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新日中友好21世紀委員会第3回会合
(概要)

平成17年8月3日

1.今次会合の概要

 新日中友好21世紀委員会第3回会合は、7月30日及び31日の両日、中国雲南省昆明市において開催され、1)日中関係の現状と両国関係改善・発展の促進、2)日中両国の国民感情とメディア、3)文化交流・経済貿易協力の拡充の方途の3つのテーマについて各セッション毎に討議。

 出席者は以下のとおり。

(日本側委員)
座長
 小林陽太郎(富士ゼロックス取締役会長)
委員
 五百旗頭真(神戸大学教授、政治学)
 松井孝典(東京大学教授、地球物理学)
 石川 好(秋田公立美術工芸短期大学学長)
 伊藤元重(東京大学教授、経済学)
 国分良成(慶應大学教授、政治学)
(中国側委員)
座長
 鄭必堅(元中央党校常務副校長)
委員
 閻学通(清華大学国際問題研究所長)
 ちょう・うんれい(社会科学院アジア太平洋研究所長)
 陸忠偉(現代国際関係研究院院長)
 蒋暁松(ボアオ投資有限会社名誉会長) 
 白岩松(中国中央テレビ(CCTV)編成部長)
 宋 飛(著名二胡奏者、中国音楽学院教師)

2.今次会合の成果

共通認識

  1. 現下の日中関係は厳しい状況にあるが、日中国交正常化以来の流れをマクロ的に見れば発展の中にある。
  2. 日中両国はお互いの戦略的位置づけについて、中長期的観点に立った再調整を迫られており、これは時間のかかるプロセス。
  3. 国民レベルの具体的な協力関係を着実に積み上げていくこと、安全保障を含め各般の問題についての対話を深めていくことが重要。
  4. 国民世論形成に向け、お互いに対する悪いイメージの悪循環を断つためにも、メディア対策を含めた広報、文化交流面での一層の努力が必要。
    (なお、中国側からは、総理の靖国神社参拝問題についての強い懸念が表明される一方、日中が共に歴史の重荷を置いて、前進すべき時に来ている旨の期待の声もあった。)

具体的提案

  1. 新日中友好21世紀委員会の下に、「日中両国の中長期的展望を考える小グループ」及び、「メディア文化交流に関する小グループ」を設立。
  2. 日中正常化35周年(2007年)に向けて「日中文化交流年」を設定し、文化・スポーツ交流を強化(芸術家交流、共同番組作成等)。
  3. 日中共通の社会問題に関するシンポジウム(高齢化問題、障害者福祉、環境、エネルギー等)の開催。
  4. 青少年プロジェクト(科学技術面で夢を与えるプロジェクト、大学生の相互交流)。
  5. 日中交流基金構想のフォローアップ、早急の実現へ向けた努力。
  6. その他(中国少数民族の伝統文化保護、日中友好村)
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