中南米

平成30年12月10日

 平成30年11月29日から12月2日まで,安倍総理夫人は,安倍総理のG20ブエノスアイレス・サミット出席(アルゼンチン),ウルグアイ及びパラグアイ訪問に同行し,様々な交流活動を行いました。

アルゼンチン

1 障害者支援キャパシティ・ビルディング(能力構築)のディプロマ授与式への出席

 11月30日,安倍総理夫人は,サン・イシドロ大学を訪問し,IDB(米州開発銀行)日本信託基金の案件である障害者支援キャパビルのディプロマ授与式に出席し,受講者に対し講義修了の祝辞を述べるとともに,今後の活躍に期待を寄せました。

(参考)IDBの知見を活用した技術協力を供与すべく,日本政府は2001年にJapan Special Fund Poverty Reduction Programの基金をIDBに設立。

  • (画像1)安倍総理夫人によるスピーチ
    安倍総理夫人によるスピーチ
  • (画像2)大学関係者及びプロジェクト関係者との記念撮影
    大学関係者及びプロジェクト関係者との記念撮影

2 配偶者プログラムへの参加(ビジャ・オカンポ訪問)

 11月30日,安倍総理夫人は,フリアナ・アワダ・アルゼンチン大統領夫人主催の配偶者プログラムに参加し,アルゼンチンの作家ビクトリア・オカンポ(1890~1979年)氏の邸宅として1890年代に建てられ,1973年にユネスコに寄付されて以降文化施設として復元された「ビジャ・オカンポ」を訪問しました。同施設においては,フリアナ・アワダ・アルゼンチン大統領夫人の歓迎を受けるととともに,各国首脳配偶者(米国,中国,韓国,カナダ,フランス,トルコ等)と昼食会を行うなど交流を深めました。

  • (画像3)各国首脳配偶者との記念撮影
    各国首脳配偶者との記念撮影

3 アルゼンチンにて活躍する日系人女性との懇談

 11月30日,過去に外務大臣表彰や旭日中授章を受章された,裏千家淡交会アルゼンチン協会会長の河野恵美子氏や,作家・翻訳家であり,国際ボルヘス財団創設者である児玉マリア氏らアルゼンチンで活躍する日系人女性の方々と日本文化の普及・促進について懇談をしました。

  • (画像4)アルゼンチンで活躍する日系人女性との懇談
    アルゼンチンで活躍する日系人女性との懇談

4 配偶者プログラムへの参加(ブエノスアイレス・ラテンアメリカ・アート美術館)

 12月1日,安倍総理夫人は,フリアナ・アワダ・アルゼンチン大統領夫人主催によるG20ブエノスアイレス・サミットの配偶者プログラムに参加し,ラテンアメリカ地域における20世紀の近代美術作品約400点を展示した「ブエノスアイレス・ラテンアメリカアート美術館」を訪問しました。はじめに,マクリ・アルゼンチン大統領及び同夫人が取り組んでいる幼少期における教育,創造性と表現力の育みに関する取組の紹介を受けた後,12か国・機関の首脳配偶者が昼食会に参加し,交流を深めました。

  • (画像5)ブエノスアイレス・ラテンアメリカ・アート美術館にて
    ブエノスアイレス・ラテンアメリカ・アート美術館にて
  • (画像6)Artists' Intervention Activity
    Artists' Intervention Activity

5 日亜学院の日本語クラス・日本文化講座視察

 12月1日,2010年にブエノスアイレス市教育省の正式な許可を受け,アルゼンチンで唯一の日本語教育をカリキュラムに取り入れたトリリンガル校(スペイン語・日本語・英語)である「日亜学院」を訪問しました。同校では,日本語クラスの視察を行い,子供たちによる熱烈な歓迎を受けるとともに,和太鼓や剣道,合唱のデモンストレーションを鑑賞しました。安倍総理夫人は,熱心に日本文化を学び発信する子供たちの姿に感銘を受け,アルゼンチンにおける今後の日本文化の発展に期待を寄せました。

  • (画像7)子供たちによる歓迎
    子供たちによる歓迎
  • (画像8)子供たちによる和太鼓パフォーマンス
    子供たちによる和太鼓パフォーマンス

ウルグアイ

カンドンベ・チーム「C1080」との交流

 12月2日,安倍総理夫人は,滞在中のウルグアイにおいて,カンドンベ・チーム「C1080」を訪問しました。
 安倍総理夫人は,同チームから演奏及びダンスによる歓迎を受けた後,ワルデマール・シルバ代表をはじめとする同チームのメンバーと懇談を行いました。懇談において,安倍総理夫人から,初めてのウルグアイ訪問を心から楽しみにしていた,今回,カンドンベの躍動感あふれる演奏を聴き,ウルグアイの精神を感じることができて大変嬉しく思う旨述べました。また,同チームが,演奏のみならず,講演会,音楽教室,ダンス教室等,地域のコミュニティセンターとしての役割を果たしていることも話題にのぼり,社会活動の重要性について一致しました。
 また,シルバ代表から,総理夫人の初めてのウルグアイ訪問において,カンドンベ・チーム「C1080」にお越しいただき大変光栄である,こうした心が通じ合う機会を通じて,お互いの文化に対する相互理解が一層深まると確信している旨述べました。これに対し安倍総理夫人から,こうした交流を通じて,両国の関係が,文化面を含むあらゆる側面において一層緊密化することを期待する旨述べました。

(参考1)カンドンベ
 アフリカ・バントゥーにルーツを持つ打楽器。2009年には,ユネスコの世界無形文化遺産リストに登録された。モンテビデオの市内の路上で週末等に定期的に楽しまれている他,40日ほど続く1~3月のカーニバル期間中は,ラス・ジャマーダスと呼ばれる大規模なパレードが開催される。

(参考2)C1080
 ウルグアイのアフリカ系が多く居住する地区で,1980年から,カンドンベ等を通じて,アフリカ系ウルグアイ人コミュニティーを支援。地域の児童への軽食の提供,小学生を対象とした補習授業,料理教室,ダンス教室,太鼓教室等他分野の活動を実施。

  • (画像9)カンドンベ・チーム壁画前にて
    カンドンベ・チーム壁画前にて
  • (画像10)メンバーによる歓迎
    メンバーによる歓迎

パラグアイ

シルバナ・デ・アブド・パラグアイ大統領夫人との懇談

 12月2日,安倍総理夫人は,滞在中のパラグアイにおいて,シルバナ・デ・アブド・パラグアイ大統領夫人と懇談を行いました。
 はじめに,シルバナ大統領夫人から安倍総理夫人に対し,ベラスケス副大統領夫人,カスティグリオーニ外務大臣夫人,ビジャマジョール内務大臣夫人の同席のもと,大統領夫人室が実施している社会福祉活動につき説明がありました。その後,安倍総理夫人から,初めてのパラグアイ訪問を心から楽しみにしていた,今回の訪問でパラグアイの日系人の活躍について感銘を受けたと述べました。また,シルバナ夫人の活動を賞賛するとともに,首脳夫人としての活動につきシルバナ夫人と意見交換しました。
 また,日本とパラグアイの外交関係が樹立してから100周年を迎える2019年の直前にパラグアイを訪問でき嬉しく思う旨述べ,両夫人は,今回の訪問が両国の友情と信頼関係をさらに深める契機となることを期待する点で一致し,懇談を終えました。

  • (画像11)シルバナ大統領夫人との懇談
    シルバナ大統領夫人との懇談

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