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日本とタイは外交関係のみならず経済的・文化的にも緊密な交流があり、日本はタイに対してのODAで円借款や無償資金協力、技術援助といった援助を行ってきました。バンコク周辺のチャオプラヤ川に架かる橋の中にも、日本からの円借款によって建設・補修されたものが13もあります。
タイ王国に対する第1次円借款時に、長さ280メートル、6車線2歩道のタ・チャン橋がつくられました。この橋はラマ4世(映画「アンナと王様」で描かれているモンクット王)の弟であり第2王の地位についたチュターマニー王子に下賜された称号から「プラ・ピンクラオ橋」の名称で親しまれています。13の橋の中でいちばん古いものが、長さ234メートル6車線2歩道のメモリアル橋で、第7次円借款時に補修工事が行われました。この橋はチャクリー王朝開朝150周年を記念して1929年に民間で建設されたもので、1983年11月から1984年12月に補修工事が行われました。チャオプラヤ川でも一際目をひくものには、ラマ9世橋があります。これは第9次円借款時にバンコク首都高速道路建設の第3期工事としてつくられたもので、1984年に着工、1987年に開通しました。その他にはラマ3世、5世、7世橋やクルンテープ橋など、史上の人物や地域の名称から名前がついた橋が多くあります。
チャオプラヤ川に架かる橋以外にも、タイ全土で日本からの援助により空港や発電所、高速道路などがつくられたり整備されたりしました。これらの中にはタイ国内の切手の絵に使われたものもあります。
近年タイは先進国に対して援助国対被援助国という関係からパートナーシップの関係を結ぶことを望んでおり、我が国もそのような姿勢を歓迎しています。近年は第三国への共同援助も行っていますが、共同して第三国に援助を行うことで、多面的でより効果的な援助が可能になるものと期待されています。形態は時代とともに少しずつ変化することもありますが、両国の関係をより深化するためにこれからもODAは活用されるべきであると考えられています。
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