アジア欧州会合(ASEM)

アジアと欧州の対話と未来​

平成29年3月1日

 1996年3月1日,タイのバンコクにおいてアジア欧州会合(ASEM)第1回首脳会合が開催され,昨年,設立20周年を迎えました。昨年7月のモンゴルの首都ウランバートルで開催された首脳会合において,3月1日を「ASEMの日」とすることが合意され,本日,こうして最初の「ASEMの日」を迎えることを大変喜ばしく思います。

 ASEMは,アジア及び欧州から合計51か国・2機関が参加し,相互尊重と平等の精神に基づき,両地域の協力関係を強化するため様々な活動を行っています。世界のGDP,人口及び貿易の約6割を占めるアジア・欧州諸国が集うASEMは大きなポテンシャルを秘め,アジアと欧州の関係を強化する貴重なフォーラムです。我が国は,民主主義,法の支配,自由貿易といった多くの国が共有する基本的価値を高く掲げ,ASEMが,国際社会の共通課題に取り組むフォーラムとして,一層の力を発揮していくよう今後も積極的に参画していく方針です。

 アジアと欧州の20年後を考えてみましょう。今年生まれた方々が成人となる2037年です。
 「ASEMの日」の創設を祝うにあたり,日本の若い方々に,アジアと欧州の将来について想いを寄せて頂きたいと思います。今年も,日本とアジア,そしてアジアと欧州の相互理解,交流,そして協力が一層進むことを願って「ASEMの日」を祝したいと思います。

日本国外務大臣
岸田 文雄 


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