中東

基礎データ

令和6年1月17日
オマーン国国旗

一般事情

1 面積

約30万9千500平方キロメートル(日本の約85%)

2 人口

500万人(2023年3月オマーン国立情報・統計センター)

3 首都

マスカット

4 言語

アラビア語(公用語)、英語も広く通用する

5 宗教

イスラム教(イバード派が主流)

6 国祭日

11月18日(カブース前国王誕生日)

7 略史

年月 略史
1世紀~2世紀頃 アラブ人の移動・定住
7世紀 イスラム改宗
16世紀~17世紀 ポルトガルの支配
1650年 イマーム・ヤールビ王朝によるポルトガル人追放、全国統一
1749年 サイード王朝の開始
1891年 英国の保護国となる
1913年~1920年 内戦
1960年~1975年 ドファール地方の反乱
1970年 前カブース国王即位
2020年 カブース前国王の崩御に伴い、ハイサム国王即位

政治体制・内政

1 政体

君主制

2 元首

ハイサム・ビン・ターリク・アル・サイード国王陛下
(His Majesty Sultan Haitham bin Tarik)(2020年1月11日即位)

3 議会

1981年に国家諮問評議会が創設。同議会は1991年に選挙制による諮問議会に移行した。1997年には勅撰の国家評議会が設置され、二院制となった。
 2011年には国家基本法が改正され、両議会に立法権及び監査権が付与された。男女参政権あり。

4 政府

  • (1)国王が首相、国防相を兼任
  • (2)閣僚評議会担当副首相 ファハド・ビン・マフムード・アル・サイード
    国防担当副首相 シハーブ・ビン・ターリク・アル・サイード
  • (3)外相 バドル・アル・ブサイディ

5 内政

  • 1970年の宮廷革命により即位した前カブース国王は、前国王の鎖国政策の転換を図り、国連加盟(1971年)、石油収入を基盤とした経済建設、国内宥和を推進。国王は諮問議会設置や毎年の地方巡幸を通じて民心の掌握に努めてきた。
  • 1996年、憲法に相当する国家基本法が制定された。
  • 2010年12月以降の中東・北アフリカ情勢の変化等の影響により、2011年2月以降、各地で労働環境の改善等を求めるデモやストライキが発生したことを受けて、国王は政治改革や社会サービスの向上を発表。
  • 2011年10月、国家基本法が改正され、議会に立法権及び監査権が付与された。
  • 2020年1月10日、50年にわたりオマーンを統治していたカブース国王が崩御し、翌11日にハイサム殿下が王位を継承。
  • 2020年8月、内閣改造・省庁統廃合を実施。

外交・国防

1 外交基本方針

  • (1)非同盟中立、全方位・善隣外交。
  • (2)米、英、GCC諸国との関係を重視(イランとGCC諸国の関係改善にも尽力)。
  • (3)中東和平の実現に尽力。1996年1月イスラエルとの通商代表部設立につき合意し、同年7月互いに代表部事務所を設立。(2000年10月閉鎖)。イスラエル・パレスチナ双方が参加する中東淡水化研究センター(MEDRC)は20年以上に亘ってマスカットに所在。2018年10月にネタニヤフ・イスラエル首相及びアッバース・パレスチナ大統領がそれぞれオマーンを訪問しカブース前国王と会談。
  • (4)隣国イエメン情勢では、政治的な解決へ向けて尽力。

2 軍事力

  • (1)予算 約74.8億ドル(国防費/2020年)
  • (2)兵役 志願制
  • (3)兵力 約42,600人(国王親衛隊6,400人、陸25,000人、海4,200人、空5,000人、その他2,000人)
    The MILITARY BALANCE 2021

経済

1 主要産業

石油・天然ガス関連業(国家歳入の約7割)、農漁業、観光業
原油確認埋蔵量54億バーレル、可採年数15.4年、原油生産量95.1万B/D(2021年BP統計(2020年データ))
天然ガス確認埋蔵量0.7兆立方メートル、可採年数23.5年、天然ガス生産量369億立方メートル(2021年BP統計(2020年データ))

2 GDP

780億ドル(2022年IMF統計(2021年データ))

3 一人当たりGDP

16,993ドル(2022年IMF統計(2021年データ))

4 実質GDP成長率

2.5%(2022年IMF統計(2021年データ))

5 物価上昇率

3%(2021年IMF統計(2021年データ))

6 失業率

N.A

7 総貿易額(オマーン国立情報・統計センター統計資料(2020年データ))

  • (1)輸出 30,491百万ドル
  • (2)輸入 21,100百万ドル

8 主要貿易品目(2020年、金額ベース)

  • (1)輸出 石油・天然ガス、メタノール、尿素
  • (2)輸入 鉄鉱石、鋼鉄管、セメント

9 主要貿易相手国(2020年)

