スウェーデン王国

スウェーデン王国(Kingdom of Sweden)

基礎データ

平成30年4月16日

  • スウェーデン王国国旗

一般事情

1 面積

約45万平方キロメートル(日本の約1.2倍)

2 人口

約1,012万人(2017年12月,スウェーデン統計庁)

3 首都

ストックホルム(市人口約95万人,都市圏は約230万人)(2017年12月,スウェーデン統計庁)

4 言語

スウェーデン語

5 宗教

福音ルーテル派が多数

6 略史

年月 略史
800-1050年頃 ヴァイキング時代
1397年 カルマル同盟によりデンマーク王がスウェーデン王として即位
1523年 グスタフ1世(グスタフ・ヴァーサ)即位。デンマークより独立。
1630~1648年 グスタフ2世アドルフ,ドイツ30年戦争に介入。ウェストファリア条約で大国としての地位確保。
1814年 ナポレオン戦争後,キール平和条約締結。以降非同盟・中立政策。
1818年 フランスから迎えられたカール14世ヨハンが国王に即位(現在のベルナドッテ王家始まる)。
1868年 「大日本国瑞典国条約書」締結,外交関係開始。
1946年 国連加盟
1995年 欧州連合(EU)加盟

政治体制・内政

1 政体

立憲君主制

2 元首

カール16世グスタフ国王(1973年9月即位)

3 議会

一院制(349議席 任期4年)

4 政府

  • 左派少数連立政権(2014年10月成立)
  • (1)首相 ステファン・ロヴェーン(社会民主党党首)
  • (2)外相 マルゴット・ヴァルストロム(社会民主党)

5 内政

 2014年9月の総選挙では,それまで2期8年にわたり政権を務めた中道右派連合(穏健党,自由党,中央党,キリスト教民主党)が敗北し,社民党及び環境党による少数左派政権(総議席数349議席中,連立政権の議席は計138議席)が成立。移民規制強化を主張するスウェーデン民主党が国会第三政党へと躍進(20→49議席)。
2015年の欧州難民危機により,同年16万5千人の難民が庇護を申請。政府の難民政策に対する不満もあり,一時は赤緑連合(与党+左翼党)支持率が中道右派連合支持率を下回ったがその後回復。2018年9月の総選挙へ向けて,スウェーデンに受け入れた難民・移民の生活立ち上げ,教育,労働市場への参画促進等をはじめとした政治課題への対応が注目される。

外交・国防

1 外交基本方針

(1)外交基本方針
(ア)積極的なEU政策の推進
(イ)軍事非同盟政策を基本とした多国間及び二国間安全保障協力
(ウ)国際社会への積極的な貢献
(2)積極的なEU政策の推進
 1995年のEU加盟後,現在ではEUをスウェーデン外交における最も重要なツールと位置付け,活発なEU外交を展開している。2009年後半にはEU議長国を努め,経済・金融問題や気候変動問題への対応を最重要課題としてこれらに積極的に取り組むとともに,リスボン条約発効に伴うEUの新たな体制への移行を円滑に進めた。
(3)軍事非同盟を基本とした多国間及び二国間安全保障協力
(ア)19世紀のナポレオン戦争以来,戦争に参加せず,「軍事非同盟」を外交政策の基本として推進(NATO非加盟)。2014年には,平和維持200周年を迎えた。
(イ)2009年の国防法案により,連帯宣言(declaration of solidarity)を議決し,多国間安全保障協力を重視する立場を明確化。NATOには非加盟であるものの,2014年9月にはNATOとの「ホスト国支援」に関するMoUに署名するなど,協力関係の強化を進めている。
(ウ)欧州安全保障協力機構(OSCE),NATOの平和のためのパートナーシップ(PfP),EUの欧州共通安全保障防衛政策(CSDP),北欧防衛協力(NORDEFCO)等を通じて,各国との防衛協力・交流を推進。
(エ)近年,米,英,フィンランド等との二国間協力も強化。
(4)国際社会への積極的な貢献
(ア)国連,EU,NATOとの連携のもと国際平和協力活動(PKO等)に積極的に参加しており,軍縮・不拡散,人権,環境問題等にも貢献。
(イ)北欧・バルト地域における民主主義,安全保障,開発のための協力,北欧理事会,バルト海沿岸諸国評議会等において中心的な役割を果たし,各種枠組みを通じた協力を推進。
(ウ)スウェーデンの2016年におけるODA実績は約48億ドル(世界第7位)で,対GNI比は0.94%(世界第3位)であった。国際機関との積極的な協調やEUによる開発協力への関与増大を掲げ,成果重視の援助に努めている。

