欧州連合(EU)
日・EUビジネス・ラウンドテーブル(BRT)第26回年次会合の開催(結果概要)
令和7年2月13日
2月12日、東京都内において、日・EUビジネス・ラウンドテーブル(BRT)の第26回年次会合が開催されました。概要は以下のとおりです。


- 本年次会合には、日本政府から武藤容治経済産業大臣、川崎ひでと総務大臣政務官、相川一俊欧州連合日本政府代表部大使(オンライン参加)、渡邊滋外務省経済局参事官、EU側からケルスティン・ヨルナ欧州委員会成長総局長、ジャン=エリック・パケ駐日EU代表部大使等が出席し、産業界から遠藤信博BRT・日本側共同議長(日本電気株式会社特別顧問)、ベレン・ガリーホBRT・EU側共同議長(メルクグループ取締役会長兼CEO)を始めとした日EU双方の企業関係者が出席しました。
- オープニングセレモニーにおいて、渡邊経済局参事官が藤井外務副大臣のスピーチを代読し、ウクライナ情勢を始め日本と欧州をめぐる安全保障環境が厳しさを増していることを踏まえ、「自由で開かれたインド太平洋」の実現、安全保障の確保に向け、そして経済面では、引き続き自由で公正、公平なルールに基づく国際経済秩序を牽引していくために、同志国であるEUと一層緊密に連携していく旨述べました。また、経済安全保障を強化しながら、企業の予見可能性を高め、思い切った投資を通じて産業競争力を強化すべく、今回BRTで採択される提言も参考にしつつ、政府として取り組んでいく旨述べました。
- 同会合では、日EU両政府に対するBRTの提言書が採択されました。安全保障環境が厳しさを増す中で経済安全保障が日EU双方にとっての優先課題であり、健全な経済成長や投資、経済的繁栄のために日EU間の産業競争力強化に向けた協力が必要であるとして、ルールに基づく国際秩序の強化、グローバル・ガバナンスの向上、サプライチェーン強靱化、人的資源やグリーン技術・デジタル技術への投資、ライフサイエンスや半導体等の戦略的産業の育成等について、産業界から提言されました。
(参考)日・EUビジネス・ラウンドテーブル
日EUビジネス間の対話枠組。日EU間の経済関係強化へ向けてビジネス界の立場から討議を行い、日EU両政府に対する提言書を毎年採択。