アジア

令和元年7月31日
アリシャバナ国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)事務局長と握手する鈴木外務大臣政務官
アリシャバナ国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)事務局長による鈴木外務大臣政務官表敬
 30日16時30分から約30分間,鈴木憲和外務大臣政務官は,アルミダ・アリシャバナ国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)事務局長(Dr. Armida Salsiah Alisjahbana, Executive Secretary, United Nations Economic and Social Commission for Asia and the Pacific (ESCAP))の表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭,鈴木政務官から,アリシャバナ事務局長の事務局長としての初訪日を歓迎するととともに,日本が「誰一人取り残さない」持続可能な社会の実現に向け,国内外で多様な取組を進める中,アジア太平洋地域でESCAPとより一層連携を深め,同地域の経済・社会発展に貢献していきたい旨述べました。
 
2 また,鈴木政務官から,日本のESCAPへの協力として,アジア太平洋統計研修所(SIAP)への支援や防災,障害者支援に言及するととともに,持続可能な開発目標(SDGs)を達成するためには,実施状況を適切にモニタリングすることが重要であり,各国統計職員の能力向上に貢献するSIAPの重要性が一層高まってきている旨指摘しました。その上で,国連開発システム改革の中で行われているESCAPの再編に向けた議論も注視しつつ, ESCAPとの連携を検討していきたい旨述べるとともに,更なる連携に向けて邦人職員増強への理解と協力を要請しました。
 
3 これに対し,アリシャバナ事務局長から,これまでの日本のESCAPに対する協力に謝意が示されるとともに,ESCAPを通じたアジア太平洋地域における日本のリーダーシップに期待が示され,両者は,日本とESCAPの協力関係を促進していくことで一致しました。

[参考1]国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)
 国連経済社会理事会の下部機構の5つの地域委員会の1つ。アジア太平洋地域の経済社会開発に係る協力の推進が任務。事務局本部はタイのバンコクに所在。我が国は,アジア太平洋地域の経済社会発展に向け,ESCAPと協力して取り組んでいる。
 
[参考2]アリシャバナESCAP事務局長
 インドネシア国家開発企画庁長官(2009年~2014年),バジャジャラン大学持続可能な開発目標研究センター長及びインドネシア科学アカデミー副会長(2016年~2018年)等を歴任し,2018年9月から現職。
 

アジアへ戻る