モンテネグロ

基礎データ

令和3年7月26日
モンテネグロ国旗

一般事情

1 面積

13,812平方キロメートル(福島県とほぼ同じ)

2 人口

62万人(2020、モンテネグロ統計局)

3 首都

ポドゴリツァ(人口約19万人、モンテネグロ統計局2011年国勢調査)

4 民族

モンテネグロ人(45%)、セルビア人(29%)、ボシュニャク(9%)、アルバニア人(5%)等(2011年国勢調査)

5 言語

モンテネグロ語(公用語)、セルビア語等

6 宗教

キリスト教(正教)、イスラム教等

7 国祭日

7月13日(国家の日)

8 略史

年月 略史
6~7世紀 モンテネグロ人等スラブ系民族がバルカン半島に定住。
11世紀 セルビア王国の一部となる。
15世紀後半 オスマン・トルコのバルカン半島進出に伴い、同帝国の領域に入る。
1878年 ベルリン条約によりモンテネグロ公国の独立承認。
1910年 公国から王国となる(1916年に王政廃止)。
1918年 第一次世界大戦後、セルビアに編入され、ユーゴスラビア王国の一部となる。
1941年 第二次世界大戦中、イタリアに占領される。ユーゴスラビア王国消滅。
1944年 「ユーゴスラビア社会主義連邦共和国」(6共和国で構成)の1共和国となる。
1992年 ユーゴ解体の中で、セルビアとともに「ユーゴスラビア連邦共和国」を創設。
2003年 「セルビア・モンテネグロ」に国名変更。
2006年6月 「モンテネグロ共和国」として独立を宣言。
2007年 新憲法を制定(10月)し、国名を「モンテネグロ」に変更。
2017年 NATO加盟

政治体制・内政

1 政体

共和制

2 元首

ミロ・ジュカノビッチ大統領(2018年5月就任任期5年)

3 議会

1院制(定数81名)

(構成)(2020年8月30日選挙。任期4年)
会派名 議席数
社会主義者民主党 30議席
「モンテネグロの未来のために」連合 27議席
「平和は私たちの国」連合 10議席
「ブラック・オン・ホワイト」連合 4議席
社会民主主義者党 3議席
ボシュニャック党 3議席
モンテネグロ社会民主党 2議席
アルバニア・リスト 1議席
アルバニア連合「満場一致で」 1議席

4 政府

  • 「モンテネグロの未来のために」、「平和は私たちの国」及び「ブラック・オン・ホワイト」による連立政権
  • 首相:ズドラブコ・クリボカピッチ(2020年12月就任)
  • 外務大臣:ジョルジェ・ラドゥロビッチ(2020年12月就任)

5 内政

  • (1)ユーゴスラビア社会主義連邦共和国時代の1991年より、モンテネグロの大統領、首相(4回)を歴任したジュカノビッチ前首相率いる社会主義者民主党(DPS:旧モンテネグロ共産主義者同盟)が一貫して政権を担っており、EU・NATO加盟を優先目標として改革を進め、2017年6月にNATO加盟を実現。EUからは、組織犯罪及び腐敗を始めとする法の支配の分野に関する持続可能かつ永続的な改革の履行に特に留意する必要がある旨指摘されている。
  • (2)2010年12月、モンテネグロがEU加盟候補国となった直後にジュカノビッチ首相が辞任し、同月、ルクシッチ内閣が発足した。ジュカノビッチ氏は、首相辞任後はDPS党首として党務に専念し、2012年10月の議会選挙後の同年12月に首相に返り咲いた。2016年10月の議会選挙では、与党DPSが勝利したものの単独過半数には届かず、連立交渉の結果、DPS、社会民主主義者党及び少数民族政党の連立政権が発足し、マルコビッチDPS副党首が首相に就任した。
  • (3)2003年5月に、セルビア・モンテネグロを構成するモンテネグロの大統領に就任したブヤノビッチ氏(DPS副党首)が、2008年4月に実施された独立後初の大統領選挙で当選。2013年4月に実施された大統領選挙でも再選された。2018年4月の大統領選挙では、ジュカノビッチDPS党首が当選し、同年5月大統領に就任。
  • (4) 2020年8月、総選挙が実施され、「モンテネグロの未来のために」を中心とする野党連合が勝利。

外交・国防

1 外交基本方針

  • (1)優先目標は、EU加盟。2010年12月にEU加盟候補国となり、2012年6月から加盟交渉が開始された。NATOには、2017年6月に加盟を実現。
  • (2)西バルカン各国との間で良好な関係を構築している。

2 軍事力

総兵力は1,950名(2019ミリタリー・バランス)

経済

1 主要産業

農業、製造業、観光業

2 GDP

48億米ドル(2020年、世銀統計)

3 一人当たりGNI

7,900米ドル(2020年、世銀統計)

