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日独外相会談(概要)
平成20年6月27日
6月27日(金曜日)12時35分から約20分間、京都迎賓館において、高村外務大臣は、G8外相会合に出席のため訪日中のシュタインマイヤー独副首相兼外務大臣と短時間の会談を行ったところ、概要以下のとおり。
- アフガニスタン・パキスタンについては、高村大臣より、貴外相がアフガニスタンの議論までに間に合って良かった、シュタインマイヤー外相による大変中身のあるご発言に感謝する、昨晩発出したアフガニスタンに関する共同声明により、昨年、独議長の下で打ち出したアフガニスタン・パキスタン協力イニシアティブを、今回更に前に進めていくことができたことは喜ばしい旨述べた。
これに対し、シュタインマイヤー外相より、昨日は残念ながら夕食に遅れたことを改めてお詫びしたい、しかし、アフガニスタンの議論には合流できたことはよかった、アフガニスタン情勢の沈静化にとっては、アフガニスタンとパキスタンとの関係改善、なかんずく両国の国境地帯の状況改善が不可欠であると述べた。
これに対し、高村大臣より、5月初めのパキスタン・アフガニスタン訪問につき言及の上、国境地域の重要性については十分認識しているところである旨応答した。
- シュタインマイヤー外相より、24日にベルリンで開催したパレスチナ警察及び法の支配に関する支援会合に言及の上、中東和平問題をめぐる状況は、昨年の今頃に比べれば良い方向に向かいつつあるが、パレスチナの国家建設にとり、治安及び法の支配の確立は中心的な要素である、すなわち国境確定やエルサレムの地位などの問題はイスラエル・パレスチナ間で話し合っていく必要があるが、それとは別個の問題として、国際社会がパレスチナに対し警察能力向上及び法治国家の確立に向けた支援を行っていくことが重要であると述べた。
- 両外相は、ジンバブエの現在の状況についての懸念を表明し、G8として一致して取り組むことの必要性について認識を共有した。