カナダ

カナダ(Canada)

基礎データ

平成30年7月30日

  • カナダ国旗

一般事情

1 面積

998.5万平方キロメートル(ロシアに次ぐ世界第2位,日本の約27倍)

2 人口

約3,650万人(2017年カナダ統計局推計,日本の約4分の1)

3 首都

オタワ

4 言語

英語,フランス語が公用語

5 宗教

ローマン・カトリック(加国民の約半分近く)

6 国祭日

7月1日 Canada Day(建国記念日)

7 略史

年月 略史
1867年 英領北アメリカ法によりカナダ連邦結成(自治が認められたが,外交権及び憲法改廃権は英国に帰属)
1926年 バルフォア宣言により,英国から外交権を獲得
1982年 1982年カナダ憲法により,英国から憲法改廃権を完全移管

政治体制・内政

1 政体

立憲君主制(イギリス型議院内閣制と連邦主義に立脚)

2 元首

エリザベス二世女王(但し,総督が女王の代行を務める。現総督は,ジュリー・ペイエット)

3 議会

二院制(上院105名,下院338名)

(1)上院:[議長 ジョージ・フュレー(ニューファンドランド・ラブラドール州出身)]
ア 首相の助言により総督が任命(75才定年制)
イ 勢力分野(2018年7月時点,定員105名)
(2)下院:[議長 ジェフ・リーガン(ノヴァ・スコシア州出身,自由党)]
ア 小選挙区制(任期:最長5年)
イ 勢力分野(2018年7月時点,定員338名)
上院の政党別議員数
政党 議員数
独立上院議員グループ 46
保守党 32
自由党 11
無所属 8
空席 8
下院の政党別議員数
政党 議員数
自由党 183
(下院議長を含む。)
保守党 97
新民主党 43
ブロック・ケベコワ 5
ケベックドゥブ 5
緑の党 1
無所属+その他 3

4 政府

  • (1)首相 ジャスティン・トルドー(自由党)
  • (2)外相 クリスティア・フリーランド(自由党)
  • (3)国際貿易多様化相 ジェームス・ゴードン・カー(自由党)
  • (4)国際開発相 マリー・クロード・ビボー(自由党)

5 内政

  • (1)2015年10月19日の下院総選挙の結果,自由党が過半数(184議席)を制して多数政権を獲得。9年9か月政権与党を維持したハーパー首相(保守党)の政策に対して国民が「変化(回帰)」を求めた。
  • (2)現政権(2018年7月に内閣改造)では,首相を除く閣僚34名のうち女性が17名と半数を占めており,女性の社会進出を支援する現政権の姿勢が色濃く反映されている。その他,シーク系,移民,先住民を含むなど,カナダの多様性を反映しているほか,全州から閣僚を選出する等,地域バランスにも配慮している。
  • (3)政権としての最優先事項は,選挙公約に掲げた中間層の減税及び最富裕層への増税措置。更に,選挙公約であった3年間の財政赤字を組んでの大規模なインフラ整備を進めている。
  • (4)カナダ議会は二院制。下院は小選挙区制,上院は任命制(定年75歳)。

外交・国防

1 外交基本方針

  • (1)カナダは伝統的に米国を最も緊密な同盟国と位置付け,対米関係を最重要視。更に国連,NATO,G7,WTO,米州機構等の多国間の枠組みを活用した多国間外交を展開。
  • (2)前ハーパー政権の優先課題は内政に集中していたが,トルドー首相は多国間主義への回帰を外交政策の基本とすることを表明しており,シリア難民受け入れ(自由党政権下で約4万人の受け入れ実績),気候変動対策への積極的参加,安全保障理事国選挙〈2020年〉への立候補,持続可能な開発目標(SDGs)へのコミットなどの政策を取っている。
  • (3)2017年6月,フリーランド外相は下院で外交政策の優先課題に関するスピーチを行い,ルールに基づく国際秩序の重要性,多国間の枠組みへの支持,女性の権利擁護,米国及びNATOとの同盟を根幹とする安全保障,米国の国際的なリーダーシップへの支持,自由貿易の支持,気候変動対策への積極的参加等を改めて表明した。

