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(仮訳)

日本国外務省とウズベキスタン共和国外務省との間の経済協力に関する覚書

2011年2月9日
骨子英語

 日本国外務省及びウズベキスタン共和国外務省(以下「双方」という。)は,

両国の友好関係及び協力を強化するために努力するとともに,

日本国の政府開発援助(以下「ODA」という。)がウズベキスタン共和国の市場経済化促進,経済・社会インフラ整備,制度整備,人材育成等に効果的に貢献していることを想起しつつ,

以下の諸点について共通の認識に達した。

  1. 双方は,効果的に日本の援助を実施するため,開発目標を設置すべく,引き続き政策協議を強化する。ウズベキスタン共和国は,各ODAプロジェクトの円滑な実施に向け最大限の協力を行う。
  2. 以下を踏まえ,双方は日本のODAの各種のスキームを有効に活用してウズベキスタン共和国のニーズと課題の解決に向けて引き続き取り組んでいく。
    1. (1)円借款

       日本国は,ウズベキスタン共和国に対し,これまで累計で1,249.75億円(E/Nベース)の円借款を供与している。

       双方は,日本国の技術を活用した経済・社会インフラ整備への円借款供与の可能性について引き続き検討を行う。

       この観点から,菅総理大臣は,訪日中のカリモフ・ウズベキスタン大統領に対して「カルシ-テルメズ鉄道電化計画」の実施のため180.67億円までの円借款を供与する意向を表明した。

    2. (2)無償資金協力

       日本国は,ウズベキスタン共和国に対し,これまで累計で約212.7億円の無償資金協力を人材育成及びインフラ整備を含む社会セクターの再構築分野に焦点を当てて供与している。

       双方は,両国間の協力の一層の強化に貢献する目的で無償資金協力を効果的且つ効率的に活用するために引き続き検討を行う。

    3. (3)草の根・人間の安全保障無償資金協力

       日本国は,ウズベキスタン共和国の草の根レベルに対するきめ細かい援助として,地域の発展に直接裨益する281件のプロジェクトを実施しており,その累計は,2009年度までで 18億5400万円に上る。

       双方は,ウズベキスタン国民の生活水準の向上及び地域社会の安定を引き続き改善するため,草の根・人間の安全保障無償資金協力を活用する可能性について引き続き検討を行う。また,ウズベキスタン共和国は,日本国がウズベキスタン各地の学校における教育環境改善を目的とする機材整備,医療機関における機材整備及び農村における灌漑排水システム改善のための機材整備に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力を2010年度に実施する意向を表明したことを歓迎した。

    4. (4)技術協力

       日本国は,2009年度までに681人の専門家を派遣,1,494人の研修員を受け入れたほか,102人の海外青年協力隊及び40人のシニアボランティアをウズベキスタン共和国に派遣している。

       双方は,両国の協議を通じて設定される優先分野においてウズベキスタン共和国への技術協力を活用するために引き続き検討を行う。

 本文書は2011年2月9日東京において2部署名された。


  • 日本国外務省
    (署名)
  • ウズベキスタン共和国外務省
    (署名)
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