2 軍事力

  • (1)防衛費 494億クローナ(2016年)
  • (2)兵力 陸軍13千人,海軍5千人,空軍4千人(軍司令部,国防装備庁及びホームガード除く)

経済(単位 米ドル)

1 主要産業

機械工業(含:自動車),化学工業,林業,IT

2 GDP

5,114億ドル(2016年,IMF)

3 一人当たりGDP

51,165ドル(2016年,IMF)

4 経済成長率

3.3%(2016年,IMF)

5 物価上昇率

1.1%(2016年,IMF)

6 失業率

7.0%(2016年,IMF)

7 総貿易額

(1)輸出 139,424百万ドル
(2)輸入 140,769百万ドル
(2016年,ユーロスタット)

8 主要貿易品目

  • (1)輸出 機械,鉄道以外の輸送用機器,電気機器,鉱物性燃料,紙・パルプ
  • (2)輸入 機械,電気機器,鉄道以外の輸送用機器,鉱物性燃料,プラスチック

9 主要貿易相手国

(1)輸出 ノルウェー,ドイツ,米国,デンマーク,フィンランド
(2)輸入 ドイツ,オランダ,ノルウェー,デンマーク,英国
(2016年,スウェーデン統計局)

10 通貨

スウェーデン・クローナ(SEK)

(1クローナ=約14.2円(2018年1月現在))

11 経済概況

(1)経済情勢
 欧州債務危機等による世界経済の混乱を受けて,2012年,2013年には経済成長率が低迷したが,2014年以降は高い伸びを記録し,2015年の経済成長率は4.2%,2016年は3.4%,2017年は2.5%であった。2018年以降も経済成長が続くと見込んでいる。(数字はスウェーデン財務省)。
(2)雇用情勢
 失業率は改善傾向にあり,2016年の失業者数(年平均)は36.7万人,失業率は6.9%(若年者の失業率は18.9%)(数字はスウェーデン統計庁)。経済回復を受け,今後,失業率は更に低下していくものと見込まれている。
(3)財政金融政策
 2017年9月,政府は「我々の社会の構築‐未来のための投資」と題する2018年政府予算案を国会に提出,同年12月に可決された。2017年予算に引き続き,2018年予算でも雇用,環境,福祉,治安・安全,男女平等を重視する姿勢を示している。
 中央銀行は,2011年12月以降,低調な物価上昇等を考慮して段階的にレポ金利の引下げを行ってきている。2014年10月に史上初めて0%に達すると,2015年2月にはマイナス金利導入と段階的な国債買入れ実施を決定。その後累次にわたってレポ金利の引下げと国債の追加買入れを決定し,2017年12月時点で,レポ金利はマイナス0.50%,2017年末までに計2,900億クローナ規模の国債買入れを実施する方針である。
(4)政府経済見通し
  2017年 2018年 2019年
GDP成長率(実質) 2.5% 2.8% 2.2%
失業率(16~74歳) 6.7% 6.1% 6.1%
消費者物価上昇率(CPI) 1.7% 1.5% 1.9%

(出典:スウェーデン財務省(2017年12月)

