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東アジア首脳会議(EAS)議長声明の骨子

平成21年10月25日

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  1. 朝鮮半島の非核化と国際社会の人道的懸念の平和的、包括的な解決への支持、六者会合の早期再開への完全な支持を再確認。累次の国連安保理決議の履行へのコミットメントを再確認し、北朝鮮に完全遵守を要求。
  2. ミャンマー政府に2010年に自由で、公平で、幅広い層が参加できる総選挙の実施を要請。
  3. G20ピッツバーグ・サミットの成果を歓迎。景気刺激策の継続と保護主義への反対等が必要。
  4. 気候変動に関し、「共通だが差異のある責任及び各国の能力」の原則及びEAS参加国の具体的な国内事情を踏まえ、国連気候変動枠組条約及びバリロードマップの原則及び諸規定と調和した気候変動に対応するための長期的協力の行動が成果に組み込まれるよう緊密に協働することが重要との見解を共有し、COP15の成功に向けての貢献を継続するとのコミットメントを表明。COP15において、実効性のある、包括的、公平な成果が成功裡に得られることを期待。「低炭素社会」等の各国のイニシアティブを歓迎。
  5. 自然災害に効果的に対応するための協力強化は差し迫った必要。防災に関する声明を採択。東アジアにおける災害に強い社会を構築するとの日本のイニシアチブ等を評価しつつ留意。
  6. ナーランダ大学再興に関する共同プレス声明を発出。インドの努力を政治的に支持。日本の21世紀東アジア青少年大交流計画の進展に留意し、質の保証に基づいた大学間の協力を促進するための国際会議を開催するとの日本の提案を歓迎。
  7. 東アジア・東南アジア経済研究センター(ERIA)の地域協力への貢献を評価。「アジア総合開発計画」完成の加速化に向けERIAがADB、ASEAN事務局と協力することを要請。
  8. 東アジア包括的経済連携(CEPEA)構想の民間研究の成果を政府間で議論・検討するとの経済大臣会合の決定を歓迎。
  9. EASは、他の参加国と緊密に協力しつつASEANが推進力となり、繁栄し、調和のとれた東アジアの構築に寄与し続けるべき。EASは戦略的なフォーラムとして、進化する地域のアーキテクチャーの重要な構成要素として急速に発展してきていること、東アジア共同体構築にあたり、ASEANの対話プロセス、ASEAN+3プロセス、ARF、APEC等の他、地域的枠組みを補完し、相互に強化する役割を果たすべきであることを評価。
  10. アジア太平洋地域の安定と繁栄を促進する方途を検討するため、地域的な議論が重要であると認識。この関連で、我々は以下を評価しつつ留意。
    • 将来のEASの会合にアジア太平洋の他の地域フォーラム・国際機関の長を招き、将来の経済・金融危機から地域を守り、アジアのあり得べき経済共同体構築等を通じたアジアの経済協力の強化について議論するとのフィリピンの提案。
    • 開放性、透明性、包含性、機能的協力という原則に基づき、長期的な東アジア共同体構築に向けた議論を改めて活性化させるとの日本の新しい提案。
    • 豪州のアジア太平洋共同体の提案。この提案では、ASEANが中核となり、2009年12月に豪州によって開催されるトラック1.5会議でさらに議論されることになる。
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