦と長期的なガザの安定化に向けた協力につき意見交換した。
(3)東アジア情勢
岸田大臣から,東アジアの厳しい安全保障環境及び我が国による対話重視の取組について説明し,先方から理解と支持を得た。
4 多国間における協力
カウダー連邦議会与党幹部議員との会談
1 二国間関係
2 地域情勢
(1)ウクライナ情勢
岸田大臣から,ウクライナ情勢の改善に向けたドイツによる多大なる貢献に敬意を表するとともに,引き続き対話の枠組みを重視すること及びウクライナ支援でも日独で連携していくことで一致した。
(2)イラク,シリア情勢
岸田大臣から,ドイツによるテロ対策を評価し,両者でISILの活動に対する懸念を共有するとともに,地域の安定化に向けた協力につき意見交換した。
(3)東アジア情勢
先方からの質問に対し,岸田大臣から,東アジアの厳しい安全保障環境及び我が国による対話重視の取組について説明し,先方から理解と支持を得た。