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平成19年5月24日
5月24日(木曜日)、10時40分より約15分間、安倍総理は来日中のファム・ザー・キエム・ベトナム社会主義共和国副首相兼外相の表敬を受けたところ、概要以下の通り。
安倍総理より、昨年の両首脳の相互訪問を通じ、日越関係は益々発展している、両首脳間で立ち上げを合意した日越協力委員会の第一回会合が昨日開催されたことを嬉しく思うと述べた。これに対してキエム副首相兼外相より、今次訪日により両国関係の発展振りを実感した、日本との「戦略的パートナーシップ」構築は、政府首脳のみならずベトナム国民の希望である、ベトナム政府はは日本政府・国民の協力を高く評価するとともに深く感謝していると述べた。
安倍総理より、日ベトナム経済連携協定は両国間の経済関係の発展に大きく貢献するものと確信しており双方にとってよいものを策定すべく今後取り組みを強化したいと述べた。
安倍総理より、ズン首相より要請のあった3案件(南北高速鉄道、南北高速道路及びホアラック・ハイテクパーク)について、その重要性を認識し、政府としても鋭意検討しており今後も真剣に検討していきたいと述べた。これに対してキエム副首相兼外相より、総理をはじめ日本の関係者が3案件に高い関心をもって取り組んでいることに感謝する、3案件はベトナムの経済発展のみならず日越友好関係の象徴となるものであるので引き続き協力してほしいと述べた。
安倍総理より、昨日の日越協力委員会においてキエム副首相兼外相より2008年安保理非常任理事国選挙における我が国への支持が表明されたことに感謝する、ベトナムは明年から安保理非常任理事国となることが確実であり、互いに協力していきたいと述べた。
安倍総理より、拉致問題を含む北朝鮮問題の重要性を説明しつつ、ベトナムの協力を要請した。これに対してキエム副首相兼外相より、拉致問題について、ベトナムは断固反対する立場であると述べた。
昨年10月のズン首相訪日時の首脳会談で、ベトナム側より開催を提案。昨年11月の安倍総理のベトナム訪問時の首脳会談で両国外相を共同議長として開催することに合意。
同委員会は政治、経済、科学技術、文化を含む両国間の互恵的協力関係全体についての方向性を議論する場として設置。関係省庁の幹部も同席して原則として年1回定期的に日本とベトナムで交互に開催。キエム副首相兼外相の今次訪日にあわせ、5月23日(水曜日)、第一回会合(第1セッション)を開催した。第2セッションは5月25日(金曜日)に開催される。