トンガ王国

基礎データ

令和2年4月7日
トンガ王国国旗

一般事情

1 面積

720平方キロメートル(対馬とほぼ同じ)

2 人口

約10.3万人(2018年,世界銀行)

3 首都

ヌクアロファ

4 民族

ポリネシア系(若干ミクロネシア系が混合)

5 言語

トンガ語,英語(ともに公用語)

6 宗教

キリスト教(カトリック,モルモン教等)

7 略史

年月 略史
1616年 オランダ人の探検隊が北方の二島を視認
1845年 キリスト教徒のトゥポウI世がトンガを統一
1900年 英国の保護領となる
1970年6月4日 英国より外交権を完全に回復

政治体制・内政

1 政体

立憲君主制

2 元首

国王 トゥポウ六世(Tupou VI)(2012年即位,世襲)

3 議会

一院制(定員26議席貴族議員9名(貴族による互選),人民代表議員17名(小選挙区制))

4 政府

首相
ポヒヴァ・トゥイオネトア(Hon. Dr. Pohiva Tu’i’onetoa)(2019年10月就任)
外相
空席

5 内政

  • (1)穏やかな民主化改革が行われた中で,国王の内政への影響がいまだに大きい立憲君主国である。議会は一院制で貴族代表議員(9名。33家ある貴族間の互選)と人民代表議員(一般選挙により17名選出)からなる。
  • (2)2002年3月の総選挙では,首都のあるトンダカプ島で民主化推進派が人民代表議席の全てを獲得し,2005年3月の総選挙後には,初めて人民代表議員から閣僚が任命された。その後も、国民の中に民主化への支持が高まった。2006年3月末トンガ史上初めて平民代表のセヴェレ首相代行が国王の指名を受け首相に就任した。同年11月には政治改革要求に端を発した暴動が起きたが年末までには事態は収束した。
  • (3)政府は民衆の要求に応える形で,2008年から憲法,選挙制度の改革に向け検討を開始,2010年に憲法及び選挙制度改革法案が可決され,同年11月の総選挙から人民代表議員の定数が9議席から17議席に増加し(貴族代表議員の定員は変わらず),人民代表議員選挙では民主改革派が大勝した。この総選挙後,新政治制度が導入され,同年12月にはトゥイヴァカノ貴族代表議員が国会で初めて選出された首相として就任した。
  • (4)2014年11月、新政治制度導入後2度目の選挙が実施され,同年12月に,民主化推進運動の旗手であったポヒヴァ人民代表議員が首相に就任し、国会からの首相指名を受けて就任した初の平民出身首相が誕生した。
  • (5)民主化推進派と反対派の対立が先鋭化する中、2017年8月、国王は国会を解散した。これに伴い、2017年11月に実施された総選挙では,民主改革推進派のポヒヴァ首相が率いる政治グループ「友情の島」が議席数を伸ばし、2018年1月に,ポヒヴァ首相が再任された。翌2月にはカテゴリー4のサイクロン「ジータ」によって、4,500名が避難を余儀なくされる等の大きな被害を受け、災害からの復旧の努力が今も続いている。
  • (6)2019年9月、ポヒヴァ首相が急逝したことを受けた後継首相の選出に際して、同首相が率いてきた政治グループ「友情の島」が分裂し、シカ副首相とトゥイオネトア財務相の2名が首相指名に立候補した。
  •  国会における全議員による秘密投票の結果、トゥイオネトア財務相が新首相に選出され、10月に国王による任命を経て正式に就任した。同月、新内閣が発足。11月には、ポヒヴァ前首相の議席を巡る補欠選挙が実施された。政権側候補と「友情の島」から出馬したポヒヴァ前首相の長男が激しく競り合い、ポヒヴァ前首相の長男が薄氷の勝利を掴んだものの、新政権にも有権者からの一定の支持が示された。
  •  トゥイオネトア内閣は、自ら出向いて地域住民の要望を吸い上げ政策に反映させることを重視しており、特に要望が多い村道・農業道路や給水施設の改修等、国民生活の向上に直結する分野への取り組みを短期集中的に強化している。

