中東

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イエメンに関するロンドン国際会議の概要

平成22年1月28日

1.概要

(1)日時:1月27日(水曜日)16時~18時

(2)場所:ロンドン(英国外務省内会議場)

(3)形式:英国主催(ミリバンド英外相議長)

(4)参加国:25の国・機関。イエメン、GCC加盟国、G8等の外相等が参加した。日本からは福山外務副大臣が出席した。

2.内容及び成果

(1)冒頭、ホスト国を代表してミリバンド英外相は、昨年クリスマスの米航空機爆破未遂事件によりイエメンが一層注目されるに至った、イエメンの抱える諸課題に関し同国と関係主要国が認識を共有し、国際社会による対応策を検討するために本件会議を開催した旨発言。次いでムジャッワル・イエメン首相は、同国による政治・経済改革の取組、「テロとの闘い」の現状を説明の上、国際社会からの支援の必要性を訴えた。

(2)各国代表からは一様に、イエメンが治安対策と諸改革に一層積極的に取組むことへの強い期待が表明されるとともに、国際社会は同国を一致して支援する必要がある点が強調された。

(3)福山副大臣からは、以下を発言した。

(イ)イエメンの政治・経済改革への取組、更には「テロとの闘い」における強い決意に大変勇気づけられた。
(ロ)イエメンには治安面での一層の取組が必要。我が国は、沿岸警備隊への巡視艇の供与等を検討している他、警察関係者への支援も検討中。
(ハ)また、過激主義の拡大を防止するため貧困緩和等の社会政策への取組も重要。我が国は今年度の対イエメン支援を増加させる見込みであり、今後も重点3分野を中心に積極的にイエメンを支援していく所存。

(4)同会議後、議長声明(骨子は別添のとおり)が発出され、

(イ)イエメンに対する支持を再確認すると共に、長期的な安定と発展は、同国政府による政治・経済・社会改革によってのみ達成される、(ロ)イエメン支援に関する湾岸及び西側諸国ドナーによる会議(2月27-28日)を開催する、(ハ)「イエメン・フレンズ・プロセス」を立ち上げ、2つのワーキング・グループ(「経済とガバナンス」、「司法と法の支配」)を設置すると共に、3月下旬に第一回会合を開催する旨等が述べられている。

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