エスワティニ王国

エスワティニ王国(Kingdom of Eswatini)
(旧国名:スワジランド王国)

基礎データ

平成30年6月29日

  • エスワティニ王国国旗

一般事情

1 面積

1.7万平方キロメートル(日本の四国よりやや小さい)

2 人口

134万人(2016年:世銀)

3 首都

ムババネ(Mbabane

4 民族

スワティ族,ズールー族,ツォンガ族,シャンガーン族

5 言語

英語,スワティ語

6 宗教

伝統宗教,キリスト教

7 国祭日

9月6日(独立記念日)

8 略史

年月 略史
1968年 英保護領より独立
1978年 新憲法制定
1982年 南ア・スワジランド不可侵条約締結
1982年 国王ソブーザ二世(1921年即位)死去
1986年4月 国王ムスワティ三世即位
1993年10月 下院総選挙実施(20年ぶり)
1995年3月 スワジランド労働組合(SFTU)がゼネスト(1977年以来)
1995年7月 産業関係法修正によりストを禁止
1996年1月 SFTUがゼネストを敢行
1996年7月 国王が憲法見直し委員会(CRC)の設置を表明
1998年10月 下院総選挙実施
2000年11月 SFTU主導によるゼネスト決行
2003年10月 下院総選挙実施
2005年7月 ムスワティ三世,憲法案を承認
2006年2月 新憲法採択
2008年9月 下院総選挙実施
2013年9月 下院総選挙実施
2018年4月19日 国名をエスワティニ王国に変更

政治体制・内政

1 政体

王制

2 元首

King MSWATI III(ムスワティ三世)

3 議会

二院制

4 政府

(1)首相
Barnabas Sibusiso DLAMINI(バーナバス・シブシソ・ドラミニ)
(2)外相
Mgwagwa GAMEDZE(ムグワグワ・ガメゼ)

5 内政

 最大部族たるスワティ族を基盤として圧倒的な権限を持つ国王が君臨する王制国家。61年間にわたり王位にあったソブーザ二世が1982年に死去した直後は,王位継承をめぐり王族内で対立が見られたが,1986年4月にムスワティ三世が即位。ムスワティ三世は,国政を支配していた最高評議会を解散する等,新国王としての権力の確立を図ってきた。

 2000年にはスワジランド労働組合(SFTU)主導によるゼネスト,国境封鎖デモが発生したが,1993年以降,5度の総選挙を実施し,2006年には1973年以来停止されていた憲法に代わる新憲法を発効させるなど,内政の安定化が図られている。なお,この新憲法の下で,現代的な政党活動が認められるかどうかが焦点となっていたが,現在に至るまで政党活動は認められていない。近年,民主化を求める抗議運動が散発的に発生している。

 2018年4月19日に挙行された独立50周年記念式典で,ムスワティ三世国王は,同国の国名を「エスワティニ王国」に変更することを宣言し,同日発効した。

外交・国防

1 外交基本方針

 現実的な穏健外交政策。国連,AU,英連邦等に加盟。南アフリカの経済に大きく依存しているため同国との関係に細心の注意を払っている。なお,エスワティニは台湾と外交関係を有する国家のひとつ。

2 軍事力

(1)予算
99百万米ドル(2014年:SIPRI)
(2)兵役
志願制
(3)兵力
3,000人程度

経済(単位 米ドル)

1 主要産業

農業(砂糖,木材,柑橘類),繊維産業,鉱業(石炭,アスベスト)

2 GNI

38.0億米ドル(2016年:世銀)

3 一人当たりGNI

2,830米ドル(2016年:世銀)

4 経済成長率(実質)

-2.2%(2016年:世銀)

5 物価上昇率

7.8%(2016年:世銀)

6 失業率

25.3%(2016年:世銀)

7 総貿易額

(1)輸出
16.52億米ドル(2016年:EIU)
(2)輸入
14.80億米ドル(2016年:EIU)

8 主要貿易品目

(1)輸出
濃縮清涼飲料,砂糖,繊維製品,鉱物
(2)輸入
工業製品,機械,食料・家畜

9 主要貿易相手国(2016年:EIU)

(1)輸出
南アフリカ(71.0),インド(3.1),米国(2.5),タンザニア(2.4)
(2)輸入
南アフリカ(82.9),インド(3.0),中国(2.8),米国(1.8)

10 通貨

リランゲーニ(複数形:エマランゲーニ)

11 為替レート

1米ドル=約12エマランゲーニ(2018年6月現在)

12 経済概況

 肥沃な土地,温暖な気候,水・鉱物資源等の好条件に恵まれると共に,国土の三方を接する南アフリカとの密接な経済的結びつきが経済的発展の基礎となっている。また,南部アフリカ関税同盟(SACU),南部アフリカ開発共同体(SADC),東南部アフリカ共同市場体(COMESA)に加盟し,ナミビア,レソト等と共に南アフリカの共通通貨圏(ランド圏)に所属。

