モンテネグロ

基礎データ

令和8年5月27日
モンテネグロ国旗

一般事情

1 面積

13,812平方キロメートル(福島県とほぼ同じ)

2 人口

約62万人(2024年、モンテネグロ統計局)

3 首都

ポドゴリツァ(人口約18万人、モンテネグロ統計局)

4 民族

モンテネグロ人(41.12%)、セルビア人(32.93%)、ボシュニャク(9.45%)、アルバニア人(4.97%)等(2023年国勢調査)

5 言語

モンテネグロ語(公用語)、セルビア語等

6 宗教

キリスト教(正教)、イスラム教等

7 国祭日

7月13日(国家の日)

8 略史

年月 略史
6~7世紀 モンテネグロ人等スラブ系民族がバルカン半島に定住。
11世紀 セルビア王国の一部となる。
15世紀後半 オスマン・トルコのバルカン半島進出に伴い、同帝国の領域に入る。
1878年 ベルリン条約によりモンテネグロ公国の独立承認。
1910年 公国から王国となる(1916年に王政廃止)。
1918年 第一次世界大戦後、セルビアに編入され、ユーゴスラビア王国の一部となる。
1941年 第二次世界大戦中、イタリアに占領される。ユーゴスラビア王国消滅。
1944年 「ユーゴスラビア社会主義連邦共和国」(6共和国で構成)の1共和国となる。
1992年 ユーゴ解体の中で、セルビアとともに「ユーゴスラビア連邦共和国」を創設。
2003年 「セルビア・モンテネグロ」に国名変更。
2006年6月 「モンテネグロ共和国」として独立を宣言。
2007年 新憲法を制定(10月)し、国名を「モンテネグロ」に変更。
2017年 NATO加盟

政治体制・内政

1 政体

共和制

2 元首

ヤコブ・ミラトビッチ大統領(2023年5月就任、任期5年)

3 議会

1院制(定数81名)

(構成)(2023年6月11日選挙。任期4年)
会派 議席数
ヨーロッパ・ナウ! 20議席
社会主義者民主党 17議席
モンテネグロの未来のために連合 13議席
民主モンテネグロ 7議席
ボシュニャク党 6議席
統一改革行動 4議席
社会人民党 3議席
社会民主党 3議席
アルバニア・フォーラム(AF)党 2議席
アルバニア民主同盟/クロアチア市民イニシアティブ 2議席
その他 4議席

4 政府

  • 「ヨーロッパ・ナウ!」を中心とする連立政権
  • 首相:ミロイコ・スパイッチ(2023年10月就任)
  • 外務大臣:エルビン・イブラヒモビッチ(2024年7月就任)

5 内政

  • (1)モンテネグロはユーゴスラビア社会主義連邦共和国(旧ユーゴ)を構成していた共和国の一つ。
  • (2)1991年から2020年まで、社会主義者民主党(DPS)が政権を担った。2020年8月の総選挙で政権交代が行われ、その後も類似にわたって不信任案が提出・可決され、不安定な状況が続いた。2023年6月の選挙を経て、親EU、親NATOのヨーロッパ・ナウ!を中心とする政権が10月に発足。
  • (3)2023年4月、ヨーロッパ・ナウ!の副党首のヤコブ・ミラトビッチ氏が大統領選挙で当選。2023年5月に就任。

外交・国防

1 外交基本方針

  • (1)優先目標は、EU加盟。2010年12月にEU加盟候補国となり、2012年6月から加盟交渉が開始された。2023年5月就任のヤコブ・ミラトビッチ大統領も親欧州路線を受け継ぐ。
  • (2)NATOには、2017年6月に加盟を実現(社会主義民主党(DPS)政権下)。
  • (3)西バルカン各国との間で良好な関係を構築している。

2 軍事力

総兵力は2,710名(2025年、ミリタリー・バランス)

経済

1 主要産業

農業、製造業、観光業

2 GDP

80.7億米ドル(2024年、世銀)

3 一人当たりGNI

12,935米ドル(2024年、世銀)

4 経済成長率

3.0%(2024年、世銀)

5 物価上昇率

3.3%(2024年、世銀)

6 失業率

14.1%(2024年、世銀)

7 貿易額(2024年、モンテネグロ統計局)

