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日加外相会談(概要)

平成20年6月26日

(写真)(写真)

 高村外務大臣は、G8外相会合出席のため京都を訪問中のエマソン・カナダ外務大臣と6月26日午後2時40分から25分間会談を行ったところ、概要以下の通り。

1. 冒頭

 高村大臣より、エマソン外相が本日外務大臣に就任されたことに祝意を伝えるとともに、地元バンクーバー五輪(2010年)の成功を祈念する旨述べつつ、2016年の東京五輪開催および地元山口市での世界スカウトジャンボリー(2015年)への支持もよろしくお願いしたいと述べた。エマソン外相より、昨日(カナダ時間)内閣改造があり、正式な外務大臣に就任してから最初の会談に臨んでいることを名誉に思う旨発言。

2. 二国間関係

(1)日加関係全般

 高村大臣より、本年は日加修好80周年という節目の年であり、ハーパー首相を公賓として歓迎したい旨発言。エマソン外相より、修好80周年に言及するとともに、ハーパー首相夫妻も訪日を楽しみにしている旨述べた。高村大臣より、福田総理もハーパー首相の訪日を心待ちにしている旨発言。

(2)日加経済関係

 高村大臣より、二国間の経済関係の更なる活性化、緊密化のために、エネルギー分野での協力や新たに開始される貿易投資対話を通じて、両国関係をさらに強化していきたいと述べた。これに対し、エマソン外相より、カナダのエネルギー資源には潜在力があり、また、カナダ北部の石油、ガス、石炭、ダイヤモンド等の天然資源も豊富であると述べつつ、右を背景に日加経済関係をさらに発展させていきたいと述べた。更に、エマソン外相より、カナダはクリーン・エネルギーにおいて優位性を持っているほか、従来型のエネルギーもあるとカナダ経済の魅力をアピールし、こうした観点からも日加関係をこれからも深めていきたいと述べた。

3. グローバルな課題の協力

 エマソン外相より、カナダは平和構築国家(Peace Maker)であり、戦争国家(War Maker)ではない、日本もカナダと同じ立場であると理解しているところ、両国間で協力をしていきたいと述べた。高村大臣より、日本も平和協力国家としての努力を続けてきており、同様の立場に立つカナダと協力を深めていきたいと発言。

4. アフガニスタン情勢

 高村大臣より、先般策定されたアフガニスタン国家開発戦略(Afghanistan National Development Strategy)の着実な実施と、アフガニスタン・パキスタン国境地域への支援を含めた、G8としてのコミットメントの強化が必要である旨述べた。エマソン外相より、高村大臣がG8議長として果たしている役割に敬意を表したいと述べ、また、アフガニスタンで日本が行っている復興支援等や、インド洋での補給活動等を感謝すると述べた。更に、エマソン外相より、アフガニスタンにおける日加間のパートナーシップを一層強化していきたいと述べたことに対し、高村大臣より、日本はアフガニスタン復興のために20億ドルをプレッジし、そのうち14.2億ドルを実施した、また、非合法武装集団の解体といった活動も行っていると発言。

5. ミャンマー

 両大臣は、ミャンマーにおけるサイクロン災害について人道的観点から協力していきたいとの点で一致した。

6. ジンバブエ

 両外相は、ジンバブエの現在の状況についての懸念を共有した。

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