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野田総理とニウエ、クック諸島、キリバス首脳との二国間会談
平成24年5月23日

タランギ・ニウエ首相と握手する野田総理
(写真提供:内閣広報室)

プナ・クック諸島首相と握手する野田総理
(写真提供:内閣広報室)

トン・キリバス大統領と握手する野田総理
(写真提供:内閣広報室)
本23日(水曜日)午後6時25分より,野田佳彦内閣総理大臣は,第6回太平洋・島サミットのために来日中のトケ・トゥフキア・タランギ・ニウエ首相(Hon. Toke Tufukia Talagi,Premier of Niue),ヘンリー・プナ・クック諸島首相(Hon. Henry Puna,Prime Minister of the Cook Islands),アノテ・トン・キリバス大統領(H.E. Mr. Anote Tong,President of the Republic of Kiribati)とそれぞれ首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。いずれの会談においても、野田総理より東日本大震災に際するお見舞いと支援に謝意を表明しました。
- タランギ・ニウエ首相(18時25分-18時35分)
(1)野田総理より、タランギ首相が前回の太平洋・島サミットで共同議長を務めたことに改めて謝意を表明しました。タランギ首相より、島サミットのために再び来日できたことを嬉しく思う、日本の温かい歓待に感謝する旨応答しました。
(2)野田総理より、太平洋環境共同体基金(参考)によるプロジェクトとしてニウエにおいて太陽光発電の計画が進んでいることを嬉しく思う旨述べました。これに対しタランギ首相より、この基金によるものを含め、日本からの支援に対し深い謝意の表明がありました。
(3)両首脳は、沖縄での第6回太平洋・島サミットを成功させることで一致し、会談を了しました。
- プナ・クック首相(18時40分-18時50分)
(1)野田総理より、昨年の外交関係設立を受け、クック諸島との関係を更に緊密にしていきたい、第6回太平洋・島サミットの共同議長であるプナ首相と協力してサミットを成功させたい旨述べました。プナ首相より島サミットの共同議長を務めることは名誉である、こうした協力を通じて日本との関係を更に強化していきたい旨応答しました。
(2)野田総理より、クック諸島が8月に主催する太平洋諸島フォーラム(PIF)の関連会合に日本も域外対話国として参加するとともに、その成功のために協力したい旨述べました。これに対しプナ首相から謝意の表明がありました。
(3)野田総理より、クック諸島の経済・社会開発に貢献していきたい旨述べたのに対し、プナ首相より、太平洋環境共同体基金による日本の支援は再生可能エネルギーの普及を進めるクック諸島の政策に合致しているとした上で、深い謝意の表明がありました。
(4)両首脳は、沖縄での第6回太平洋・島サミットの共同議長として、同サミットを成功させることで一致し、会談を了しました。
- トン・キリバス大統領(18時55分-19時5分)
(1)冒頭、野田総理より、トン大統領の島サミットへの参加につき謝意を表した上で、現在日本が実施しているキリバス唯一の国際港であるベシオ港の拡張・整備がキリバスの更なる経済・社会発展に貢献することを期待する旨述べ、こうした取り組みを通じキリバスとの関係を強化していきたいと述べました。これに対し、トン大統領より、日本の支援はキリバスの発展にとって不可欠である旨述べ、深い謝意を表明しました。
(2)野田総理より、キリバスの国土が広大な海洋に広がる諸島群から成っていることに言及しつつ、気候変動問題を含め、地域・国際社会の課題解決に向け緊密に協力していきたい旨述べました。これに対しトン首相より、気候変動につき言及して頂いたことを嬉しく思う,キリバスにとって気候変動問題は最も重要な安全保障問題である、この問題が国連安保理において取り上げられるよう日本の助力を得たい、キリバスは国際場裡において常に日本を支持している旨述べました。
(3)両首脳は、沖縄での第6回太平洋・島サミットを成功させることで一致し、会談を了しました。
(参考)
第5回太平洋・島サミットにおいて日本が設立を表明した基金。日本は68億円を拠出。同基金により、全ての太平洋島嶼国において、太陽光発電と海水淡水化のプロジェクトが進んでいる。