2 国防

  • (1)予算 189億加ドル(2016-2017年度予算。今後10年で327億加ドル(2026-27年度)まで増額の予定。)
  • (2)兵役 なし
  • (3)兵力 約63,000人(陸軍:約34,800人,海軍:約8,300人,空軍:約19,900人)(このほか予備役約30,000人)(ミリタリーバランス2017)

経済

1 主要産業

金融・保険・不動産などのサービス業,製造業,建設業,鉱業,農林業

(カナダ統計局)

2 GDP(名目値)

1兆6,530億米ドル(2017年,World Bank)

3 一人当たりのGNI(名目値)

42,870米ドル(2017年,World Bank)

4 実質GDP成長率

3.3%(2017年,カナダ統計局)

5 消費者物価上昇率

1.6%(2017年,カナダ統計局)

6 失業率

6.3%(2017年,カナダ統計局)

7 主要貿易品目

  • (1)輸出 エネルギー製品,自動車及び同部品,食品・衣類等の消費財,金属及び非金属鉱物,木材及び建築・包装材等
  • (2)輸入 食品・衣類等の消費財,自動車及び同部品,電子電気機器及び同部品,産業機械・機器及び同部品,金属及び非金属鉱物等

8 主要貿易相手国

  • (1)輸出 米国,中国,英国,日本,メキシコ
  • (2)輸入 米国,中国,メキシコ,ドイツ,日本

(2017年,カナダ統計局)

9 通貨

カナダ・ドル

10 為替レート

1加ドル=85円(2018年7月中適用,日本銀行)

11 経済概況

  • (1)経済・金融危機の影響により2009年はマイナス成長。国内金融市場が安定していたこと等から回復は早く,2010年以降は底堅い消費に支えられ再びプラス成長。
  • (2)財政については,97年より11年間黒字を堅持。08年度以降再び赤字に転落するも,2014年度決算で財政均衡を達成。自由党政権は2016年度から3年間は少額の財政赤字(100億ドル以下)を許容し,公共投資の加速等を行うと選挙時に公約し政権を獲得した。しかし,財政赤字は2016年度178億ドル,2017年度(見込み)194億ドル,2018年度(見通し)181億ドルと,同公約を大きく超過。2019年度までに財政を均衡させるとの選挙公約も事実上断念。

二国間関係

1 全般

 二国間関係は良好。基本的価値を共有するG7のメンバーかつアジア太平洋諸国の一員として,両国の協力分野は多岐にわたる。安全保障,科学技術,議員交流,学術交流,青少年交流,自治体間交流,各種政府間の政策対話などいずれも活発。

 2009年7月には,天皇皇后両陛下がカナダを国賓として初めて御訪問された。2015年11月のトルドー新政権発足後,日加両国は,首脳会談3回,外相会談を4回実施したほか,電話会談や,各種国際会議等の場など,両国はハイレベルで頻繁に接触している。両国は,2016年5月の日加首脳会談で安倍総理とトルドー首相が一致した「日加協力新時代」のイニシアチブに基づき,二国間,地域及び国際場裏での協力を進めている。

