パラグアイ共和国

パラグアイ共和国(Republic of Paraguay)

基礎データ

平成30年9月10日

  • パラグアイ共和国国旗

一般事情

1 面積

40万6,752平方キロメートル(日本の約1.1倍)

2 人口

約685万人(2016年,パラグアイ統計局)

3 首都

アスンシオン

4 民族

混血(白人と先住民)95%,先住民2%,欧州系2%,その他1%

5 言語

スペイン語,グアラニー語(ともに公用語)

6 宗教

主にカトリック(信教の自由は憲法で保障)

7 略史

年月 略史
1811年 スペインから独立
1864年~1870年 三国戦争(対ブラジル・アルゼンチン・ウルグアイ連合軍)で人口激減
1932年~1935年 チャコ戦争(対ボリビア)に勝利
1954年 ストロエスネル将軍がクーデターにより政権掌握。以後35年間にわたり独裁政権継続
1989年2月 クーデターによりロドリゲス将軍が政権掌握
1989年5月 ロドリゲス将軍,大統領に就任
1993年8月 ワスモシ大統領就任(文民政権)
1998年8月 クーバス大統領就任
1999年3月 ゴンサレス大統領(前上院議長)就任
2003年8月 ドゥアルテ大統領就任
2008年8月 ルゴ大統領就任
2012年6月 上院によりルゴ大統領が弾劾,フランコ副大統領が大統領に昇格
2013年8月 カルテス大統領就任
2018年8月 アブド・ベニテス大統領就任

政治体制・内政

1 政体

立憲共和制

2 元首

アブド・ベニテス大統領(任期は2023年8月まで)

3 議会

二院制(上院45,下院80,任期5年)

4 政府

(1)副大統領
ウゴ・ベラスケス
(2)外相
ルイス・アルベルト・カスティグリオーニ

5 内政

 1954年より35年にわたったストロエスネル軍事独裁政権は,1989年2月,ロドリゲス将軍のクーデターにより倒壊。政治活動・言論の自由,労働者の団結権等を保証する新憲法が1992年に公布され,1993年8月,同国で初めて民主的選挙が実施された。

 2008年8月,中道左派のルゴ元司教(野党連合「変革のための愛国同盟」)が大統領に就任し,61年ぶりの政権交代を果たした。しかし,ルゴ大統領は国会内の少数与党出身で,政治的基盤が脆弱であったことに加え,2012年6月にパラグアイ北東部のカニンデジュ県で警官と土地を不法占拠していた農民との間で銃撃戦となった事件を契機として,農地改革や治安問題の解決に向けた取組の遅れに対する不満が与野党各方面から噴出。同月22日にパラグアイ上院においてルゴ大統領は弾劾され,憲法の規定に基づき,フランコ副大統領が新大統領に昇格した。
 2013年4月に実施された大統領選挙において,カルテス・コロラド党候補が勝利し,同年8月に正式に大統領に就任した。カルテス大統領就任以降,政権の優先課題として貧困の撲滅を掲げるとともに,積極的な外国企業誘致を推進した。
 2018年4月の大統領選挙では,与党コロラド党のアブド・ベニテス候補が勝利し,同年8月に大統領に就任した。

外交・国防

1 外交基本方針

 伝統的に中南米諸国との関係を重視し,特にメルコスール(南米南部共同市場)を戦略的同盟と位置付け,加盟諸国間との関係強化を図る一方,これらと歩調を合わせることで対外交渉力の拡大を狙っている。また,南米で唯一台湾との外交関係を維持する。

 ルゴ大統領の弾劾プロセスにおいてルゴ大統領に十分な抗弁の時間を与えなかったことを理由に,メルコスール及びUNASURは,パラグアイの民主的秩序の回復が確認されるまでパラグアイの関連会合への参加権を停止した。2013年7月に行われた第45回メルコスール首脳会議にて,パラグアイのメルコスール参加権の一時停止措置を新政権の発足する8月15日で解除することが決定された。カルテス大統領は2014年7月にベネズエラで行われた第46回メルコスール首脳会合に出席し,パラグアイとメルコスールとの関係が正常化した。
 アブド・ベニテス政権においても,前政権の基本的外交政策を踏襲する姿勢を打ち出している。