  • (輸出)6.15億ユーロ
  • (輸入)40.68億ユーロ

8 主要貿易品目(2024年、モンテネグロ統計局)

  • (輸出)電力、非鉄金属、飲料品
  • (輸入)自動車、石油・石油製品、医薬品

9 主要貿易相手国(2024年、モンテネグロ統計局)

  • (輸出)セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、スイス
  • (輸入)セルビア、中国、ドイツ

10 通貨

ユーロ(2002年、独自に導入)

11 経済概要

  • (1)モンテネグロ経済は、2008年後半以降の世界金融危機及びそれに続く欧州債務危機の影響を受け、一時マイナス成長に陥ったが、2010年以降は、おおむね回復基調にあった。2010年から2019年までの10年間の平均成長率は約3%であり、2020年に新型コロナウイルス感染症の影響によりマイナス成長となったが、2021年~2024年にはプラス成長となり、回復基調にある。同国は、2028年のEU加盟を目標とし、EU基準に合わせた制度改革に取り組みつつ、主要産業である観光業の促進、エネルギー分野などでの海外直接投資の誘致、インフラ整備などに取り組んでいくとしている。そのためのビジネス環境改善、行政サービスの質の向上などによる民間セクターの一層の成長が重要である。
  • (2)モンテネグロ全体の観光客は新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだものの、2023年に約144万人、2024年に約145万人(モンテネグロ統計局)となった。2024年の内訳は、国内旅行客が約15.2万人で、外国人観光客約129.8万人である。国別の外国人観光客数はセルビアが約19.0万人(14.6%)で最多となっており、ドイツが約8.8万人(6.8%)、ボスニア・ヘルツェゴビナが約6.1万人(4.7%)と続いている。なお、宿泊せず、クロアチアのドゥブロブニクからの日帰りでモンテネグロを訪れる日本人観光客も多い。
  • (3)モンテネグロは、中欧自由貿易協定(CEFTA)を締結しており(同協定は2007年7月にモンテネグロに対し発効)、また、2012年4月にWTOに加盟した。

二国間関係

1 外交関係

 日本は2006年6月16日、モンテネグロの独立を承認し、同年7月24日に外交関係を開設。

 日本は在セルビア日本国大使館がモンテネグロを管轄。モンテネグロは駐日大使館を開設準備中(領事業務は駐日セルビア大使館が代行)。

 2025年5月、大阪・関西万博に際し、国費留学生として日本に留学経験のあるスパイッチ首相が訪日し、石破総理大臣と日本語で会談が行われた。2026年4月には、外交関係開設20周年の機会を捉えてミラトビッチ大統領夫妻が訪日し、天皇皇后両陛下との御会見や高市総理大臣と会談が行われた。

2 経済関係

日本の対モンテネグロ貿易額・品目(2024年、財務省貿易統計)
輸出:5.92億円(鉄鋼、金属製品等)
輸入:0.29億円(一般機械等)

3 経済協力

(1)日本の二国間援助実績(2023年度までの累計)
無償資金協力41.54億円
技術協力12.86億円
(2)主要ドナーの援助額(2022年、単位:百万ドル)
  1. ドイツ(20.16)
  2. フランス(5.96)
  3. 米国(6.19)

4 在留邦人数

25名(2025年4月現在)

5 在日当該国人数

17人(2025年6月現在:法務省統計)

6 要人往来

(往)
年月 要人名
2006年6月 山中外務大臣政務官
2013年5月 城内外務大臣政務官
2016年9月 滝沢外務大臣政務官
(来)
年月 要人名
2007年3月 ラドゥノビッチ保健・労働・社会福祉相
2007年6月 ジュカノビッチ首相
2012年6月 ローチェン外務・欧州統合相(外務省賓客)
2014年10月 ブラホビッチ科学相(STSフォーラム出席)
2018年11月 ダルマノビッチ外相
2019年10月 ジュカノビッチ大統領(即位礼正殿の儀参列)
2021年7月 クリボカピッチ首相(東京オリンピック競技大使会開会式参加)
2025年5月 スパイッチ首相(大阪・関西万博)
2026年4月 ミラトビッチ大統領夫妻

7 外交使節

  • (1)日本: 堤 尚広 特命全権大使(兼轄)
  • (2)モンテネグロ: 不在
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