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国連総会の際の日露外相会談
(概要)

平成23年9月21日

  • (写真)国連総会の際の日露外相会談-1
  • (写真)国連総会の際の日露外相会談-2

 9月21日午前(現地時間),玄葉外務大臣は,国連総会に出席するため訪問中のニューヨークにおいて,ラヴロフ・ロシア外務大臣と約30分間会談した。

1 日露関係(全般)

(1)玄葉外務大臣から,ロシアとの間でアジア太平洋地域のパートナーとしてふさわしい関係を築きたく,この地域において,多層的なネットワークとルール・メイキングのメカニズムを構築するため,ロシアとの関係を重視している旨述べた。また,東アジア首脳会議やウラジオストクAPECについて協力を深める用意があると伝えた。

(2)これに対し,ラヴロフ大臣から,日本はロシアにとっての隣国であり,両首脳の合意に従い,あらゆる分野における協力を進めていきたい旨述べた。

(3)その上で,両外相は,外交当局間及び防衛当局間の対話を積み重ね,安全保障分野における相互理解と信頼を深めることの重要性を確認するとともに,この分野の協力を強化することが双方にとって利益であることを確認した。

(4)経済分野については,9月20日モスクワで開催されたロシアの近代化に関する日露経済諮問会議の第二回会合の成功を歓迎しつつ,互恵的な協力を進めていくことを確認した。ラヴロフ大臣からはウラジオストクAPECへの準備への日本の協力に謝意が表せられ,日本に対してエネルギーを追加供給する用意があるとの発言があった。

(5)領土問題については,両外相は,日露間では立場の違いがある中で,法と正義を重視して,静かな環境で議論を継続していくことについて一致した。

2 国際舞台での協力 

(1)両外相は,両国の外交当局の間で様々な国際問題について対話が行われていることを歓迎した。

(2)両外相は,北朝鮮問題について,北朝鮮に対し非核化等に向けた具体的行動を求めていく上で両国が連携していくことを確認した。玄葉大臣からは,拉致問題についてロシアの理解と協力を求めた。

3 今後の政治対話 

 玄葉大臣から,ラヴロフ大臣の訪日を招請し,今後事務的に調整していくこととなった。

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