2 軍事力

(1)予算
約264百万ドル(2017年,ミリタリーバランス)
(2)兵役
徴兵制
(3)兵力
陸軍7,600人,海軍1,950人,空軍1,100人

経済(単位 米ドル)

1 主要産業

農牧業(大豆),牧畜業(食肉),林業

2 GDP(名目)

297億ドル(2017年 世銀)

3 一人当たりGNI(名目)

3,920ドル(2017年 世銀)

4 経済成長率(GDP)

4.1%(2016年 世銀)

5 物価上昇率

4.5%(2017年 パラグアイ中銀)

6 失業率

6.0%(2017年 パラグアイ統計局)

7 総貿易額(2017年 中銀)

(1)輸出
86.7億ドル
(2)輸入
110.2億ドル

8 主要貿易品目

(1)輸出
大豆,牛肉,植物油,小麦,穀類
(2)輸入
機械,原油・燃料,自動車

9 主要貿易相手国

(1)輸出
ブラジル,ロシア,アルゼンチン,チリ,ドイツ
(2)輸入
中国,ブラジル,アルゼンチン,米国,日本

10 通貨

グアラニー

11 為替レート

1米ドル=5,618グアラニー(2017年平均)

12 対外債務

55.92億ドル(2017年 パラグアイ中銀)

13 経済概要

 経済は,農牧畜業と電力が輸出総額の8割以上を占めており,アルゼンチン,ブラジルの経済状況に依存している。主要農作物は,大豆,トウモロコシ,小麦,綿花,マテ茶,ゴマ等。とりわけ日本人移住者が導入し急成長した大豆の輸出量は世界第4位。また,世界第6位の牛肉輸出国でもある。近年,積極的な外資誘致策,低い税率,安価な労働力や電力等を背景に,自動車部品,造船分野等において,日本企業を含めた外国企業の進出が活発化している。

経済協力

1 日本の援助実績(2015年度までの累計)

  • (1)有償資金協力 1,561.57億円
  • (2)無償資金協力 359.25億円
  • (3)技術協力実績 869.30億円

2 主要援助国(2014年DAC諸国二国間援助)

  • (1)米国(13.81百万ドル)
  • (2)日本(12.17百万ドル)
  • (3)韓国(10.76百万ドル)

 1976年以降2008年まで,日本が最大の援助国(2004年を除く)。現在も,米国と並び,日本は主要ドナー。

二国間関係

1 政治関係

 経済技術協力と日本人移住者及び日系人(約1万人(推定))の存在を基盤として友好協力関係にある。

2 経済関係

対日貿易
(1)貿易額(2017年 財務省貿易統計)
対日輸出 65.7億円
対日輸入 96.1億円
(2)主要品目
対日輸出 ごま,大豆油かす
対日輸入 自動車及び自動車部品,機械

3 在留邦人

4,410名(2017年,外務省海外在留邦人調査統計)

4 在日当該国人数

1,878名(2017年,法務省在留外国人統計)

