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TICAD IV地域準備会合(於:チュニス)の概要

平成19年11月

  • (写真)(全体会合風景)

    (全体会合風景)

  • (写真)(分科会での議論)

    (分科会での議論)

  1. 11月21日(水曜日)及び22日(木曜日)にチュニジア(チュニス)においてTICAD IV地域準備会合(北西中部アフリカ諸国を対象としたもの)が開催された。本会合は、チュニジア政府のホストの下、小田野展丈TICAD IV大使(全体会議議長)を代表とする日本政府並びに他の共催者であるUNOSAA(アフリカ担当事務総長特別顧問室)、UNDP(国連開発計画)及び世界銀行により開催。27の北西中部アフリカ諸国、その他14ヵ国、6の地域機関及び準地域機関、17の国際機関並びに7のNGOからの参加者を含む計約200人が参加。
  2. 本会合の目的は、共催者側から現在のTICAD IVに関する準備状況を説明し、TICAD IVにおいて望ましい結果を出すために、とりわけアフリカ各地域の参加者から、個々の論点及びTICAD IVの優先事項に関する見解を聴取し、議論することであった。
  3. 会合一日目(11月21日)には、サイダ・シトゥイ・チュニジア共和国国務長官による開会のスピーチの後、全体セッションにおいて小田野大使よりTICAD IVの目的とコンセプトが説明された。また、廣木重之国際協力参事官から日本が明年議長国を務めるG8サミットとの関連におけるTICAD IVの意義を説明した。
  4. 引き続いて行われた分科会セッションにおいては、参加者は各地域に分かれて、主要テーマ毎(成長の加速化、MDGs達成、平和と民主主義の定着、環境・気候変動問題への対処)に議論を深めた。北部の分科会議長は、シェライファ・チュニジア外務省アジア・アメリカ担当総局長、西部の分科会議長は、ウェッセ・リベリア外務副大臣、中部の分科会議長は、ヌディン・カメルーン経済・計画・地域開発省次官が務めた。
  5. 会合二日目(11月22日)には、参加者は「パートナーシップ強化」というテーマの下、アジア・アフリカ協力及びアフリカ域内協力等に関して議論を行った。とりわけ、アフリカ域内における南南協力の重要性について討議が行われた。
  6. 以上の議論の後、全体セッションにおいて各分科会議長が前日に行われた分科会セッションの結果について報告を行った。また、市民社会の代表も、前日に行われたNGO間の対話の結果を報告した。
  7. 今次準備会合においては、11月18-20日に同じくチュニスで開催されていた「アフリカと地中海地域を気候変動から守る国際連帯に関する国際会議」との相乗効果を重視し、同会合の結果がチュニジア政府によって発表された。
  8. 閉会式では、シェライファ・チュニジア外務省総局長がTICAD IVの準備過程における本会合の意義を強調した。
  9. TICAD IVの準備会合としては、10月末に東南部アフリカ諸国を対象とした会合がザンビアにおいて開催されたが、これらの地域会合の議論の結果を踏まえて今後TICAD IVに向けた準備作業が進められる。また、明年3月後半にガボンで閣僚級準備会合が開催される予定である。
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