アジア欧州会合(ASEM)

平成26年10月30日

 10月20,21日,オランダのロッテルダムにおいて,ASEM第6回文化大臣会合(全体テーマ:創造産業)が開催され,我が国からは青柳正規文化庁長官他が出席した。

 全体会合では,各国より,創造産業は未来に向けた高い潜在力を有し,創造性は経済成長,社会向上,持続性のある社会の実現の鍵であるとの認識が示された。また,創造産業では,起業家,企業,就中小さい企業が重要なプレイヤーであり,創造産業育成のためには,政治のイニシアティブと教育の役割が極めて重要であること,民間セクターと公的セクターの協力が不可欠であることが強調された。成功例や経験をアジアと欧州で共有し,国内におけるパートナーシップと国際的パートナーシップを強化していくべきとの指摘がなされた。

 今次会合では,全体会合のほか,「創造都市」,「創造技能」,「創造企業」のテーマのもと3つのワークショップが開催され,議論が行われた。「創造都市」に関するワークショップでは,我が国,インドネシア,ポーランド,スウェーデン,タイ,韓国の各専門家が創造都市の取組についてプレゼンテーションを行った。我が国からは,佐々木雅幸同志社大学教授が,金沢と横浜という対照的な性格の都市における創造都市の取組と国内における創造都市間のネットワーキングの取組についてのプレゼンテーションを行った。

 また,今次文化大臣会合に時期を合わせて,市民社会による4つのワークショップが開催された。その成果は各ワークショップの代表により文化大臣会合において報告され,「創造産業」に関する各国の取組や方法論について共有する機会となった。

 

 今次会合の結果は議長声明(英語版)(PDF)にまとめられた。

 次回文化大臣会合は,2016年に韓国が主催する予定。


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