二国間関係

1 政治関係

(1)皇室・王室関係
 カール16世グスタフ国王陛下は公式・非公式合わせて十数回訪日されており,2007年3月の国賓としての訪日に続き,2012年にもシルヴィア王妃陛下とともに訪日された。最近では,2016年2月に科学技術代表団を率いて訪日されている。我が国からは,天皇皇后両陛下が2000年5月及び2007年5月に御訪問になったほか,2010年6月には皇太子殿下がヴィクトリア皇太子殿下御成婚式典出席のためスウェーデンを御訪問。さらに2013年6月及び2015年6月には,高円宮妃殿下がマデレーン王女殿下及びカール・フィリップ王子殿下御成婚式典出席のため,2016年4月には国王陛下70歳御誕生日祝賀行事出席のためスウェーデンを御訪問された。
(2)首脳レベルの往来
(ア)2004年3月,パーション首相が訪日。首脳会談では,双方向の観光・投資促進,ITや福祉分野における協力等を含む二国間関係に加え,北朝鮮,イラク,国連改革等の国際情勢についても話し合われた。
(イ)2006年5月,小泉総理がスウェーデンを訪問(我が国総理として初訪問)。首脳会談では,日・スウェーデン両国は,国内では高齢化対策,国際的には平和,人権,開発など先進国として共通の課題に直面しているとの認識の下,二国間及び国際社会において友好協力関係を発展させていくことで一致し,エネルギー問題,国際情勢,国連改革等についても話し合われた。
(ウ)2008年4月,ラインフェルト首相が訪日。首脳会談では,良好な二国間関係を確認したほか,平和構築分野の人材育成において協力関係を更に強化していくこと,また気候変動問題において,両国が引き続き緊密に協力していくことで一致した。そのほか,北朝鮮や中国などの地域情勢及び国際的課題等についても話し合われた。
(エ)2017年7月,安倍総理がスウェーデンを訪問。首脳会談では,2018年の外交関係樹立150周年に向け,女性の活躍やイノベーション等の幅広い分野で協力を促進することで一致したほか,安全保障分野の情報共有や防衛装備・技術協力のあり方について話し合われた。さらには,両国間の人的・経済交流を促進するため,日スウェーデン社会保障協定及びワーキング・ホリデー制度に関する協定についての交渉を引き続き鋭意進めていくことで一致した。
(3)外相レベルの交流
(ア)2014年2月,ビルト外相が訪日。外相会談では,女性の活躍促進及び経済分野における協力を中心とした二国間関係に加え,積極的平和主義,日・EU協力,ウクライナ情勢及び東アジア情勢等についても話し合われた。
(イ)2014年12月,ヴァルストローム外相が訪日。外相会談では,平和維持・構築,科学技術分野を含む二国間での協力促進に加え,日EU関係及び国連改革を含む国際場裡における協力についても話し合われた。

2 経済関係

(1)日本との二国間貿易

 二国間の貿易上の障害となる懸案はなく,基本的に良好。近年,二国間の貿易は,基本的に日本の入超が続いている。

スウェーデンへの輸出 スウェーデンからの輸入 収支
2012年 1,748 2,516 -767
2013年 1,269 2,343 -1,073
2014年 1,358 2,198 -840
2015年 1,337 1,871 -534
2016年 1,441 2,215 -774

(単位:百万ドル,出典:我が国財務省貿易統計)

(2)主要貿易品目

スウェーデンへの輸出
輸送用機器,電気機器,一般機械
スウェーデンからの輸入
医薬品,輸送用機器,一般機械

(2016年,出典:我が国財務省貿易統計)

(3)日本との投資関係

(ア)日本の対スウェーデン投資
 日本の投資によるスウェーデンでの日系企業数は約128社(2017年在スウェーデン大使館調べ)。近年では情報通信(IT)や医薬品などの高付加価値分野を中心に,スウェーデンの高い技術力に着目した企業間提携や企業買収などのビジネスの動きが見られる。2016年末,日本からスウェーデンへの直接投資残高(製造業+非製造業)は4,479百万ドル。
(イ)スウェーデンの対日投資
 国際的に事業を展開する大企業が多いスウェーデンからの対日投資は,日本への製品輸出の販売網形成の目的が多い。2016年末,スウェーデンから日本への直接投資残高(製造業+非製造業)は1,669百万ドル。
(ウ)日・スウェーデン間の直接投資実績(フロー)
日本の対スウェーデン投資金額 スウェーデンの対日投資金額
2014年 1,843 -1,092
2015年 2,083 -600
2016年 260 -312

(単位:百万ドル,資料:国際収支状況(財務省),外国為替相場(日本銀行)から作成)
(注)ネット・フロー:「-」は引き揚げ超過を示す。

3 文化関係

 スウェーデンにおける日本文化への関心は高い。茶道,華道,日本文学(特に俳句)等伝統的文化,武道等に対する関心は都市圏を中心に高く,各分野において,大規模ではないものの,関連団体が組織されている。また,日本関連友好団体も活発に活動を行っている。一方で,近年ではアニメやマンガなどの我が国のポップカルチャーや日本食に対する関心が高まっている。日本への観光客数も増加しており,2009年以降の統計をみると,2011年にはいったん減少したものの,2012年には東日本大震災前の水準を上回る3万人を達成し,2016年には約49,627人のスウェーデン人観光客が日本を訪れた(出典:日本政府観光局)。

 日本語学習は一定の人気がある(詳細は,http://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/area/country/2014/sweden.html別ウィンドウで開く)。学術関係では,1992年にストックホルム商科大学に欧州日本研究所が開設され,また2001年には日本学術振興会(JSPS)ストックホルム研究連絡センターが開所している。

4 在留邦人数

4,007人(2017年10月)

5 在日当該国人数

1,773人(2017年6月)

