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平成20年7月
7月10日~12日、北京において、六者会合首席代表者会合が開催された。同会合のコンセンサスをとりまとめた成果文書の主なポイントは以下のとおり。
(1)朝鮮半島の非核化を検証するため、六者会合の枠組みの中に、検証メカニズムを設置。
(2)検証メカニズムは、六者の専門家により構成され、非核化作業部会に対し責任を負う。
(3)検証メカニズムの検証措置には、施設への訪問、文書の検討、技術者との面談、及び六者が合意するその他の措置が含まれる。
(4)必要な場合には、検証メカニズムは、IAEAより助言及び支援を受けることができる。
(5)検証の具体的な計画及び実施は、非核化作業部会により決定される。
監視メカニズムは、六者の首席代表により構成され、その任務は、六者それぞれの約束(不拡散、経済・エネルギー支援を含む。)の尊重・履行を確保すること。
(1)北朝鮮による寧辺の核施設の無能力化と、北朝鮮に対する残余の重油・非重油の支援は、並行して完全に実施される。
(2)六者は、2008年10月末までに、重油・非重油の支援を完了するよう取り組む。
(イ)米国・ロシアは、2008年10月末までに、残余の重油支援を完了するよう取り組む。
(ロ)中国・韓国は、2008年8月末までに、非重油支援に関する合意に署名するよう取り組む。
(ハ)日本は、環境が整えば、可能な限り早期に北朝鮮に対する経済・エネルギー支援に参加する意向を表明。
(3)北朝鮮は、2008年10月末までに、寧辺の核施設の無能力化を完了するよう取り組む。
「北東アジアの平和及び安全に関する指針」に関する議論を継続することで一致。
六者は、適切な時期に、六者閣僚会合を北京において開催することを改めて表明。
六者会合プロセスを包括的に前進させること等に合意。