ボスニア・ヘルツェゴビナ
日・ボスニア・ヘルツェゴビナ外相会談及びワーキング・ディナー
令和6年7月18日


現地時間7月18日午後7時15分(日本時間翌19日午前1時15分)から約85分間、ボスニア・ヘルツェゴビナを訪問中の上川陽子外務大臣は、エルメディン・コナコビッチ・ボスニア・ヘルツェゴビナ外務大臣(H.E. Mr. Elmedin KONAKOVIĆ, Minister of Foreign Affairs of Bosnia and Herzegovina)との間で、日・ボスニア・ヘルツェゴビナ外相会談及びワーキング・ディナーを行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 二国間関係
(1)コナコビッチ大臣から、上川大臣のボスニア・ヘルツェゴビナ訪問を歓迎するとともに、幅広い分野において二国間関係を更に発展させていきたい旨述べました。
これに対して、上川大臣から、初めてコナコビッチ大臣に面会できたことを嬉しく思う旨述べつつ、法の支配に基づく、自由で開かれた国際秩序の維持・強化にともに取組みたい旨発言しました。
(2)上川大臣から、「西バルカン協力イニシアティブ」の下での我が国の地域への関与について説明し、数々の紛争を経た西バルカンが、今後も力強く発展し、平和と安定を享受していくためには、域内諸国の平和と安定と域内各国間 の協力の推進、そして、欧州への統合が重要である旨述べました。
その上で、日本がこれまで実施してきた対人地雷除去、医療・保健、運輸・交通インフラ、治安対策などの支援や、今後予定されている森林火災リスク削減のための広域技術協力などに触れつつ、日本は、ボスニア・ヘルツェゴビナの社会経済発展、欧州への統合に向けて、引き続き後押ししていく旨述べました。
これに対し、コナコビッチ大臣からは、日本のこれまでの支援及び新たな支援に対する謝意が示されました。その上で、双方は、経済の発展がボスニア・ヘルツェゴビナの安定にとり重要であるとの認識を共有し、協力を強化していくことで一致しました。 - 西バルカン情勢
コナコビッチ大臣から、ボスニア・ヘルツェゴビナ国内の情勢について説明がありました。これに対し、上川大臣から、分離主義的な動きもある中で、ボスニア・ヘルツェゴビナの安定の重要性を強調するとともに、法の支配の強化等を進めつつ、全ての関係者が団結して国造りを進めることへの期待を述べました。両外相は、ボスニア・ヘルツェゴビナ国内の安定に向けて連携していくことを確認しました。 - 地域情勢
両外相は、地域・国際社会の諸課題についても意見交換を行い、ウクライナ情勢、東アジア情勢等について引き続き連携していくことを確認しました。