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国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)第63回総会
概要と評価

平成19年5月

1.概要

(1)国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)の第63回総会閣僚級会合が、5月21日から23日まで、カザフスタン国アルマティにおいて開催された。我が国首席代表として伊藤哲雄在カザフスタン大使が出席した。

(2)本総会には、域内外加盟国、準加盟国等50カ国・地域、国連機関、専門機関、国際機関、NGO等22組織より、約340名が参加した。

(3)会合のテーマ等

(イ)「アジア太平洋地域におけるMDGs達成」についてパネルセッションが設けられ、我が国からは貧困削減、基礎教育、ジェンダー平等やエンパワメントの促進、HIV/AIDS・マラリア等病との闘い、鳥インフルエンザ、子供及び妊産婦死亡率の減少、環境及び気候変動、災害対策等の分野でのMDGs達成に向けた協力につき発言した。

(ロ)ESCAP地域の政策的課題として、「最近の経済社会開発の影響」及び「第62回総会以降の事務局の活動」につき、各国首席代表より政策演説が行われた。

(ハ)本総会の主要テーマである「アジア太平洋におけるMDGs達成に向けた保健制度の開発」についての閣僚級ラウンド・テーブルでは、保健制度確立の重要性及び地域協力と経験の共有による保健制度研究のための地域プラットフォームの提供等について議論された。

(4)伊藤在カザフスタン大使(首席代表)の政策演説

 麻生太郎外務大臣の政策スピーチ「『自由と繁栄の弧』をつくる-拡がる日本外交の地平」を紹介し、日本が主張してきた「人間の安全保障」の重要性及び我が国の貢献について述べた。また、MDGsの達成には、途上国自身の「オーナーシップ」が不可欠であり、そのため我が国は「人づくり」を重視する旨を述べた。更に、国連改革の観点から一層のESCAPの改革努力を求めた。

(5)決議の採択

 我が国が提出した「ESCAP地域におけるMDGsの達成」を含む10本の決議が採択された。

2.評価

 我が国首席代表演説において、主要テーマに関連して我が国の国連及び国際社会に対する様々な取り組みを紹介し、また、上記1.(5)のとおり我が国が提出した決議が採択され、我が国の国連及び国際社会への貢献姿勢を改めて示すことができた。

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