APEC(アジア太平洋経済協力、Asia Pacific Economic Cooperation)

令和5年11月15日
上川外務大臣と西村経産大臣が、APEC閣僚会議セッション2へ出席している様子
APEC閣僚会議セッション2の会場の様子

 現地時間11月15日(日本時間16日)、米国・サンフランシスコにおいて、米国のアントニー・ブリンケン米国国務長官(The Honorable Antony Blinken, Secretary of State of the United States of America)及びキャサリン・タイ米国通商代表(The Honorable Ambassador Katherine Tai, United States Trade Representative)の議長の下、APEC閣僚会議第2セッション(議題:「広範な経済的繁栄を前進させる、強靱で相互に連結した地域の構築」)が開催され、上川陽子外務大臣が西村康稔経産大臣と共に参加しました。概要は以下のとおりです。

  1. 上川大臣は、APECが貿易の自由化・円滑化を通じた経済的繁栄を図る上で、WTO体制の維持・強化が不可欠であり、第13回WTO閣僚会議(MC13)で意義のある成果を得ることの重要性を強調しました。
  2. その上で、上川大臣は、海洋環境や水産資源の持続可能性の観点からも、MC13までに漁業補助金協定を発効させる重要性及び途上国による漁業補助金協定の履行を支援する重要性を指摘し、日本は世界に先駆けて同協定の信託基金に拠出していることを紹介しました。
  3. さらに、女性や若者、中小零細企業を巻き込んだAPEC地域全体の成長を促すことは重要な貿易・投資課題であることを指摘した上で、APECでの取組を進めていきたい旨述べました。
  4. 参加した多くの大臣からは、第12回WTO閣僚会議(MC12)の成果に関するフォローアップやMC13に向けた議論の重要性について言及があり、APECとしてWTOを中核とする多角的貿易体制を引き続き支持していくことが確認されました。
(参考)APEC参加国・地域(21エコノミー)

 米国(2023年APEC議長)、日本、豪州、ブルネイ、カナダ、チリ、中国、香港、インドネシア、韓国、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、パプアニューギニア、ペルー、フィリピン、ロシア、シンガポール、台湾、タイ、ベトナム
(注)APECには、香港は「ホンコン・チャイナ」、台湾は「チャイニーズ・タイペイ」の名称で参加。


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