9月28日10時50分(米国東部時間)から約20分間,国連総会出席のためニューヨークを訪問中の玄葉外務大臣は,クリントン米国務長官との間で日米外相会談を行ったところ,やりとり概要以下のとおり(先方:キャンベル国務次官補,サリバン国務省政策企画部長他,当方:杉山アジア大洋州局長,平松総合外交政策局長,伊原北米局長他同席)。
1 日米関係
玄葉大臣から,オスプレイについては,先般,日本政府として安全性の確認作業を一通り終了し,機能確認飛行が行われている,引き続き安全に最大限配慮するようお願いしたい旨述べた。
2 アジア太平洋地域情勢
(1)中国
玄葉大臣から,現在の尖閣諸島をめぐる情勢を説明しつつ,我が国としては,譲れないものは譲れないが創意と工夫を持って,日中関係の大局的観点を見失うことなく,冷静に対応していく考えであるとの日本の基本的立場を説明した。
クリントン長官からは,27日に行われた米中外相会談におけるやりとりについて紹介があった。いずれにせよ,日米同盟関係に基づく両国のパートナーシップのもとで,協力していくことを確認した。
(2)朝鮮半島
玄葉大臣から,日韓間では難しい問題があるも,27日の日韓外相会談では緊密に意思疎通することで一致した旨述べた。
両外相は,現下の東アジア地域情勢にかんがみ,日米韓の強力なパートナーシップが重要であるとの考えを共有した。