外交・国防

1 外交

  • (1)英連邦諸国,特に英国,豪州及びニュージーランドとは緊密な関係を維持。国連専門機関への加入に積極的。南太平洋の域内協力を推進。
  • (2)1998年11月2日,台湾との関係を終了し,中国との外交関係を樹立した。

2 国防

(防衛よりむしろ治安維持に主眼)
 歩兵部隊,近衛部隊,海軍等で構成されており,その規模は非常に小さい。なお,2004年6月米軍の後方支援のため,44名の兵士をイラクに派遣。また,2011年には,英軍の後方支援のため,55名の兵士をアフガニスタンに派遣。

経済

1 主要産業

農業(コプラ,やし油,かぼちゃ),漁業

2 GDP

4.5億米ドル(2018年,世界銀行)

3 一人当たりGNI

4,300米ドル(2018年,世界銀行)

4 経済成長率

0.3%(2018年,世界銀行)

5 物価上昇率

3.6%(2018年,世界銀行)

6 総貿易額

(1)輸出
19.1百万米ドル
(2)輸入
203.6百万米ドル

(2018年,アジア開発銀行)

7 主要貿易品目

(1)輸出
かぼちゃ,魚類,バニラ,カヴァ
(2)輸入
食料,飲料,家畜,機械・機器,燃料,石油製品

8 主要貿易相手国

(1)輸出
香港,ニュージーランド,米国,日本
(2)輸入
ニュージーランド,シンガポール,米国

(2018年,アジア開発銀行)

9 通貨

  • パ・アンガ(T$)
  • 1パアンガ=45.7円(2020年3月)

10 経済概況

 主要産業(建設、農業、観光)や海外送金(GDPの約3割)に支えられ、GDP成長率は近年3%台で比較的堅調。新たな輸出産品の開発や海外の市場調査が主要な課題。また、対中債務の返済も大きな課題。

経済協力

1 日本の援助

  2017年度 2017年度までの累計
(1)有償資金協力 なし なし
(2)無償資金協力 24.80億円 257.93億円
(3)技術協力 2.31億円 114.36億円

2 主要援助国

  • (1)オーストラリア(22.7),
  • (2)日本(22.9),
  • (3)ニュージーランド(8.5),
  • (4)米国(1.5)

(単位:百万米ドル,2017年,DAC)

二国間関係

1 政治関係

 伝統的に親日的。経済・技術協力が増大し,両国関係が一層緊密化。2020年は日トンガ外交関係樹立50周年。

2 経済関係

(1)貿易額(2018年度,財務省貿易統計)
トンガへの輸出  15.0億円
トンガからの輸入 1.7億円
(2)日本からの直接投資 なし
(3)進出日本企業数   4社(2018年10月現在,外務省海外在留邦人調査統計)

3 在留邦人数

75名(2018年10月現在,外務省海外在留邦人調査統計)

4 在日トンガ人数

174名(2019年6月現在,法務省在留外国人統計)