  • (1)輸出 アラブ首長国連邦、サウジアラビア、カタール、インド、米国、中国
  • (2)輸入 アラブ首長国連邦、中国、サウジアラビア、インド、ブラジル

10 通貨

オマーン・リアル(RO)

11 為替レート

1米ドル=0.3845RO

12 経済概要

  • (1)オマーン政府は、オマーン・ビジョン2040の策定等を通じ、国内経済の多様化、民営化を促進。石油・ガスの収入を足掛かりとし製造業の拡大を始め、石油以外の新たな産業を発展させ地域のハブとなることを目指している。
  • (2)ドゥクム経済特区等、各経済特区の開発やLNGの輸出開始といったプラスの要因が石油依存型経済からの脱却や停滞する経済の諸問題を解決することが期待されている。

経済協力

1 日本の援助実績

  • (1)有償資金協力(2010年度まで、ENベース) なし
  • (2)無償資金協力(2010年度まで、ENベース) 10.69億円
  • (3)技術協力実績(2010年度まで、JICAベース) 140.05億円
2010年度までの累計
研修員受入558人、専門家派遣158人、調査団派遣1、250人
プロジェクト技協2件、開発調査36件

二国間関係

1 政治関係

  • (1)1971年オマーンを国家承認、1972年5月外交関係設定、1980年10月大使館設置(在サウジ大使兼任)、1983年3月本任大使着任、オマーンは1979年4月在京大使館開設。
  • (2)2011年3月の東日本大震災に際しては、カブース国王やハイサム殿下、ファハド副首相を始めとする要人が菅総理大臣や松本外務大臣にお見舞いの書簡やメッセージを送ったほか、我が国に対するLNGの追加供給や1000万米ドル(約8億円)の義援金を提供した。
  • (3)2014年1月、安倍総理がオマーンを訪問。カブース国王との会談後、「日本とオマーン国との間の安定と繁栄に向けた包括的パートナーシップの強化に関する共同声明」等を発出。
  • (4)2020年1月、安倍総理がオマーンを訪問、ハイサム新国王と会談し、カブース前国王崩御を受けての弔意を伝達。

2 経済関係

対日貿易(2020年財務省貿易統計)

(ア)貿易額
  • 日本の輸入 1,378億円
  • 日本の輸出 1,566億円
(イ)主要品目
  • 輸出 石油、天然ガス
  • 輸入 自動車、機械、自動車部品

3 文化関係

 日本では在京オマーン大使館が、オマーンでは在オマーン日本大使館及びオマーン・日本友好協会が中心となって、文化交流を促進している。
 日・オマーン外交関係樹立50周年である2022年は、両国で記念事業を政府、民間団体等と協力して実施予定。

4 在留邦人数

127人(2021年10月)

