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やまなかあきこ外務大臣政務官の国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)
第62回総会閣僚級会合出席
(概要と評価)

平成18年4月18日

1. 概要

(1)国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)の第62回総会閣僚級会合が、10日から12日まで、インドネシア国ジャカルタにおいて開催された。我が国首席代表として山中燁子外務大臣政務官が出席した。

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(2)本総会には、域内外加盟国、準加盟国等58カ国・地域、国連機関、専門機関、国際機関、NGO等40組織より、約500名が参加した。

(3)会合のテーマ等

(イ)本総会の主要テーマである「最近の経済社会開発の影響」、「地域協力を通じた太平洋島嶼国・地域の強化」、「災害管理を含むインフラ開発に関する地域協力の向上」について、各国首席代表より政策演説が行われた。また、本総会では、初めて「太平洋諸国指導者特別会合」が開催された。太平洋島嶼国の元首等が出席し、各国の経済・社会開発のためアジア諸国との協力の重要性を強調した。

(ロ)「災害管理を含むインフラ開発に関する地域協力の向上」についての閣僚級ラウンド・テーブルでは、地域の開発資金ギャップに対応するために提案されている「アジア投資銀行(AIB)」の設立構想を含むオプション等について議論された。我が国はAIBに対する慎重な姿勢を重ねて表明し、また、災害管理についても既存の機関の活動に留意すべきである旨強調した。

(4)山中大臣政務官(首席代表)の政策演説(仮訳英文

 本総会の主要テーマへの我が国の取り組みについて紹介し、「日本・太平洋諸島フォーラム(PIF)首脳会議」を中心とする我が国の対太平洋島嶼国支援を含め、我が国の貢献をアピールした。インフラ開発のための地域協力については、民間投資等の多様な手段や、既存の機関等を活用すべきであるとし、上記AIB設立構想については、我が国の慎重な姿勢を改めて表明した。更に、国連改革の観点から一層のESCAPの改革努力を求めた。

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(5)決議の採択

 我が国が提出した「ESCAP地域におけるミレニアム開発目標の達成」を含む12本の決議が採択された。

(6)今次総会の機会に、山中大臣政務官は、ハッサン・ウィラユダ・インドネシア外務大臣、ポンサワット・ラオス外務副大臣とそれぞれ二国間会談を行った。

(写真)ハッサン・インドネシア外務大臣との会談
(ハッサン・インドネシア外務大臣との会談)

2.評価

(1)我が国はESCAPに対する最大の拠出国であり、本総会に山中大臣政務官が出席したことは、ESCAPにおける我が国の取り組みと存在感を示す意味で大変有意義であった。

(2)我が国首席代表演説において、主要テーマに関連して我が国の国連及び国際社会に対する様々な取り組みを紹介し、また、上記1.(5)のとおり我が国が提出した決議が採択され、我が国の国連及び国際社会への貢献姿勢を改めて示すことができた。

(3)5月に「第4回日本・PIF首脳会議」の開催を控え、「太平洋諸国指導者特別会合」等の場で、我が国のこれら諸国に対する支援について時宜を得たアピールを行うことができた。

(4)邦人メディア及び外国メディア向けにそれぞれ記者会見を行い、新聞4紙(コンパス紙、ビスニス・インドネシア紙、シナール・ハラパン紙、じゃかるた新聞)に山中政務官の発言が掲載されたことは国政広報として意義深かった。

(5)9日の我が国主催レセプションには248名が参加し、有意義な評価を受けた。

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