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日英外相会談(概要)

平成20年6月26日

(写真)(写真)

 高村外務大臣は、6月26日(木曜日)15時40分から約40分間、京都ブライトンホテル内にて、G8外相会合出席のため訪日中のミリバンド英国外相と日英外相会談を行ったところ、概要以下のとおり。

1. 二国間関係

 冒頭、ミリバンド外相より、先日パリでお会いしてから日本で再会できて嬉しい、1986年以来の訪日であり、今回京都に来ることができて喜んでいる旨述べた。これに対し、高村大臣より、本年は日英外交関係開設150周年にあたり、日英両国において記念交流事業が行われており、両国関係の一層の強化につなげていきたい旨述べたところ、ミリバンド外相より、日英関係は極めて良好であり、現在、全国で200以上の関連行事が開催されていることはその表れである旨述べた。

2. G8サミット・地域情勢

(1)総論

 両大臣は、日英両国が洞爺湖サミットの議題である、気候変動、食糧価格・原油価格高騰等をはじめとする国際社会が抱える重要な課題について協力していくことで一致した。

(2)イラン

 ミリバンド外相より、EU3+3の提案に対するイランからの回答を待っており、イラン側に問題解決のインセンティブを与えるとともに、厳しく対応していかなければならない旨述べたのに対し、高村大臣より、EU3+3の取り組みを評価している旨述べた。両大臣は、イランの核問題は重要な局面にあり、G8が強いシグナルを出すべきであるとの考えで一致した。

(3)北朝鮮

 ミリバンド外相より、本日夕方、北朝鮮が核計画の申告を提出すると承知しており、東アジアの主要なプレイヤーである日本の役割に強く期待している旨述べた。

(4)アフガニスタン、パキスタン

 ミリバンド外相より、日本のアフガニスタンにおける貢献を高く評価しており、日本のアフガニスタン支援に対する見方について伺いたい旨述べたのに対し、高村大臣より、日本は治安と復興支援を両輪として取り組んでおり、特に治安分野においては、武装解除、社会復帰、DIAGを積極的に支援している旨述べた。さらに、ミリバンド外相より、アフガニスタンとパキスタンを個別に扱うのでなく、両者に対して包括的なアプローチが肝要である旨述べた。

(5)ジンバブエ

 ミリバンド外相より、ジンバブエ情勢は一国の国内問題ではなく、南部アフリカ地域に影響を及ぼしている問題であり、G8としてしっかりとしたメッセージをアフリカの指導者に送ることが重要である旨述べ、両大臣はG8として一致して取り組むことの必要性について認識を共有した。

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