 主産業は農林業と農業関連産業。近年は砂糖等の農作物を原料とした飲料産業等。米国のアフリカ成長機会法(AGOA)の恩恵を受け,アパレル産業が大きく成長したが,2015年1月からAGOAの適用外となり,その悪影響が出始めている。

 また,近年旱魃による食糧危機が断続的に発生しており,エイズの影響による生産者の減少が状況を悪化させている。

経済協力(単位 億円)

1 日本の援助実績

  • (1)有償資金協力(2015年度までの累計)44.12億円
  • (2)無償資金協力(2015年度までの累計)97.80億円(2015年度:0.14億円)
  • (3)技術協力実績(2015年度までの累計)44.33億円(2015年度:1.32億円)

2 主要援助国(2014年)(百万ドル)

  • (1)米国(44.03)
  • (2)スウェーデン(2.43)
  • (3)カナダ(1.92)
  • (4)英国(1.57)
  • (5)オーストラリア(1.02)

二国間関係

1 政治関係

1968年9月
同国を承認
1971年5月
外交関係樹立(在南アフリカ日本大使館が兼轄)

(エスワティニは,日本に大使館を有さず,在マレーシア大使館が兼轄している。)

2 経済関係

日本の対エスワティニ貿易
(1)貿易額(2016年:財務省貿易統計)
輸出 11.9億円
輸入 0.7億円
(2)主要品目
輸出 自動車,ファスナー,銅及び銅合金
輸入 柑橘類(グレープフルーツ),パルプ
 

3 文化関係

なし

4 在留邦人数

14人(2017年10月:外務省)

5 在日当該国人数

10人(2016年12月:法務省)

6 要人往来

(1)往
年月 要人名
2002年7月 杉浦外務副大臣
2004年7月 日・アフリカ連合(AU)友好議員連盟一行(松下忠洋衆議院議員,森岡正宏衆議院議員,福井照衆議院議員,小渕優子衆議院議員)
2017年6月 武井外務大臣政務官
(2)来(1969年以降)
年月 要人名
1969年10月 スカティ副首相
1969年11月 S.S.ヌマロ商工鉱山相
1974年7月 S.S.ヌマロ商工鉱山相
1978年9月 M.H.ドラミニ首相
1979年5月 ヌカバ商工業観光相
1980年8月 C.S.ドラミニ文相
1982年5月 C.S.ドラミニ文相
1989年2月 ソーチャ・ドラミニ首相(大喪の礼参列)
1990年11月 デヴィド・ドラミニ殿下(即位の礼参列)
1991年11月 デヴィド・ドラミニ殿下(初代駐日大使信任状捧呈)
1993年2月 ソバンドラ特使(内相)
1993年5月 ムロンゴ商工相
1993年10月 ムコンザ経済計画・開発省次官(アフリカ開発会議出席)
1994年9月 マガグラ運輸通信相(ITU会議出席)
1995年9月 デヴィド・ドラミニ殿下(故福田元総理大臣合同葬儀参列)
1995年12月 デヴィド・ドラミニ殿下(新年祝賀の儀参列)
1996年7月 モヤス・ドラミニ国連常駐代表(オピニオン・リーダー)
1997年8月 マスク蔵相(経協ミッション)
1998年10月 ムスワティ三世国王陛下(第二回アフリカ開発会議)
2000年6月 コーザ副首相(故小渕総理大臣合同葬儀参列)
2001年12月 グドゥザ・ドラミニ経済計画開発相
ヌチャンガセ外貿相(TICAD閣僚レベル会合出席)
2003年9月 ムスワティ三世国王陛下
ファノウラキス外相
グドゥザ・ドラミニ経済計画開発相
マムバ資源エネルギー相(第三回アフリカ開発会議)
2006年8月 ロペ特使(駐マレーシア大使,故橋本元総理大臣合同葬儀参列)
2007年8月 ロペ特使(駐マレーシア大使,故宮澤元総理大臣合同葬儀参列)
2008年5月 ムスワティ三世国王陛下(第四回アフリカ開発会議)
2013年6月 ムスワティ三世国王陛下(第五回アフリカ開発会議)
2013年7月 ムスワティ三世国王王妃殿下
2015年3月 ムスワティ三世国王陛下(第三回国連防災世界会議)
2017年12月 ズワネ保健省次官(UHCフォーラム2017)

7 二国間条約・取極

  • (1)技術協力協定(2011年10月5日署名)
  • (2)青年海外協力隊派遣取極(2015年6月18日署名)

8 外交使節

(1)スワジランド王国駐箚日本国大使(日本の外交使節名については,当面「スワジランド」の国名を使用します。)
廣木重之特命全権大使(兼轄,南アフリカ常駐)
(2)本邦駐箚当該国大使
シブシシウェ・ンゴメズル臨時代理大使(兼轄,マレーシア常駐)
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