グアテマラ共和国

グアテマラ共和国(Republic of Guatemala)

基礎データ

平成30年4月16日

  • グアテマラ共和国国旗

一般事情

1 面積

108,889平方キロメートル(北海道と四国を合わせた広さよりやや大きい)

2 人口

約1,658万人(2016年 世銀)

3 首都

グアテマラシティー

4 民族

マヤ系先住民46%,メスティソ(欧州系と先住民の混血)・欧州系30%,その他(ガリフナ族,シンカ族等)24%(2011年 国立統計院(推計))

5 言語

スペイン語(公用語),その他に22のマヤ系言語他あり。

6 宗教

カトリック,プロテスタント等(信教の自由を憲法上保障)

7 略史

年月 略史
1523年 スペインによる征服
1821年 スペインからの独立
1823年 中米諸州連合結成
1838年 グアテマラ共和国成立
1960年 内戦発生
1986年 民政移管
1987年 中米和平合意
1996年 内戦終結
2000年 ポルティージョ大統領就任
2004年 ベルシェ大統領就任
2008年 コロン大統領就任
2012年 ペレス・モリーナ大統領就任
2015年 マルドナド大統領就任
2016年 モラレス大統領就任

政治体制・内政

1 政体

立憲共和制

2 元首

ジミー・エルネスト・モラレス・カブレラ(Jimmy Ernesto MORALES Cabrera

3 議会

一院制(158議席)

4 政府

(1)首相名
首相職無し
(2)外相名
サンドラ・エリカ・ホベル・ポランコ(Sandra Erica Jovel Polanco

5 内政

  • (1)1945年選挙で大統領に就任したアレバロ大統領,及び51年に同政権を継いだアルベンス大統領により,10年間自由進歩的な施政が行なわれた。しかし,革新的な政策を進めようとしたアルベンス政権は,特に農地改革をめぐり,地主,農民,カトリック教会等保守勢力から反対を受け,さらにユナイテッド・フル-ツ会社の土地接収を契機に米国政府とも対立することとなった。
  • (2)1954年6月,米国の隠然たる支援を得たカスティージョ大佐率いる国民解放運動(MLN)武装勢力がホンジュラス国境から侵攻し,アルベンス政権を打倒した。同年9月,カスティージョ大佐は大統領に就任し(1957年暗殺)グアテマラは軍政の時代へと入っていく。
  • (3)1958年に成立したイディゴラス政権の親米的政策に不満を抱いた軍若手将校が1960年に反乱を起こした。同反乱は鎮圧されたものの,その指導者グループが山中に潜伏,ゲリラの源泉となり,以後36年間にわたって内戦が続いた。
  • (4)1965年改正憲法により,1966年,大統領選挙が実施され民主的に政権が交替。しかしながらテロ活動が活発となり,1970年以降は,軍人大統領が政権を掌握。1986年にセレソ大統領が就任し,20年振りの民政移管を達成。87年,中米和平合意に署名。
  • (5)1991年1月,セラーノ大統領就任。1993年6月,セラーノ大統領は,「自主クーデター」を行った結果,国内外の強い反発を招き失脚,国外に亡命した。これを受けて,デ・レオン人権擁護官が大統領に就任し,政府・ゲリラ間の和平交渉,貧困対策,人権改善等を積極的に推進。1994年9月より,国連グアテマラ人権検証ミッションが全国に展開された(2004年12月任期終了)。
  • (6)1996年12月29日,政府・ゲリラ間で最終和平合意が成立し,中米最後の内戦が終了。和平プロセスが開始された。
  • (7)1997年5月,国連軍事監視団の下,ゲリラの武装解除完了。同年12月,軍警察が解体され,国家文民警察に移行。
  • (8)2004年1月,ベルシェ大統領が就任。和平協定の履行,雇用創出,貧困削減,治安改善等を重点課題として取り組んだ。2005年10月のハリケーン・スタンによる豪雨で甚大な被害(死者・行方不明者が1,500人以上,道路,橋梁等のインフラや農業に大きな被害)からの復興も着実に果たした。
  • (9)2008年1月,グアテマラ史上初となる中道左派出身のコロン大統領が就任。極貧世帯の児童に対する教育・保健サービスの改善や食糧配給プログラムなど,貧困や経済格差問題の解決に努めた。
  • (10)2012年1月,ペレス・モリーナ大統領が就任し,「飢餓ゼロ」,「治安・司法・平和」,「財政・経済成長」を政策の3本柱として取り組んだ。しかし,2015年9月,国税庁を舞台とする汚職事件に関与した疑いにより,ペレス・モリーナ大統領に逮捕令が発出され,同大統領は辞職。マルドナド副大統領が大統領に就任。
  • (11)2016年1月,モラレス大統領就任。「汚職対策」,「保健衛生」,「教育」,「経済成長」を重点課題として表明。

