10月31日(水曜日),「第2回TICAD Vに関する外務省・NGO対話」が外務省において開催されたところ,概要は以下のとおりです。
1.日時
平成24年10月31日(水曜日) 10時30分~12時30分
2.場所
外務省内会議室(南庁舎287会議室)
3.出席者
- (1)外務省:伊藤TICAD V担当大使,岡村アフリカ部長他
- (2)NGO側:林(特活)難民を助ける会プログラム・コーディネーター
稲場(特活)アフリカ日本協議会プログラム・ディレクター他 - (3)その他:JICA,横浜市
(出席者リスト一覧(PDF))
4. 議事概要
(1) 開催挨拶
会合の冒頭,外務省より伊藤TICAD V担当大使が挨拶を行い,TICAD Vの成功には市民社会の協力が不可欠であり,今後も支援をお願いしたい旨述べました。また,岡村アフリカ部長より,日本が提供するTICADという大舞台を市民社会に積極的に活用してもらいたい旨述べました。引き続き,NGO側代表として林(特活)難民を助ける会プログラム・コーディネーターより,アフリカを取り巻く複雑な問題を解決するには本対話等を通じた外務省との連携が重要であり,引き続き協力をお願いしたい旨述べました。
(2)TICAD V高級実務者会合(於:ブルキナファソ)について
麻妻アフリカ第二課長より,本年11月15日~17日にブルキナファソで開催予定のTICAD V高級実務者会合の日程及びプログラム等について紹介しました。また,NGO側より,稲場(特活)アフリカ日本協議会プログラム・ディレクターが同会合へNGO関係者の参加状況及びサイドイベントとして開催予定の市民社会ワークショップの内容等について説明しました。
(3)TICAD V本会合に向けた準備状況等について
伊藤TICAD V担当大使より,TICAD V本会合に向けた準備状況等について,同会合の基本コンセプト,今後のスケジュール及びサイドイベントの実施方針等について説明するとともに,一般市民へのTICAD Vに対する認知度を高めるべく,NGO側に広報面での協力を求めました。また,NGO側からの報告として,稲場(特活)アフリカ日本協議会プログラム・ディレクターより,現在TICAD V共催者への提言作成プロセスを進めており,ブルキナファソでの高級実務者会合において,アフリカ側市民社会のインプットを導入し,日本・アフリカ市民社会の共同宣言としてまとめていく予定である旨述べました。
(4)意見交換
NGO側よりTICAD Vの議論における「成長」,「環境・気候変動課題」,「人権」等の位置付け及び右の事項に関する政府としての問題認識について質問があったのに対し,外務省側より,これまでのTICAD関係会合での議論の経緯に言及しつつ,TICAD Vの課題設定については,アフリカ諸国からの要望や国際開発をめぐる議論を踏まえた結果であること,基本コンセプトはアフリカ開発のために目指すべき方向性を示したものであること,また,「人権」のように幅広い分野に関わる事項については,各課題を議論する上での前提として考えている旨説明しました。