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中日両国は一衣帯水の隣国で、現在両国は共に重要な発展の時期にあり、両国関係は重要な時機に差しかかっています。中日両国の平和共存、世々代々に亘る友好、互恵協力、共同発展という目標を実現させることは、両国国民の根本的利益が依って立つところであり、またアジア及び世界の平和と安寧、発展にも関わります。
1972年の国交正常化以来、中日関係は長足の発展を遂げ、双方ともにその中から重要な利益を得ました。経済のグローバル化が深く進展しつつあるという背景の下で、中日両国間の共通利益は不断に拡大されています。同時に、一部の矛盾や摩擦も一層際立つようになり、両国関係の健全かつ安定的な発展が阻害されています。私は、現在の情勢の下で、中日友好という大きな方向性を堅持し、「歴史を鑑とし、未来へ向かう」という精神を堅持し、歴史認識問題を適切に処理するとともに、対話と協議の原則に基づいて、既に起こっている問題、また起こる可能性のある各種問題を解決するよう努力し、両国関係が正しい軌道を逸脱することのないようにする必要性を強く感じています。
中国古代の哲学者である老子は、「禍は福のよる所なり」と言いました。即ち、挑戦は往々にしてチャンスを含み、チャンスは往々にして挑戦から生まれるということであります。新中日友好21世紀委員会は、両国政府の諮問機関として、現在に立脚し、未来に着目し、知恵と力を出して、両国関係における積極的な要素を結集・発掘し、消極的な要素を抑制・解消し、両国関係の長期的発展のために良好な社会・政治・世論環境を創造し、両国の平和・友好・協力・win-winの関係構造を実現させるために貢献する責任を有しています。
今期委員会が2003年に発足して以来、双方の委員は中日友好関係の促進のために多くの有益な活動を行ってきました。この度開設された双方のホームページが、両国の人々が本委員会の活動を知り、中日善隣友好協力の重要な意義を理解する一助となることを希望します。
以上を同委員会中国側ホームページ開設に寄せる挨拶と致しますとともに、これを以て中日双方の各委員と互いに励まし合うことを望みます。我々は、中日両国の世々代々に亘る友好という目標に向かって更に努力してまいる所存であり、両国の皆さんから大いなるご支持とお力添えをいただきたいと存じます。