6 要人往来

(1)往(2000年以降)
年月 要人名
2000年5月 天皇皇后両陛下(国賓)
2001年1月 河野外務大臣
2001年9月 森山法務大臣
2002年8月 坂口厚生労働大臣
2002年9月 遠山文部科学大臣
2002年12月 遠山文部科学大臣(ノーベル賞授賞式等)
2003年4月 細田科学技術政策担当大臣
2004年1月 竹中金融・経済財政政策担当大臣
2004年5月 茂木科学技術政策担当大臣
2005年12月 小坂文部科学大臣(ノーベル賞授賞式等)
2006年5月 小泉総理大臣
2007年5月 天皇皇后両陛下
2008年12月 塩谷文部科学大臣(ノーベル賞授賞式等)
2009年5月 野田内閣府特命大臣
2010年6月 皇太子殿下(ヴィクトリア皇太子殿下御成婚)
2010年12月 高木文部科学大臣(ノーベル賞授賞式等)
2012年11月 吉良外務副大臣
2012年5月 鈴木外務副大臣
2013年6月 高円宮妃殿下(マデレーン王女殿下御成婚)
2013年9月 衛藤内閣総理大臣補佐官
根本復興大臣
2014年7月 森内閣府特命担当大臣
2015年6月 高円宮妃殿下(カール・フィリップ王子殿下御成婚)
2016年4月 高円宮妃殿下(国王陛下70歳御誕生日祝賀行事)
2016年12月 松野文部科学大臣(ノーベル賞授賞式等)
2017年7月 安倍総理大臣
2018年1月 林文部科学大臣(ESS,MAXIV視察等)
2018年1月 山本防衛副大臣
2018年2月 堀井学外務大臣政務官(子どものための2030アジェンダ:ソリューションズ・サミット出席)
(2)来(2000年以降)
年月 要人名
2000年3月 イエルムヴァレーン副首相
2001年4月 ラーション環境相
カール16世グスタフ国王陛下
2001年7月 イエルムヴァレーン副首相
2001年10月 ヴィクトリア皇太子殿下
2001年12月 シルヴィア王妃陛下
2002年3月 エステロース教育科学相(バイオミッション)
2002年6月 メッシング産業・雇用・通信担当相(W杯観戦)
2003年3月 ソンメスタード環境相
2004年3月 パーション首相
2004年11月 ニークヴィスト農業・食料・漁業相
2005年4月 ヴィクトリア皇太子殿下(博覧会賓客)
エストロース産業・雇用・通信交通相
2005年5月 フレイヴァルス外相(ASEM外相会合)
2007年3月 カール16世グスタフ国王王妃両陛下(国賓)
ビルト外相
ヘッグルンド社会相
2007年6月 トシュテンソン・インフラ担当相
2007年10月 カール16世グスタフ国王陛下
2008年1月 レイヨンボリ教育・研究相
2008年4月 ラインフェルト首相(実務訪問賓客)
カールグレン環境相
ビョーリング通商担当相
2009年3月 カールグレン環境相
ラーション高齢者ケアー担当相
2010年5月 ヴェステルベリ国会議長(衆議院議長招待)
2010年10月 カールグレン環境相(生物多様性条約COP10)
2011年1月 アスク法相
2012年2月 ビョーリング通商担当相
2012年6月 カール16世グスタフ国王王妃両陛下
2012年10月 ボリ財相(IMF・世銀年次総会出席)
カールソン国際開発相(IMF・世銀年次総会出席)
2013年3月 ベルフラーゲ外務副大臣
2013年11月 ビョーリング通商担当相
2013年11月 カール16世グスタフ国王陛下
2014年2月 ビルト外相(外務省賓客)
2014年11月 ハジアリッチ高校・成人教育相(ESDユネスコ世界会議)
2014年12月 ヴァルストローム外相
2015年3月 ロヴィーン国際開発協力相(国連世界防災会議)
2015年5月 ヨハンソン・インフラ相
2015年9月 アリーン国会議長
2015年10月 レグネール子ども・高齢者・男女平等相
ヘルマルク=クヌートソン高等教育・研究相
2015年11月 ダンベリ産業・イノベーション相
2016年2月 カール16世グスタフ国王陛下
2016年3月 ブフト農務相
2017年4月 ヴィクトリア皇太子殿下
2017年4月 エリクソン住宅・デジタル開発相
2017年9月 イルヴァ・ヨハンソン雇用・統合相

7 二国間条約・取極等

  • 航空協定,租税条約,請求解決に関する取極,査証免除取極,司法共助取極,通商航海条約,科学技術協力協定,防衛交流に関する覚書(MoU)
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