中南米

世界地図 アジア | 北米 | 中南米 | 欧州(NIS諸国を含む) | 大洋州 | 中東 | アフリカ

カルデロン・メキシコ大統領の訪日(概要と評価)

平成22年2月5日

 1月31日~2月2日、カルデロン・メキシコ大統領は、公式実務訪問賓客として訪日したところ、右訪問の概要・評価は下のとおり。

1. 日程概要

(1)カルデロン大統領は、天皇皇后両陛下御会見及び宮中午餐に出席したほか、 鳩山総理との首脳会談・夕食会、衆参両議院議長との会談を行った。
(2)同大統領は、皇太子殿下と共に、日本メキシコ交流400周年特別展を視察し たほか、国連大学で気候変動問題について講演した。同大統領は、第28回日墨経済協議会に出席したほか、日本企業関係者と懇談した。
(3)同大統領には、閣僚5人、上院議員3人、州知事3人及び財界人50人以上が随 行。外務、経産、農水及び国土交通各大臣とカウンターパート会談が行われた。

2. 日墨首脳会談(2月1日)

(1)会談では、(イ)戦略的グローバル・パートナーシップの構築、(ロ)EPA活 用を含む経済関係の拡大、(ハ)気候変動問題、特にCOP16に向けての協力について意見交換。会談後、「21世紀における戦略グローバル・パートナーシップ及び経済成長促進に関する日本・メキシコ共同声明」を発表した。右会談には、岡田外務大臣、小沢環境大臣、松下経産副大臣及び郡司農水副大臣も同席。
(2)気候変動については、COP16の成功に向けた戦略について意見交換。全ての主要排出国の積極的な行動、気候変動に対し脆弱な国々(後発開発途上国、小島嶼国)に対する配慮の必要性等につき認識を共有した。

3. 訪日の意義と評価

 (1)400年の交流を踏まえた友好関係の深化

本年は日墨交流400周年。カルデロン大統領の訪日は時宜を得たもの。

 (2)戦略的グローバル・パートナーシップの構築

本年は日本がAPEC、メキシコがCOP16を各々ホスト。特に、COP16について日墨が連携して取り組むことを今年の早い段階で確認できたことは大きな意義。また、軍縮・不拡散、国連改革、人間の安全保障、日墨パートナーシップ・プログラム、APEC等についても両国の連携が確認された。

 (3)日墨経済関係・科学技術交流の推進

4年ぶりに日墨経済協議会が開催され、経済界相互間の交流が図られたことも経済関係強化に向け有意義。また、科学技術交流やエネルギ-分野の協力についても進展があった(省エネ関係者の訪日招聘、ビジネス・ミッションの相互派遣等)。


このページのトップへ戻る
カルデロン・メキシコ合衆国大統領の来日 |  目次へ戻る