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野田総理とミクロネシア、パラオ、サモア首脳との二国間会談

平成24年5月22日

  • (写真)モリ・ミクロネシア大統領と握手する野田総理
    モリ・ミクロネシア大統領と握手する野田総理
    (写真提供:内閣広報室)
  • (写真)トリビオン・パラオ大統領と握手する野田総理
    トリビオン・パラオ大統領と握手する野田総理
    (写真提供:内閣広報室)
  • (写真)トゥイラエパ・サモア首相と握手する野田総理
    トゥイラエパ・サモア首相と握手する野田総理
    (写真提供:内閣広報室)

 本22日(火曜日)午後5時50分より、野田佳彦内閣総理大臣は,第6回太平洋・島サミットのため来日中のエマニュエル・マニー・モリ・ミクロネシア連邦大統領(H.E.Mr. Emanuel Manny Mori, President of the Federated States of Micronesia)、ジョンソン・トリビオン・パラオ大統領(H.E.Mr. Johnson Toribiong, President of the Republic of Palau)、トゥイラエパ・ルペソリアイ・サイレレ・マリエレガオイ・サモア首相(Hon.Tuilaepa Lupesoliai Neioti Aiono Sailele Malielegaoi,Prime Minister of the Independent State of Samoa)とそれぞれ首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。いずれの会談においても、野田総理より、東日本大震災に際するお見舞いと支援に謝意を表明しました。

  1. モリ・ミクロネシア連邦大統領(17時50分-17時59分)
    (1) 冒頭、モリ大統領より椰子の繊維でできた2つの「ヌーン」(伝統の「綱」(参考1))の贈呈があり、それらを結びつけた上で、このように日本とミクロネシア連邦の「キズナ」を強化したい旨発言がありました。野田総理より、大統領の来日を歓迎するとともに、我が国と歴史的にも繋がりの深いミクロネシアとの友好関係を更に強化したいと述べました。

    (2) 野田総理より、日本の政府開発援助(ODA)により実現したポンペイ空港の滑走路延長に併せて実施される記念事業(参考2)について、この取組が両国間の一層の交流につながることを期待する旨述べました。モリ大統領より、ポンペイ空港の滑走路延長に関する支援に加え、気候変動、インフラ等に関するこれまでの日本の支援に深く感謝する発言がありました。

    (3) 野田総理より、沖縄において引き続き有意義な意見交換ができるのを楽しみにしている旨述べたのに対し、モリ大統領より、自分からは「キズナ」の重要性について発言する予定である旨述べました。

  2. トリビオン・パラオ大統領(18時1分-18時10分)
    (1)野田総理より、トリビオン大統領の来日を歓迎するとともに、先般パラオの電力不足に対応するため日本が供与した発電機4台がパラオの電力不足の解消に貢献することを期待する旨述べました。これに対し大統領から、これまでの日本の支援に対し、深い謝意の表明がありました。

    (2)トリビオン大統領より、パラオには多くの日本人観光客が訪れており、昨年10万人目の観客が日本人であったのは象徴的であった、パラオは太平洋島嶼国の中で日本に最も地理的に近く、日本の「同盟国」と思っていただきたい旨述べました。これに対し野田総理より、両国の友好関係強化のために尽力したい旨応答しました。

    (3)野田総理より、沖縄において引き続き有意義な意見交換ができるのを楽しみにしている旨述べたのに対し、日本の島サミットというイニシアティブを高く評価している旨発言がありました。

  3. トゥイラエパ・サモア首相(18時12分-18時21分)
    (1)野田総理より、本年、独立50周年を迎えるサモアからの首相の来日を歓迎し祝意を表するとともに、来年1月に予定している在サモア日本大使館(兼勤駐在官事務所)の開設を通じ、二国間関係を更に強化していきたい旨述べました。これに対しトゥイラエパ首相より、日本の在サモア大使館設置を歓迎する旨応答しました。

    (2)トゥイラエパ首相より、国連のような多国間の場に加え、双方の大使を通じても二国間関係を強化していきたい旨発言の上、気候変動、電力、教育といった分野における日本の支援に深い謝意の表明がありました。

    (3)野田総理より沖縄において引き続き有意義な意見交換ができることを楽しみにしている旨発言したのに対し、トゥイラエパ首相より、東日本大震災に触れつつ、サモアも3年前にも大きな津波を経験しており、サミットにおいては自然災害への対応について発言したい旨述べました。
(参考)
  1. 椰子の繊維でできた「綱」は、ミクロネシアにおいて、昔から伝統木造家屋の柱や屋根を結ぶ時や伝統カヌーの骨組みを結ぶ時などに使われ、重要な生活必需品となっており、伝統コミュニティの間では、友人や客人の大事な財産となる家やカヌーを作ることに役立ててもらうために、この「綱」を友情の印として贈呈することが習わしとなっているとのことです。

  2. 無償資金協力として実施した滑走路延長工事の完成を記念して,ミクロネシア政府側が実施するチャーター便計画で,日本人客が6月ミクロネシアを訪問する予定です。
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