外交・国防

1 外交

  • (1)和平プロセスに対する国際社会からの支援重視。
  • (2)中米統合推進(中米議会,中米経済統合一般条約常設事務局(SIECA)所在)。
  • (3)対米関係重視(2006年 自由貿易協定(DR-CAFTA)発効)。
  • (4)1991年9月,隣国ベリーズの独立を承認し,外交関係を開始。但し,領土問題が未解決。
  • (5)台湾,韓国と外交関係あり(中国と外交関係なし)。
  • (6)1998年1月,キューバと国交正常化。
  • (7)2007年9月,北朝鮮と外交関係樹立。

2 軍事力(ミリタリーバランス2017)

(1)予算
268百万ドル(2016年)
(2)兵役
志願制(兵役義務なし)
(3)兵力
18,050人(陸軍15,550人,海軍1,500人,空軍1,000人)

経済(単位 米ドル)

1 主要産業

農業(コーヒー,バナナ,砂糖,カルダモン),繊維産業

2 GDP

687.5億ドル(2016年 中銀)

3 一人当たりGDP

4,153.0ドル(2016年 中銀)

4 経済成長率

3.8%(2016年 中銀)

5 物価上昇率

5.68%(2017年 国立統計院)

6 失業率

3.1%(2016年 国立統計院)

7 貿易額(2016年 中銀)

(1)輸出(FOB)
104億6,500万ドル
(2)輸入(CIF)
169億9,700万ドル

8 主要貿易品目(2016年 中銀)

(1)輸出
衣類,砂糖,バナナ,コーヒー,食用油
(2)輸入
電気機器,自動車,ガソリン,化学工業関連製品

9 主要貿易相手国(2016年 中銀)

(1)輸出
米国,中米諸国,ユーロ圏,メキシコ,パナマ
(2)輸入
米国,メキシコ,中米諸国,中国,ユーロ圏

10 通貨

ケツァル(Q)

11 為替レート

1米ドル=7.35ケツァル(2017年(平均) 中銀)

12 外貨準備

91.6億ドル(2016年 中銀)

13 国家予算

103.1億ドル(2017年 財務省)

14 対外公的債務

83.93億ドル(2016年 財務省)

15 経済状況

  • コーヒー,砂糖,バナナ等の農産品が主要輸出産品で,経済がこれら産品の国際市場価格に依存するために不安定。こうした経済構造を改善するべく,政府は加工食品や繊維加工品など非伝統産品を振興している。観光産業の成長が著しい。
  • 2010年以降,経済成長率は2~3%と低水準ではあるが安定的に推移。国民の半数以上が1日2ドル以下で生活する貧困層と推定されており,貧困問題解決にはより高い経済成長率の達成が必要。国民の約1割(150万人以上)が米国に移住し,海外送金が貧困地域の家計を支える(GDPの約1割。2016年は71.6億ドル(中銀))。
  • 2000年,メキシコとの自由貿易協定をホンジュラス,エルサルバドルと共に締結。2006年7月1日,米国・中米・ドミニカ(共)自由貿易協定(DR-CAFTA)が発効。2013年12月,中米EU連携協定が発効。

経済協力

1 日本の援助実績(2015年度までの累計)

  • (1)有償資金協力(E/Nベース) 367.75億円
  • (2)無償資金協力(E/Nベース) 435.23億円
  • (3)技術協力実績(JICA経費実績ベース) 300.14億円

2 主要援助国(2014年)(百万ドル)

  • (1)米国(128.99)
  • (2)英国(34.69)
  • (3)ドイツ(29.83)
  • (4)スペイン(16.80)
  • (5)ノルウェー(12.72)

二国間関係

1 政治関係

 伝統的に友好関係。1935年外交関係樹立。1954年10月16日外交関係再開。1964年にグアテマラが本邦大使館開設,日本側は1967年にグアテマラ大使館開設。2015年,外交関係樹立80周年,日・中米交流年。

