1. 開催日時
平成24年11月1日(木曜日)
2. 場 所
ブラジリア(ブラジル)(メルコスール現議長国)
3. 出席者
- (1)日本側:外務省(山田中南米局長(団長)他),経済産業省,農林水産省,JBIC,JETRO及びJICA
- (2)メルコスール側:ブラジル(コスタ・ブラジル外務省国際交渉局長(団長)他),アルゼンチン及びウルグアイ
4. 議事概要
(1) 国際経済情勢
メルコスール側から,現下の欧州経済情勢の下,世界的な財・サービスの貿易及び直接投資の縮小,米の経済回復の度合いが中南米に及ぼす影響等について,依然として不確実性が存在するとの見方が示された。日本側から,リーマンショックの中南米への影響は比較的低く,メルコスールがその潜在力を発揮することへの期待を表明した。
(2) 日本・メルコスール各地域の経済貿易状況
日本及びメルコスールの経済・貿易の現状について各側から説明すると同時に,両地域間の輸出入の額の推移,主要品目及び我が国の対メルコスール直接投資の統計や傾向を概観し,貿易額及び我が国の対メルコスール投資は伸張していることを確認した。
(3)自由貿易協定(FTA)/経済連携協定(EPA)等
メルコスール側から,南米全体に経済的連携が進展しつつあること,またEU,カナダ,インド,イスラエル等,域外とのFTAを含む通商協定の締結・交渉状況について説明した。日本側から,EPA,投資協定,アジア・太平洋自由貿易圏(FTAAP),TPP等について,締結状況や取組の現状を説明した。
(4)日・メルコスール間の貿易投資促進
日本側から,本対話の目的の一つは両地域のビジネス活動促進であり,法的安定性や透明性の向上を含めビジネス活動をスムーズに行うための問題解決は双方にとって利益である旨述べ,具体的な改善要望も提出した。また,日本側から食料安全保障にかかる我が国の取組について説明する中で,協力の一例としてモザンビークにおける日伯三角協力のプロジェクトを紹介した。