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(仮訳)

第6回六者会合に関する首席代表者会合のプレスコミュニケ
(北京、2008年7月12日)

(英文はこちら)

 第6回六者会合に関する首席代表者会合は、北京において、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国、日本国、大韓民国、ロシア連邦及びアメリカ合衆国の間で、2008年7月10日から12日まで開催された。

 武大偉中華人民共和国外交部副部長、金桂冠朝鮮民主主義人民共和国外務副相、齋木昭隆日本国外務省アジア大洋州局長、金塾大韓民国外交通商部朝鮮半島平和交渉本部長、アレクセイ・ボロダフキン・ロシア連邦外務次官及びクリストファー・ヒル・アメリカ合衆国東アジア太平洋問題担当国務次官補が、それぞれの代表団の首席代表者として会合に参加した。

 武大偉外交部副部長が、会合の議長を務めた。

 六者は、共同声明の実施のための第二段階の措置における前向きな進展について高く評価し、こうした進展が北東アジアの平和と安定に貢献するとの点で一致した。六者は、第二段階の措置の完全かつバランスのとれた実施について、重要なコンセンサスに達した。

  1. 六者は、2005年9月19日に採択された六者会合に関する共同声明に従い、朝鮮半島の非核化を検証するため、六者会合の枠組みの中に、検証メカニズムを設置することに合意した。
    検証メカニズムは、六者の専門家により構成され、朝鮮半島の非核化に関する作業部会に対して責任を負う。
    検証メカニズムの検証措置には、施設への訪問、文書の検討、技術者との面談、及び六者が合意するその他の措置が含まれる。
    必要な場合には、検証メカニズムは、国際原子力機関(IAEA)より関連する検証に対する助言及び支援を受けることができる。
    検証の具体的な計画及び実施は、コンセンサスの原則に従って、朝鮮半島の非核化に関する作業部会により決定される。
  2. 六者は、六者会合の枠組みの中に、監視メカニズムを設置することに合意した。
    監視メカニズムは、六者の首席代表者により構成される。
    監視メカニズムの任務は、不拡散及び朝鮮民主主義人民共和国に対する経済及びエネルギー支援を含め、六者それぞれが六者会合の枠組みの中で行った約束を尊重し履行することを確保することである。
    監視メカニズムは、六者が効率的と考える方法によって、その責務を遂行する。
    六者の首席代表者は、適当な者に対して、その責務の遂行を委任することができる。
  3. 六者は、寧辺の核施設の無能力化並びに経済及びエネルギー支援に関する今後の日程を作成した。
    朝鮮民主主義人民共和国による寧辺の核施設の無能力化、及び他者による朝鮮民主主義人民共和国に対する残余の重油及び重油以外の支援は、並行して完全に実施される。
    六者は、2008年10月末までに、朝鮮民主主義人民共和国に対する重油及び重油以外の支援を完了するよう取り組む。
    アメリカ合衆国及びロシアは、2008年10月末までに、朝鮮民主主義人民共和国に対する各々の残余の重油支援分の供給を完了するよう取り組む。
    中国及び大韓民国は、両者の残余の重油以外の支援の供給に関し、2008年8月末までに、朝鮮民主主義人民共和国との間で拘束力のある合意に署名するよう取り組む。
    日本国は、環境が整えば、可能な限り早期に朝鮮民主主義人民共和国に対する経済及びエネルギー支援に参加する意向を表明した。
    朝鮮民主主義人民共和国は、2008年10月末までに、寧辺の核施設の無能力化を完了するよう取り組む。
  4. 六者は、「北東アジアの平和及び安全に関する指針」に関する議論を継続することで一致した。
  5. 六者は、適切な時期に、六者閣僚会合を北京において開催することを改めて表明した。
  6. 六者は、2005年9月19日の共同声明の実施のための第三段階の措置に関する初歩的な意見交換を行った。
    六者は、引き続き、六者会合プロセスを包括的に前進させること、及び北東アジア地域の永続的な平和と安定のために取り組むことに合意した。
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