ボスニア・ヘルツェゴビナ
上川外務大臣によるシュミット上級代表との会談
令和6年7月18日


現地時間7月18日午後4時20分(日本時間同日午後11時20分)から約35分間、ボスニア・ヘルツェゴビナを訪問中の上川陽子外務大臣は、ボスニア・ヘルツェゴビナにおいて、同国の和平履行を担う国際機関である上級代表事務所(Office of High Representative)のクリスティアン・シュミット上級代表(Mr. Christian SCHMIDT, High Representative for Bosnia and Herzegovina)と会談したところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、シュミット上級代表から、上川大臣の訪問への歓迎と日本の上級代表事務所の活動に対する支援に感謝の意を述べました。これに対し、上川大臣から、西バルカン地域の平和と安定は欧州全体にとって重要であり、日本 はボスニア・ヘルツェゴビナ国内の主要3民族に中立な立場を活かし、一貫してボスニア・ヘルツェゴビナの国造りを支援してきたことを述べつつ、今後も和平履行評議会の運営委委員会メンバーとして、「西バルカン協力イニシアティブ」の下、上級代表を支持し、ボスニア・ヘルツェゴビナの改革努力を支援していく旨発言しました。
- また、上川大臣から、分離主義的な動きもある中でボスニア・ヘルツェゴビナの安定の重要性を強調するとともに、日本のボスニア・ヘルツェゴビナへの支援について説明しました。シュミット上級代表から、現在のボスニア・ヘルツェゴビナ国内の情勢について説明があるとともに、特に、中小企業などの民間セクターに対する支援を含む日本の取組への高い評価が述べられました。その上で両者は、ボスニア・ヘルツェゴビナ国内の安定に向けて引き続き連携していくことを確認しました。
- 最後に上川大臣から、日本が1997年以降、上級代表事務所の運営を支援していることについて述べ、両者は、その効率的な運営に向けて協力していくことで一致しました。