主要要人往来

年月 要人
2009年7月 天皇皇后両陛下御訪加(国賓としてのご訪問)
2010年3月 岡田外務大臣訪加(G8外相会合出席)
2010年6月 ヴァンローン国際貿易相訪日(APEC国際貿易大臣会合出席)
2010年6月 菅総理大臣訪加(G8・G20首脳会議出席)
2010年9月 横路衆議院議長訪加(G8下院議長会議出席)
2010年9月 尾辻参議院副議長訪加(G20上院議長会議出席)
2010年11月 ハーパー首相訪日(APEC首脳会談出席)
2010年11月 キャノン外相訪日(APEC閣僚級会合出席)
2011年9月 ファスト国際貿易相訪日(ACTA署名式出席)
2011年11月 アシュフィールド漁業・海洋相訪日
2011年11月 フラハーティ財相訪日
2011年11月 オリバー天然資源相訪日
2012年3月 ハーパー首相訪日
2012年3月 ベアード外相訪日(ハーパー首相同行)
2012年3月 ファスト国際貿易相訪日(ハーパー首相同行)
2012年3月 リッツ農業・食料相訪日(ハーパー首相同行)
2012年3月 オダ国際協力相訪日(ハーパー首相同行)
2012年9月 オリバー天然資源相訪日(LNG産消会議出席)
2012年10月 グッドイヤー国務相訪日(STSフォーラム出席)
2012年10月 フラハーティ財相訪日(国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会出席)
2013年3月 リッツ農業・食料相訪日
2013年4月 ファスト国際貿易相訪日
2013年4月 ワン国務相(高齢者担当)訪日
2013年4月 パラディ産業相訪日
2013年5月 シーア下院議長訪日(衆議院招待)
2013年9月 安倍総理大臣訪加
2014年4月 リッツ農業・食料相訪日
2014年7月 ベアード外相訪日
2015年3月 リッツ農業・食料相訪日
2015年12月 ビボー国際開発相(世界基金第5次増資準備会合等出席)
2016年2月 岸田外務大臣訪加
2016年4月 ディオン外相訪日(G7広島外相会合)
マコーレー農業相訪日(G7農業大臣会合)
2016年5月 大島衆議院議長訪加
カー天然資源相訪日(G7エネルギー大臣会合)
ミハイチャック雇用・労働力開発・労働相訪日(G7教育大臣会合)
マッケナ環境・気候変動相訪日(G7環境大臣会合)
ダンカン科学相訪日(G7科学技術大臣会合)
モルノー財相訪日(G7財務大臣・中央銀行総裁会議)
トルドー首相訪日(公式実務訪日賓客,G7伊勢志摩サミット)
フリーランド国際貿易相訪日(トルドー首相に同行)
2016年9月 リーガン下院議長訪日(G7下院議長会議)
フィルポット保健相訪日(G7保健大臣会合)
ガルノー運輸相訪日(G7交通大臣会合)
2017年5月 シャンパーニュ国際貿易相訪日
2018年1月 河野外務大臣訪加(北朝鮮に関する関係国外相会合)
2018年3月 フリーランド外相訪日(外務省賓客)
2018年4月 河野外務大臣訪加(G7外相会合)
2018年6月 安倍総理訪加(G7サミット)

2 経済関係

 基本的に良好。日加間の貿易関係は相互補完的関係にある。カナダは近年,ハイテク・IT関連等のより付加価値の高い製品輸出の拡大に積極的であるが,日本との関係においては,日本はカナダから主に原材料・農産品を輸入し,日本からカナダへは主に自動車や機械等の製造業品を輸出。

 カナダは天然ガス生産量世界第5位。カナダから日本への輸出実績はないが,カナダ西部ではアジア向けLNG輸出計画が複数進行中。

 1976年10月,日・加両首脳間で署名された「経済大綱」に基づき,日加両国間の経済関係及び両国が関心を有する国際経済問題等に関する意見交換を行うために日加次官級経済協議(JEC)を設立。2016年5月,日加首脳会談において,両首脳はインフラ,エネルギー,科学技術,ビジネス環境・投資,観光・学生交流の5分野に焦点を当て,今日的ニーズに合致するよう同協議を進化させることで一致。その後,2016年10月,2018年6月に2回会合を開催。環太平洋パートナーシップ(TPP)協定については,加は2012年6月に,我が国は2013年7月に交渉に参加し,2016年2月に全12か国で署名。その後,2017年1月の米国による離脱表明を受けた協議の結果,2018年3月,「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(TPP11協定)」に11か国で署名。これにより日加間ではじめてとなる経済連携協定が成立。

(1)対加貿易(2016年,財務省貿易統計)
  貿易額 主要品目
日本による輸出 9,455億円 輸送用機器,一般機械,電気機器
日本による輸入 1兆477億円 鉱物性燃料,農産品,林産品
(2)直接投資残高(2017年,日本銀行統計)
対加 1兆8,388億円
対日 1,574億円

3 在加邦人数

70,025人(2017年10月1日現在 外務省統計資料)

4 在日カナダ人数

10,282人(2017年12月末時点 法務省統計資料)


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