アフリカ
アフリカ貿易・投資促進合同ミッション(概要)
平成25年12月5日
11月24日(日曜日)から12月5日(木曜日)まで,アフリカ貿易・投資促進官民合同ミッションがコンゴ共和国,ガボン,コートジボワールを訪問しました。概要は以下のとおりです。
このミッションは,日本・アフリカ間の貿易・投資促進を目的とし,2008年の第四回アフリカ開発会議(TICADIV)で表明された施策の一つです。本年6月の第五回アフリカ開発会議(TICADV)でコンゴ共和国,ガボン,コートジボワールへの派遣が表明されました。
このミッションには,民間企業16社(商社,メーカー,金融)や独立行政法人の関係者等,計56名が参加しました。ミッション一行は,訪問先のコンゴ共和国,ガボン及びコートジボワールの3か国で,元首クラス及び多くの閣僚と面会を行いました。また,ミッション一行は,投資セミナーへの参加等を通じ,各国の投資環境等に係る理解を深めると共に,現地ビジネス関係者との意見交換等を通じ,今後の対アフリカ貿易・投資促進へと繋がり得る機会を得ました。
1.期間
平成25年11月25日(月曜日)~12月3日(火曜日)の9日間(現地滞在期間。石原政務官は11月25日から30日まで参加。)。
2.訪問国
コンゴ共和国,ガボン,コートジボワール
3.参加者
- 団長:石原宏高外務大臣政務官(コンゴ共和国及びガボン),河野章中東アフリカ局アフリカ部参事官(コートジボワール)
- 冨永駐コンゴ共和国大使,小林駐ガボン大使,井上駐コートジボワール大使
- 外務省,農林水産省,経済産業省
- 政府関係5機関(JBIC,JETRO,JICA,JOGMEC,NEXI)
- 民間企業16社(商社,メーカー等)
4.各訪問国における活動概要
(1)コンゴ共和国(11月25日~11月28日)
ア 政府要人等との会談
サス・ンゲソ大統領,ンヴバ産業開発・民間部門促進大臣,イクエベ外務・協力大臣,オバ鉱物資源・地質大臣,オンドンゴ経済・財政・計画・国有資産及び統合大臣,アダダ交通・航空・海運大臣,イボヴィ保健・人口大臣
イ 関係機関・企業関係者等との意見交換
コンゴ共和国主催投資セミナー(11月26日)
本ミッション参加者及びコンゴ共和国側関係者(約150名)が出席し,産業開発・民間投資促進大臣,経済特区担当大臣から投資環境,投資機会について説明を受けた後,日本企業によるプレゼンテーションも実施した。
ブリーフィング(11月26日)
国際通貨基金(IMF)からマクロ経済,世界銀行から投資環境,商工会議所から投資の機会,企業登録手続事務所(CEF)から企業設立登録手続に関するブリーフィングが行われた後,質疑応答を実施した。
ウ 視察
ポワント・ノワール市(11月27日)
火力発電所,ポワント・ノワール港を視察したほか,仏Total社による石油概況の説明を受け,コンゴ共和国の民間企業との会合(商工会議所等によるポワント・ノワール概況説明等)を実施した。
ブラザビル市(11月28日)
ブラザビル中央駅,河川港等,ブラザビル市内を視察。
(2)ガボン(11月28日~12月1日)
ア 政府要人等との会談
ンドン・シマ首相,イソゼ・ンゴンデ外務大臣,ルエンベ・デジタル経済・通信・郵政大臣,ベカレ漁業・農業・農村開発大臣,ンズバ保健大臣兼産業・鉱山大臣臨時代行
イ 関係機関・企業関係者等との意見交換
ガボン主催投資セミナー(11月29日)
本ミッション参加者及びガボン政府・民間・国営企業関係者(約100名)が出席し,ガボン各省庁からガボンの投資機会,プライスウォーターハウスクーパーズ(PwC),世界銀行からガボンのビジネス環境及び制度に関する説明がなされたほか,日本企業によるプレゼンテーションも実施した。
公共事業庁(ANGT)によるブリーフィング(11月30日)
インフラ整備マスタープランについて説明がなされた。
ウ 視察
アンゴンジェの住宅プロジェクトサイト
リーブルビル市郊外に建設中の新住宅街を訪問した。
ンコック経済特区
ガボン政府がシンガポールのオラム社と協力して建設している,リーブルビル市郊外にあるンコック経済特区を訪問した。同経済特区についてオラム社による説明を受けたほか,団長等による記念植樹が行われた。
(3)コートジボワール(12月1日~12月3日)
ア 政府要人等との会談
ウワタラ大統領,ダンカン首相,ディビ外務大臣,マブリ計画・開発大臣,トゥンガラ石油・エネルギー大臣,アシ経済インフラ大臣,バカヨコ内務・治安大臣,コネ郵便・情報通信技術大臣,クリバリ・アフリカ統合・在外自国民大臣,ブル産業・鉱山大臣,シセ首相付予算担当大臣
イ 関係機関・企業関係者等との意見交換
在コートジボワール大使館・JETRO主催投資セミナー(12月2日)
本ミッション参加者及びアシ経済インフラ大臣等コートジボワール政府・民間・国営企業関係者(約100名)が出席し,投資促進センター(CEPICI),輸出促進協会(APEX-CI)からビジネス環境,国立技術研究開発公社(BNETD)からインフラプロジェクト,国際金融公社(IFC)コートジボワール事務所から民間企業の動向とIFCの活動,KPMGコートジボワールからコートジボワール進出のための基礎情報・留意点に関する説明がなされた。
B to Bセッション(12月2日)
日本企業によるプレゼンテーションを実施した。
ベケ外務次官主催夕食会(12月2日)
コートジボワールのビジネス関係者,政府関係者等(約100名)を招待。個別に意見交換及び人脈構築を行う機会を設けると共に,現地情勢につき情報・意見交換を行う機会を設けた。
ウ 視察
プラトー鉄道車両基地(SITARAIL)
アビジャン-ワガドゥグ(ブルキナファソ)を繋ぐ鉄道(1155km)車両基地を視察した。
SIR石油精製施設
年約380万トンの石油を精製し,周辺国への石油製品の輸出拠点となる石油精製プラントを視察した。
アビジャン自治港
運輸省からの説明を受けた後,今後拡張が予定されている穀物バース及び鉱物バース等を視察した。
アジト火力発電所
西アフリカ最大規模の発電所となることが見込まれるアジト火力発電所を視察した。