2 経済関係

(1)対日貿易
(ア)貿易額(2016年 中銀)
輸出 168億円
輸入 307億円
(イ)主要品目
輸出 コーヒー,胡麻,バナナ,金属くず等
輸入 自動車,鉄鋼,一般機械,ゴム製品等

3 文化関係

文化無償資金協力(一般・草の根)累計 30件 約15億1,582万円(2016年度まで)

4 在留邦人数

412人(2016年10月)

5 在日グアテマラ人数

191人(2016年12月)

6 要人往来

(1)往訪(1987年以降)
年月 要人名
1987年 IPU議員団 (団長:小宮重四郎議員)
1987年 倉成正外務大臣
1989年 田中直紀外務政務次官
1991年 小渕恵三特派大使(セラーノ大統領就任式)
1991年 鈴木宗男外務政務次官
1992年 衆議院議員団(団長:小渕恵三議員)
1993年 東祥三外務政務次官
1996年 山口鶴男特派大使(アルスー大統領就任式典)
1997年 常陸宮同妃両殿下
2000年 近江巳記夫特派大使(ポルティージョ大統領就任式典)
2001年 山口泰明外務大臣政務官
2004年 森山眞弓特派大使(ベルシェ大統領就任式典)
2005年 小野寺五典外務大臣政務官(日・グアテマラ外交関係樹立70周年記念式典)
2006年 土屋品子衆議院議員
2007年 田中和徳財務副大臣(IDB総会)
横路孝弘衆議院副議長
2008年 山口泰明特派大使(コロン大統領就任式)
2010年 山花郁夫外務大臣政務官
2012年 山根隆治外務副大臣(ペレス・モリーナ大統領就任式)
2013年 谷川弥一文部科学副大臣
2014年 衆議院中南米諸国国土交通事情等調査議員団(望月義夫議員 他1名)
秋篠宮同妃両殿下
2015年 宇都隆史外務大臣政務官
2017年 岡本三成外務大臣政務官
(2)来訪(1990年以降)
年月 要人名
1990年 デ・レオン農牧食糧相
ファーセン文化スポーツ相
デ・レオン農牧食糧相
リベラ外相(即位の礼)
1991年 ガルシア国会副議長(衆議院公式招待の議員団団長)
1994年 デルバジェ農牧相
1995年 エルナンデス厚生相
1996年 ステイン外相(日・中米フォーラム)
1997年 カステジャノス国会議員(「グ」・日友好議連会長)
1998年 アギレウ外務次官
1999年 ヘーゲル経済企画庁長官
ヒメネス外務次官(日・中米フォーラム)
2000年 サラサール外務次官(小渕元総理葬儀)
2001年 ポルティージョ大統領(公式実務訪問),オレジャーナ外相(同行)
2002年 レジェス副大統領,ウェイマン大蔵相
デ・ラモス公共事業相
アルチラ・エネルギー鉱山相
2003年 レジェス副大統領,デ・コティ文化スポーツ相,ミランダ観光庁長官(マヤ文明展開会式出席),カセレス環境相(世界水フォーラム出席)
2003年 セッツ農牧食糧相
2004年 ダリィ環境相(地球観測サミット)
モンテホ和平庁長官
2005年 デ・ボニージャ大蔵相(IDB沖縄年次総会)
2005年 ベルシェ大統領(日本・中米首脳会談,博覧会賓客),
ブリッツ外相(大統領に同行)
2006年 ブリッツ外相(外務省賓客)
キシュタン和平庁長官
アセーニャ教育相(STSフォーラム)
2007年 マテウ文化スポーツ相(インカ・マヤ・アステカ展)
アセーニャ教育相(STSフォーラム)
2009年 エスパーダ副大統領(STSフォーラム)
2010年 フェラテ環境天然資源相(国連持続可能な廃棄物管理準備会合)
コロン大統領(実務訪問賓客,外交関係樹立75周年。ロダス外相同行)
2011年 エスコベド文化・スポーツ相
2012年 カバジェロス外相(外務省賓客)
2013年 エスピノサ外務次官(日・中米フォーラム)
2015年 パディージャ通信監督庁長官(総務省招へい)
2015年 マルドナド国家災害対策調査委員会長官(国連世界防災会議)
2016年 モラレス経済相(IDB主催日本・ラテンアメリカ・カリブビジネスフォーラム)

7 二国間条約・取極

  • 1971年 貿易上の待遇供与に関する取極
  • 1976年 査証相互免除取極
  • 1978年 技術協力協定
  • 1987年 青年海外協力隊派遣取極
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