アジア
日中歴史共同研究の終了について
平成21年12月24日
2009年12月24日
日本側座長 北岡 伸一
中国側座長 歩 平
- 一、 両国首脳の共通認識に基づき、2006年12月、日中両国はそれぞれ10名の研究者による歴史共同研究委員会を立ち上げ、共同研究を始めた。
- 二、 双方の委員は日中共同声明など政治文書の原則、および、歴史を直視し未来に向かうとの精神に基づいて、古代・中近世期の日中関係史、近代の不幸な歴史、戦後史について共同研究を行なった。
- 三、 双方の委員が同じテーマをめぐって相互に論文を書き、討論、改訂を経て各々研究報告(古代・中近世と近現代部分にわかれる)を作成した。論文に表現されているのは執筆者個人の意見である。
- 四、 三年間にわたって全体会議を4回、分科会を何度も開催した。双方の委員は研究、討論を深め、いくつかの共通認識に達したが、隔たりも存在する。第一段階の共同研究は相互理解を促進する第一歩であり、まだまだ多くの問題を第二段階で引き続き研究する必要がある。
- 五、 日中歴史共同研究の期間中に、日本側委員である小島朋之先生が残念なことに病気のためにお亡くなりになった。ここに小島先生が共同研究になされた貢献に対し、謹んで感謝と敬意を表する。