5 要人往来

(1)往(1990年以降)
年月 要人名
1990年 降矢,中山,谷議員(APPU)
2001年 小島外務大臣政務官
2003年10月 秋篠宮同妃両殿下
2005年 福島外務大臣政務官
2006年9月 皇太子殿下(故トゥポウ四世の国葬御参列)
2008年8月 皇太子殿下(ジョージ・トゥポウ五世戴冠式御参列)
2012年3月 常陸宮同妃両殿下(故ジョージ・トゥポウ五世の国葬御参列)
2014年2月 三ツ矢外務副大臣
2015年2月 中根外務大臣政務官
2015年7月 皇太子同妃両殿下(トゥポウ六世戴冠式御参列)
2017年5月 二階自由民主党幹事長
2018年8月 堀井巌外務大臣政務官
2019年3月 髙田太平洋島嶼国地域担当大使
2019年12月 中山展宏外務大臣政務官
2020年2月 山本朋広防衛副大臣
(2)来(1982年以降)
年月 要人名
1982年,1985年,1986年 トゥポウ四世国王
1983年 トゥポウトア外務・国防相(後のジョージ・トゥポウ五世)(外務省賓客)
1983年,1987年 トゥイタ副首相
1984年,1985年,1988年,1990年 トゥポウトア外務・国防相(後のジョージ・トゥポウ五世)
1988年 カヴァリク教育・建設・航空相
1988年 ヴァエア副首相代行(外務省賓客)
1989年2月 トゥポウ四世国王・王妃,ヴァエア労働・商業・産業相(大喪の礼)
1990年 ヴァエア副首相代行(花博賓客)
1990年11月 ピロレヴ王女(即位の礼)
1992年,1994年,1995年 トゥポウ四世国王,トゥポウトア外務・国防相(後のジョージ・トゥポウ五世)
1994年 フアカバメイリク副首相兼教育・公共事業・民間航空相(国際防災会議)
1994年 ヴァエア首相(ITU会議)
1995年 トゥポウ四世国王・王妃
1996年,1997年 パウンガ労働通商産業観光相
1997年 ヴァエア首相(第1回大洋州・島サミット及び非公式)
1998年 ヴァエア首相(南太平洋総合展出席)
2000年4月 ウルカララ首相(現トゥポウ六世国王)(第2回太平洋・島サミット,FAOアジア太平洋地域総会)
2000年 トゥポウ四世国王・王妃
2000年 カヴァリク副首相兼教育・民間航空相
2000年 パウンガ労働通商産業観光相
2001年 ヴェイクネ国会議長
2001年 パウンガ労働通商産業観光相
2001年 トゥポウトア皇太子(後のジョージ・トゥポウ五世)
2001年 ピロレヴ王女
2002年 ナナシパウウ王女
2003年 トゥポウトア皇太子(後のジョージ・トゥポウ五世),フイエラケバ土地調査・天然資源相(水フォーラム)
2003年5月 ウルカララ首相(現国王トゥポウ六世)(第3回太平洋・島サミット)
2004年 ウルカララ首相(現国王トゥポウ六世)
2004年 タンギ保健相
2006年 トゥポウトア皇太子(後のジョージ・トゥポウ五世)
2006年5月 セヴェレ首相(第4回太平洋・島サミット)
2007年11月 タンギ副首相兼保健相
2007年12月 ジョージ・トゥポウ五世国王
2008年3月 セヴェレ首相(PIF議長,実務訪問賓客),カララス運輸通信相
2008年9月 カララス運輸通信相
2009年5月 セヴェレ首相(第5回太平洋・島サミット)
2009年7月 カララス運輸通信相(第1回太平洋諸島シンポジウム(於:大東文化大学)出席)
2010年8月 タンギ副首相兼保健相
2010年9月 ヌク公共事業相
2010年10月 タンギ副首相兼保健相(太平洋・島サミット中間閣僚会合)
2011年1月 ジョージ・トゥポウ五世国王
2012年5月 トゥイヴァカノ首相(第6回太平洋・島サミット)
2012年6月 トゥポウトア・ウルカララ皇太子(戦略的実務者招へい)
2013年10月 トゥイヴァカノ首相(太平洋・島サミット第2回中間閣僚会合)
2015年3月 シアオシ・オファキヴァハフォラウ・ソヴァレニ副首相兼環境・エネルギー・気候変動・気象・情報・通信相(第3回国連防災世界会議)
2015年5月 ポヒヴァ首相(第7回太平洋・島サミット)
2015年10月 ラヴラヴ社会基盤・観光相(太平洋島嶼国観光相会合)
2015年11月 シアオシ・オファキヴァハフォラウ・ソヴァレニ副首相兼環境・エネルギー・気候変動・気象・情報・通信相(WTIS2015出席他)
2016年4月 トゥイヴァカノ国会議長(世界人口開発議員会議)
2016年10月 ラヴェマアウ歳入関税相(世界スポーツ文化ワールドフォーラム)
2018年5月 シカ副首相兼社会基盤・観光相(第8回太平洋・島サミット)
テイ気象・エネルギー・情報・災害管理・環境・通信・気候変動相(第8回太平洋・島サミット)
2019年2月 テイ気象・エネルギー・情報・災害管理・環境・通信・気候変動相
2019年10月 トゥポウ6世国王・ナナシパウウ王妃(即位の礼)

6 二国間条約・取極

  • 1972年 青年海外協力隊派遣取極

7 外交使節

(1)トンガ駐箚日本国大使
石井 哲也 特命全権大使
(2)本邦駐箚トンガ王国大使
テヴィタ・スカ・マンギシ 次期大使
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