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平成19年2月16日
2月16日16時45分から約45分、来日中の李肇星中国外交部長は安倍総理を表敬したところ、概要は以下のとおり。
(1)李肇星外交部長より、温家宝総理から安倍総理への新年(旧暦)の挨拶のメッセージを伝達した上で、改めて昨年10月の安倍総理訪中の意義を高く評価した。
(2)安倍総理より、戦略的互恵関係の構築のため有意義な来日となるよう期待している、外相会談で率直に議論して欲しい旨述べた。また、安倍総理より李部長に対し、温総理に対して、温総理の訪日を楽しみにしている、日中関係の未来について胸襟を開いて話し合い、戦略的互恵関係の構築という新たな指針を両国国民及び国際社会に具体的に示す機会としたい旨のメッセージを伝達頂きたい旨発言した。
(3)安倍総理より、東シナ海を平和・協力・友好の海とすべく、資源開発問題を早期に解決したい、最近の東シナ海に関する一連の出来事は問題の解決に資さない旨述べた。また、中国の弾道ミサイル発射による衛星破壊について透明性、説得力のある説明を行うことが中国の利益に適う旨述べた。李部長は、東シナ海の問題については、粘り強く、真剣に協議していきたい、3月にも局長協議を開催したい旨述べた。
(4)この他、安倍総理より、経済閣僚会議の早期開催に向け調整したい旨述べ、また、我が国国連常任理事国入りについての中国の好意的対応を求めた。李部長は、中国は、日本が国連等の場でより大きな役割を果たすことを期待している旨述べた。
安倍総理より、六者会合での中国の努力を高く評価し、今後、北朝鮮が合意を誠実に履行するよう注視していきたい旨述べ、双方は、引き続き日中間で緊密に連携しつつ粘り強く努力していくことで一致。また、安倍総理から、拉致問題の重要性を強調し、拉致問題を含む日朝関係が進展を見せれば、我が国は、六者会合においても一層大きな役割を果たす用意がある旨述べ、中国の支援を要請した。李部長より、中国側も日本側の関心は完全に理解しており、できる限りの支援を提供したい旨述べた。