5 要人往来

(1)往訪(1990年以降)
年月 要人名
1990年8月 中山外務大臣
1990年10月 海部総理大臣
1994年11月 皇太子・同妃両殿下
2001年3月 衛藤外務副大臣
2001年8月 丸谷外務大臣政務官
2002年8月 石川海上幕僚長
2003年1月 小池百合子衆議院議員
2003年6月 古圧海上幕僚長
2005年1月 河井外務大臣政務官
2006年2月 齋藤海上幕僚長
2007年1月 関口外務大臣政務官
2007年7月 田中財務副大臣
吉川海上幕僚長
2008年5月 上川内閣府特命大臣
2008年7月 奥田総理大臣特使
2008年11月 山内文部科学副大臣
2009年2月 太田元経済財政担当大臣
西村外務大臣政務官
2009年3月 福田総理大臣特使
2010年1月 楠田防衛大臣政務官
2011年1月 徳永外務大臣政務官
2011年9月 西村康稔衆議院議員
2012年6月 山根外務副大臣
2014年1月 安倍総理大臣
2014年2月 河野海上幕僚長
2015年7月 牧野外務大臣政務官
2016年3月 山田外務大臣政務官
2016年10月 薗浦外務副大臣
2017年2月 河野統合幕僚長
2017年9月 佐藤外務副大臣
2017年12月 河野外務大臣
2018年9月 薗浦総理大臣補佐官
2019年4月 佐藤外務副大臣
2019年12月 河野防衛大臣
2020年1月 安倍総理大臣
2022年6月 本田外務大臣政務官
2022年12月 西村経済産業大臣
2023年9月 山田元環境副大臣(日・オマーン友好議員連盟事務局長)
(2)来訪(1989年以降)
年月 要人名
1989年2月 スワイニ国王代理、アラウィ外務担当相、
ザワウィ国王顧問(大喪の礼)
1989年5月 ザワウィ国王顧問
1990年3月 ザワウィ国王顧問
1990年4月 ザワウィ国王顧問(花博賓客)
1990年11月 ファイサル殿下(国家遺産・文化相)(即位の礼)
1991年9月 ザワウィ国王顧問
1992年3月 マクブール商工相(外務省賓客)
1994年10月 マアマリ青年スポーツ相(広島アジア大会)
1994年11月 シャンファリ石油相
1996年9月 アラウィ外務担当相
1997年2月 ファハド副首相(公式実務賓客)
1997年8月 ザワウィ国王特別顧問
1998年5月 ルムヒ石油・ガス相
1998年8月 ラワヒ農漁業相
1999年3月 マッキー国家経済相
2000年4月 ルムヒ石油・ガス相
2000年6月 クドゥーリ国王特別顧問(小渕前総理大臣葬儀参列)
2000年7月 アラウィ外務担当国務相
2002年6月 ハイサム文化遺産相
2002年7月 マッキー国家経済相
2002年9月 ルムヒ石油ガス相(エネルギーフォーラム)
2002年11月 ザワウィ国王顧問
2003年5月 マッキー国家経済相
2003年6月 ファウジーヤ教育省次官(オピニオンリーダー招聘)
2003年12月 アラウィ外務担当国務相(外務省賓客)
2004年3月 ハルシー運輸通信相
2004年4月 ルムヒ石油・ガス相
2004年7月 マッキー国家経済相
2004年9月 アラウィ海軍司令官
2004年10月 シヤービーヤ伝統工芸総局総裁(オピニオンリーダー招聘)
2004年11月 ザワウィ国王顧問
2005年6月 マッキー国家経済相
2005年12月 マッキー国家経済相
2006年6月 マッキー国家経済相
2007年2月 ザワウィ国王顧問
2007年5月 マッキー国家経済相
2007年8月 スナイディ・スポーツ相(アジア地域スポーツ担当大臣級会合)
2007年11月 モナ・マンゼリ国家評議会議員(21世紀パートナーシップ促進招聘)
2008年3月 ハイサム遺産文化相(外務省賓客)
2008年4月 マッキー国家経済相
2008年10月 アル・ドウヤーニ国立公文書庁長官(閣僚級)
2008年12月 マッキー国家経済相、ムーサ国家評議会議員
2009年4月 ルムヒ石油・ガス相
2009年7月 バドル外務省事務総長
2009年10月 ラーウィヤ高等教育相
2010年4月 マッキー国家経済相
ハムード環境・気候問題相
2010年7月 アラウィ外務担当相
2010年10月 ラーウィヤ高等教育相
2010年10月 ハムード環境・気候問題相
2010年11月 ルムヒ石油・ガス相
2011年2月 ライシ海軍司令官(21世紀パートナーシップ促進招聘)
2011年12月 バクリー人的資源相
2012年5月 フタイシ運輸通信相
2012年7月 バドル外務省事務総長(アフガニスタンに関する東京会合)
2012年12月 バドル外務省事務総長(福島原子力安全閣僚会議)
2013年10月 トゥービー環境・気候問題相(水銀に関する水俣条約外交会議)
2013年12月 イスマーイーリー投資促進・輸出振興庁長官(第3回日本・アラブ経済フォーラム)
2014年10月 ハイサム遺産文化相(第3回スルタン・カブース学術講座シンポジウム(東京大学))
2014年10月 ラーウィア高等教育相(第3回スルタン・カブース学術講座シンポジウム(東京大学))
2014年11月 マディーハ教育相(持続可能な開発のための教育(ESD)ユネスコ世界会議)
2015年11月 バドル外務省事務総長(第2回日・オマーン政策対話)
2016年11月 スナイディ商工相(叙勲・褒章伝達式)
2016年11月 バドル外務省事務総長
2017年5月 サールミー宗教相(イバード派研究国際会議(東京大学))
2017年11月 バドル外務省事務総長(第4回日・オマーン政策対話)
2018年9月 ジャーブリー・ドゥクム経済特区機構長官
2018年10月 サイーディ法務相(アジア・アフリカ法律諮問委員会総会)
2019年3月 バドル国防担当相(閣僚級招へい)
2019年9月 ルムヒ石油・ガス相(水素閣僚会議)
2019年10月 アスアド国際関係・協力担当副首相兼国王特別代理(即位の礼)
2019年12月 メフルジー観光相(国連観光・文化京都会議2019)
2022年9月 ウーフィー・エネルギー鉱物資源大臣(西村経産大臣との会談他)
2022年9月 アル・マアシャニー宮内省顧問、ヒナイ国家評議会副議長(故安倍晋三国葬儀)
2023年3月 ハルファン・サイード・アル・シュアイリー住宅都市計画大臣
2024年1月 アル・アラウィ国家監査院(SAI)院長(会計検査官との面談)

6 二国間条約・取極

  • 航空協定(1998年)
  • 租税条約(2014年)
  • 投資協定(2017年)

7 外交使節

  • (1)山本 条太 特命全権大使
  • (2)モハメッド・サイード・ハリファ・アル・ブサイディ 特命全権大使
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