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ロマーノ・プローディ・イタリア共和国首相の来日(概要)

平成19年4月18日

1.日程概要(4月15日(日曜日)~4月17日(火曜日))

日程概要
日付 予定
4月16日(月曜日) 天皇皇后両陛下御引見、汐留イタリア地区訪問、首脳会談、共同記者会見
「レオナルド・ダ・ヴィンチ-天才の実像」展内覧(安倍総理夫妻同行)
安倍総理夫妻主催夕食会
4月17日(火曜日) 東京大学での講演、御手洗日本経団連会長との会談

2.首脳会談概要

(1)二国間関係

(イ)安倍総理より、訪日歓迎に続き、本年のイタリアからの多数の閣僚の訪日による政治対話の進展に言及し、ダ・ヴィンチ作の絵画「受胎告知」の日本への出展、また「イタリアの春・2007」の開催への歓迎を述べたのに対し、プローディ首相より日本の歓迎に謝意を表明した。

(ロ)両首脳は、戦略的パートナーとして、国際的諸課題に共に取り組んでいくことで一致するとともに、観光や留学生等の人的交流の促進や科学技術、エネルギー、環境面での協力、また防衛面での協力を強化していくことで一致した。

(ハ)プローディ首相より、査証発給の改善を行う用意がある旨説明があったのに対し、安倍総理より、労働許可・滞在許可に関する手続きの迅速化・簡素化への努力を評価し、より実効的な対応策を要望している旨述べた。

(2)G8サミット(アフリカ)

(イ)両首脳は、2008年に日本、2009年にイタリアがG8議長国となることを踏まえ、緊密に連携していくこととで一致した。

(ロ)安倍総理より、来年のサミットでは気候変動問題に関する対話が報告されることになっていること、来年、我が国はアフリカ開発会議の開催を予定していることに触れたところ、プローディ首相より、G8でアフリカ開発に取り組むに当たり、共通の考えを持つことは有意義である旨述べ、気候変動や対アフリカ支援が引き続き重要であるとの認識で一致した。

(3)中国

 安倍総理より、温家宝総理の訪日は有意義であった旨述べた上で、中国との間で「戦略的互恵関係」の構築を通じて引き続き働きかけていきたい旨述べた。これに対し、プローディ首相は、G8の今年の課題は「成長と責任」であり、中国は世界において重要なプレーヤーになると述べつつ、両首脳は、中国が責任ある国となるよう働きかけていくべきであるとの点で一致した。

(4)北朝鮮

 安倍総理より、核の問題に関し北朝鮮がまずは「初期段階の措置」を早期に実施に移すことを求めていく、また、拉致問題は重大な問題であり、一刻も早く解決したい旨述べたのに対し、プローディ首相より、北朝鮮は拉致問題と国内における人権侵害問題との二つの大きな問題を起こしている、イタリアは安保理の制裁委員会の議長を務めており、その責任をしっかり果たしていきたい旨述べた。

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