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平成20年6月26日
高村外務大臣は、6月26日(木曜日)15時10分から約20分間、京都ブライトンホテル内にて、G8外相会合出席のため訪日中のフラッティーニ外務大臣と日伊外相会談を行ったところ、概要以下のとおり。
(1)冒頭、高村大臣より、パリでのアフガニスタン支援会合の場でお会いしたフラッティーニ大臣を日本にお迎えでき喜んでいる、本年のG8サミットの成果を明年のイタリアG8サミットに繋げるべく日伊の連携を強化していきた旨述べた。これに対し、フラッティーニ外相より、京都で温かい歓迎を受け光栄である、明年のG8議長国を務めるイタリアとして責任を持って、日本でのG8サミットの成功のために協力していきたい旨述べた。
(2)高村大臣より、両国の経済関係は活発だが、邦人ビジネスマンの滞在・労働許可取得に数か月から1年の時間を要しているところ、実効的な対応策をお願いしたい旨述べたのに対し、フラッティーニ大臣より手続きを電子化し、事務手続きを簡素化する予定である旨応答があった。
(3)また、フラッティーニ大臣より、イタリアを訪問する日本人観光客と同じくらい、もっと多くのイタリア人に日本を良く知ってもらい、日本を訪問してもらうためにイタリアでの日本の観光促進に協力していきたい旨述べ、高村大臣より、ご提案に感謝する旨述べた。
(1)高村大臣より、これから始まるG8外相会合では北朝鮮、アフガニスタン、ミャンマー等への取り組みについて議論したい、北朝鮮、イランを含む核不拡散問題についてはG8として力強いメッセージを発出したい旨述べるとともに、北朝鮮による拉致問題についてもG8として一致して対応していきたい旨述べた。
(2)フラッティーニ大臣より、これらいずれもイタリアの関心事項であり、特に北朝鮮の非核化を強く求めたい、北朝鮮の反応を注視している、またイランの濃縮計画を断念させるべきであり、これまでのイランの対応には満足していない旨述べた。更にレバノン情勢について、イタリアは現在国連レバノン暫定隊(UNIFIL)でも主導的な役割を果たしており、G8外相会合の場でもレバノンについての議論を深めたい旨述べた。