チェコ共和国

令和元年10月24日
(写真1)バビシュ・チェコ首相との会談(写真提供:内閣広報室) バビシュ・チェコ首相との会談
(写真提供:内閣広報室)
(写真2)バビシュ・チェコ首相との会談(写真提供:内閣広報室) バビシュ・チェコ首相との会談
(写真提供:内閣広報室)

 本24日,午後4時35分頃から約15分間,安倍晋三内閣総理大臣は,訪日中のアンドレイ・バビシュ・チェコ共和国首相(H.E. Mr. Andrej Babis, Prime Minister of the Czech Republic)と首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。なお会談には,日本側から西村明宏内閣官房副長官,長谷川榮一内閣総理大臣補佐官・内閣広報官及び林肇官房副長官補ほかが,チェコ側から,マルチン・トムチョ駐日チェコ共和国特命全権大使及びバルボラ・ロウドヴァー内閣官房儀典長ほかが同席しました。

1 冒頭

 安倍総理大臣から,バビシュ首相の訪日に対し歓迎の意を表明した上で,「初めての訪日を歓迎する。本年4月のスロバキア以来の会談を嬉しく思う」旨述べました。これに対し,バビシュ首相から,「即位礼への参列は光栄であり,昨晩の晩餐会を含め一連の行事に参列させていただいたことに感謝する」旨述べました。

2 二国間関係

 (1)総論
 安倍総理大臣から,台風19号の被害に対するお見舞いのメッセージに謝意を表明した上で,「本年4月は『V4+日本』首脳会合に加え,貴首相と二国間関係の強化を確認できたことは有意義であった」,「来年の日本・チェコ交流100周年に向けて協力を深めたい」旨述べ,両首脳は,日本・チェコ交流100周年に向け,二国間交流を活発化させていくことで一致しました。この関連でバビシュ首相から,来年中に是非安倍総理にご訪問いただきたいとの招待があるとともに,来年はチェコがV4議長国であることから「V4+日本」首脳会合を併せて追求することも可能である旨発言がありました。

 (2)経済関係
 安倍総理大臣から,「経済関係も引き続き順調であり,ビジネス関係の拡大を期待するとともに,投資環境の更なる改善への協力を要請したい」旨述べ,バビシュ首相から理解を得ました。バビシュ首相から,「チェコは,チェコスロバキア時代より工業国としての伝統があり,経済は安定。税負担や政府債務も低く,欧州の中でも将来有望な国。既に多くの日本企業に進出いただいており,日チェコ経済関係は非常に良好であるが,デジタル・IT分野等でも更に経済関係を深めていきたい。」旨発言がありました。

3 「V4+日本」協力

 安倍総理大臣から,「V4議長国としてのチェコのリーダーシップに期待する」旨述べるとともに,両首脳は,今後の「V4+日本」協力について議論し,連携を強化していくことで一致しました。

4 国際情勢

 欧州情勢につきバビシュ首相から,「英国のEU離脱等欧州には多くの課題があるが,EUの新体制の下で,チェコはEU主要国としての役割を果たしつつ,日本と連携したい」旨述べました。また,安倍総理大臣から,拉致問題の早期解決に向けた理解と支持を求めました。


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