5月3日(月曜日)19時(現地時間)より、トルコ・イスタンブール市内のチュラーン・パレス・ホテルにおいて、「2010年トルコにおける日本年」名誉総裁である寬仁親王殿下及び同トルコ側名誉総裁ギュル大統領らの出席の下、日本・トルコ友好祝賀式典が開催されました。
この式典には、日本から主催者である「日本年」実行委員会を代表して、張富士夫委員長(トヨタ自動車株式会社取締役会長)、佐々木幹夫副委員長(財団法人中東調査会会長、三菱商事株式会社取締役会長)、遠山敦子副委員長(新国立劇場運営財団理事長、元文部科学大臣、元駐トルコ大使)が出席した他、実行委員数名が参加、トルコ側各界からカディル・トプバシュ・イスタンブール市長やギュレル・サバンジ・サバンジ財団会長など、400名を超える参加者がありました。
1.式典に先立ち、ホテルのテラスに設けられたカクテル会場では最初のイベントとして、和太鼓演奏(和太鼓プロジェクト“A”公演)が行われました。迫力ある太鼓の演奏が始まると、観客はステージの周囲に集まり、勇壮な演奏に拍手喝采を送っていました。 また、カクテル会場では和太鼓演奏の他に、日本の“ものづくり技術”を紹介するエコカー展示や、最新の1人乗り電気自動車の展示が行われ、さらに屋内には3Dテレビの大型モニターがディスプレイされており、寬仁親王殿下やギュル大統領を含む式典参加者はそれぞれのデモンストレーションを楽しまれました。
和太鼓プロジェクト“A”公演(ホテルのテラスにて)
2.ホテル内のボールルームで開催された日本・トルコ友好祝賀式典は、高野あゆみさん(「日本年」親善大使を務めるトルコで活躍する日本人女優)の司会で開会が告げられ、張委員長による挨拶で幕を開けました。張委員長は、今年1年の間に実施される様々な「日本年」の事業を通じて、1人でも多くのトルコの人々が日本に対する共感や理解を深めていただければ嬉しいと述べました。
式典にて挨拶をする張委員長
張委員長の挨拶の後、寬仁親王殿下が御言葉を述べられました。殿下は御言葉の中で、120年にわたる両国の友好関係に言及され、「日本年」が良好な両国の友好関係の更なる促進に繋がることを望む旨、お話になりました。
式典にて御言葉を述べられる寬仁親王殿下
次いで、ギュル大統領が挨拶し、両国の文化、経済、政治面の関係強化が極めて重要である旨を述べました。
式典にて挨拶をするギュル大統領
式典はその後、中丸三千繪さんによるソプラノコンサートへと続き、ピアノの演奏に合わせて独唱が披露されました。中丸さんの素晴らしい歌声に聴衆は大きな拍手と喝采を送っていました。
中丸三千繪さんのソプラノコンサート
ソプラノコンサート後に会場でのディナーを挟み、式典会場ではクライマックスである森英恵さんによるファッションショーが行われました。
東洋と西洋の美しさが融合した衣装を身にまとったモデルが、会場ステージに設けられたキャットウォークを歩くと、会場からは賞賛の拍手が送られました。
森英恵さんプロデュースによるファッションショー
HANAE MORI HAUTE COUTURE -East meets West-
日本とトルコの友好関係を祝するこの式典は、両国出席者の温かい拍手と喝采によって幕を閉じました。
3.翌4日には、トプカプ宮殿博物館において、縄文時代から江戸時代にかけての日本の古美術品を集めた「日本の美5000年」展(文化庁、東京国立博物館及びトルコ文化観光省共催)開会式が行われ、寬仁親王殿下とオズギュル・オズアスラン文化観光省次官補によるテープカットや展示物の内覧会が行われました。