4 経済成長率

-15.2%(2020年、世銀統計)

5 物価上昇率

-0.3%(2020年、モンテネグロ統計局)

6 失業率

17.9%(2020年、モンテネグロ統計局)

7 貿易額(2020年、モンテネグロ統計局)

  • (輸出)3.66億ユーロ
  • (輸入)21.05億ユーロ

8 主要貿易品目(2020年、モンテネグロ統計局)

  • (輸出)非鉄金属、電力、金属含有鉱石・金属スクラップ、コルク及び木材製品、医薬品
  • (輸入)自動車、石油・石油製品、医薬品、電気機械、非金属鉱物製品

9 主要貿易相手国(2020年、モンテネグロ統計局)

  • (輸出)セルビア、スロベニア、コソボ
  • (輸入)セルビア、中国、ドイツ

10 通貨

ユーロ(2002年、独自に導入)

11 経済概要

  • (1)モンテネグロ経済は、 2008年後半以降の世界金融危機及びそれに続く欧州債務危機の影響を受け、一時マイナス成長に陥ったが、2010年以降は、おおむね回復基調にあった。独立以降2018年までの平均成長率は3.2%、2019年の成長率は4.1%(2020年、世銀統計)となっているが、新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年はマイナス成長となっている。同国は、2025年のEU加盟を目標とし、EU基準に合わせた制度改革に取り組みつつ、主要産業である観光業の促進、エネルギー分野などでの海外直接投資の誘致、インフラ整備などに取り組んでいくとしている。そのためのビジネス環境改善、行政サービスの質の向上などによる民間セクターの一層の成長が重要である。
  • (2)2019年におけるモンテネグロ全体の観光客は約265万人(2020年、モンテネグロ統計局)で、前年比20%増であった。その内訳は、国内旅行客が約13.6万人で、外国人観光客約251万人である。国別の外国人観光客数はセルビアが約40.3万人(16.1%)で最多となっており、ロシアが約38.5万人(15.3%)、ボスニア・ヘルツェゴビナが約20.4万人(8.1%)と続いている。なお、日本は2873人(0.1%)である。宿泊せず、クロアチアのドゥブロブニクからの日帰りでモンテネグロを訪れる日本人観光客も多い。
  • (3)モンテネグロは、中欧自由貿易協定(CEFTA)を締結しており(同協定は2007年7月にモンテネグロに対し発効)、また、2012年4月にWTOに加盟した。

二国間関係

1 政治関係

 日本は2006年6月16日、モンテネグロの独立を承認し、同年7月24日に外交関係を開設。

 日本は在セルビア日本国大使館がモンテネグロを管轄。2016年7月に初代日本国駐箚モンテネグロ大使としてヨバン・ミルコビッチ特命全権大使(本国常駐)が就任(2018年5月退任)。モンテネグロは駐日大使館を設置していない(領事業務は駐日セルビア大使館が代行)。

2 経済関係

(1)日本の対モンテネグロ貿易額・品目(2019年、財務省貿易統計)
輸出:5.85億円(鉄鋼、一般機械)
輸入:0.39億円(一般機械)
(2)日本の直接投資(1件):大同メタル工業の工場(コトル市)。その他、アザレア船員トレーニングセンター(ビエラ市、商船三井が主要株主のAzalea Maritime B.V.(オランダ)の子会社)が所在。また、「東芝電力流通システム欧州社」がモンテネグロとイタリアを結ぶ海底送電ケーブル敷設プロジェクトを受注したことに伴い事務所を開設している。

3 経済協力

(1)日本の二国間援助実績
2017年度までの援助実績は、無償資金協力39.91億円、技術協力8.69億円。
(2)主要ドナー・援助額(2017年、単位:百万ドル)
1.ドイツ(13.80) 2.米国(1.90) 3.スロベニア(1.40)

4 在留邦人数

27名(2019年10月現在)

5 要人往来

(往)
年月 要人名
2006年6月 山中外務大臣政務官
2013年5月 城内外務大臣政務官
2016年9月 滝沢外務大臣政務官
(来)
年月 要人名
2007年3月 ラドゥノビッチ保健・労働・社会福祉相
2007年6月 ジュカノビッチ前首相(当時)
2012年6月 ローチェン外務・欧州統合相(外務省賓客)
2014年10月 ブラホビッチ科学相(STSフォーラム出席)
2018年11月 ダルマノビッチ外相
2019年10月 ジュカノビッチ大統領(即位礼正殿の儀参列)
2021年7月 クリボカピッチ首相(東京オリンピック競技大使会開会式参加)

6 外交使節

  • (1)モンテネグロ駐箚日本国大使 勝亦孝彦特命全権大使(兼轄)
  • (2)日本国駐箚モンテネグロ大使 不在
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