5 要人往来

(1)往
要人名
1978年 皇太子同妃両殿下,二階堂進衆議院議員(日・パラグアイ協会会長)
1983年 中尾栄一衆議院議員(大統領就任式特派大使)
1986年 常陸宮同妃両殿下
1990年 土屋参議院議長
1991年 鈴木外務政務次官
1993年 二階堂衆議院議員(大統領就任式特派大使)
1996年 小川外務政務次官,相沢英之衆議院議員
1997年 岡野労働大臣
1998年 有馬政府代表(大統領就任式特派大使)
1999年 高円宮同妃両殿下(非公式)
2001年 植竹外務副大臣
2003年 河本英典参議院議員(大統領就任式特派大使)
2004年 小野寺五典外務大臣政務官
2005年 福島啓史郎外務大臣政務官,保坂三蔵経済産業副大臣,河村建夫衆議院議員(日・パラグアイ友好議連会長)
2006年 秋篠宮殿下,玉澤徳一郎衆議院議員,宮腰光寛農林水産副大臣,扇参議院議長,山中外務大臣政務官(移住70周年記念祭典出席)
2007年 山際大志郎衆議院議員,井上信治衆議院議員
2008年 高円宮妃殿下,玉澤徳一郎衆議院議員(大統領就任式特派大使)
2009年 玉澤徳一郎衆議院議員
2011年 松本剛明外務大臣,高橋千秋外務副大臣(メルコスール首脳会合出席)
2012年 加藤敏幸外務大臣政務官
2013年 若林外務大臣政務官(大統領就任式特派大使)
2014年 松島経済産業副大臣
2015年 眞子内親王殿下(移住80周年記念式典御臨席),宮沢洋一衆議院議員(移住80周年記念式典出席),宇都外務大臣政務官,黄川田外務大臣政務官
2017年 世耕経済産業大臣,薗浦外務副大臣,木原財務副大臣,岡本外務大臣政務官,細田農林水産大臣政務官
2018年 水落文部科学副大臣
2018年 笹川博義環境大臣政務官
2018年 土屋品子衆議院議員
2018年 谷公一衆議院議員(大統領就任式特派大使)
2018年 宮腰光寛総理大臣補佐官
(2)来
要人名
1972年 ストロエスネル大統領
1976年 モンタナロ内相
1977年 サマニエゴ国防相
1979年 セントゥリオン商工相,ベルトーニ農牧相
1981年 ノゲス外相,カセレス公共事業通信相
1984年 サルディバル外相
1986年 アルガーニャ最高裁長官
1987年 セントゥリオン商工相
1988年 ミルトス下院議長,サルディバル外相
1989年 アルガーニャ外相(大喪の礼)
1990年 ロドリゲス大統領(即位の礼),フルトス外相,ベルトーニ農牧相
1992年 スカボーネ商工相
1994年 ワスモシ大統領(公式実務訪問)(外相,農牧相,公共事業相,商工相同行)
1995年 バレイロ蔵相
1997年 ソサ企画庁長官
2002年 モレノ外相(外務省賓客)
2004年 マテオ・バルメリ上院議長,ラチド外相(外務省賓客),フィリッピ企画庁長官
2005年 ドゥアルテ大統領(公式実務訪問)(ラチド外相,ベルヘン蔵相,アルデレテ公共事業通信相,ベラ商工相,ボガード下院議長,カナサワ三軍司令官他同行) ボルダ蔵相(IDB沖縄総会出席)
2006年 アルカラス商工副大臣(JETRO三ヶ国展)
2007年 クラメル観光庁長官,モリナス農牧相
2010年 ラコニャタ外相(外務省賓客)
2012年 ルゴ大統領(実務訪問賓客)
カセレス外務次官(経済担当)
2013年 アファラ次期副大統領,サバラ商工相,ゴドイ農牧相(投資誘致ミッション)
モラレス環境庁長官(水俣条約外交会議)
ロハス蔵相(日・ラ米ビジネスフォーラム)
2014年 カルテス大統領(実務訪問賓客)
(ロイサガ外相,ロハス蔵相,レイテ商工相他同行)
2015年 ロア国家緊急事態庁長官(第3回国連防災世界会議)
ヒメネス・ガオナ公共事業通信相
カベージョ筆頭外務次官
2016年 ロイサガ外相(外務省賓客)
レイテ商工相
2017年 リエラ教育相
2018年 カスティグリオーニ次期外相

6 二国間条約・取極

  • 1959年 移住協定
  • 1978年 海外青年協力隊派遣取極
  • 1979年 技術協力協定
  • 1989年 移住協定改定(効力無期限延長)
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