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平成24年7月
(1)1991年2月、チェコスロバキア(当時)、ポーランド、ハンガリーの大統領がハンガリー北部のヴィシェグラード(Visegrád)において、3カ国の友好と協力を進めることを目的とした協力の枠組みとして「ヴィシェグラード・グループ」を形成することで合意。1993年1月のチェコスロバキア分離に伴い、ヴィシェグラード・グループはチェコ、ハンガリー、ポーランド、スロバキアの4カ国で構成されることとなった。この4カ国を総称して「ヴィシェグラード4カ国(V4)」と呼ぶこともある。
(2)年1回の公式首脳会合の他、議長国(任期1年で各国持ち回り:2012年7月から2013年6月までポーランドが議長国)が策定する行動計画の下、大統領、首相、外相、専門家レベルで各種会合が開催されている。ヴィシェグラード・グループが発足した当初は、EU加盟に向けた協力が中心であったが、現在は文化、環境、防衛、教育、観光、エネルギー、IT等、多岐に亘る分野で協力が行われている。またEU内での協議に際し、利害の一致する部分では、ヴィシェグラード・グループとして共通の立場を形成することもある。
(3)域外協力としてベネルクス諸国、バルト諸国、日本、北欧諸国、オーストリア、スロベニア、ルーマニア、ブルガリア等との協力を進めている。また、現議長国のポーランドは、「統合と結束」(integration and cohesion)をキーワードとして、エネルギー安全保障、インフラ整備、次期EU多年度予算等における域内協力の促進、西バルカン地域及び東方パートナーシップ対象国との関係強化を重点課題に掲げている。
(4)芸術、学術、教育、観光分野等での協力推進を目的として2000年にヴィシェグラード基金を設立。プロジェクトに対する助成金、留学生に対する奨学金等の事業を行っている。