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日本とカンボジアの間の新たなパートナーシップに関する共同声明(骨子)
平成19年6月14日
(全文仮訳はこちら)
- 日本とカンボジアは協力の歴史を通じ信頼の絆を育んできた。カンボジアの平和構築と国家再建における両国の協力は、成功のモデルを世界に示すもの。
1.基本的価値の実現
- 自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった基本的価値の重要性を再確認。
- クメール・ルージュ裁判の正式な設置を歓迎。カンボジアは、裁判への日本の貢献に感謝。
- カンボジアは、民法及び民事訴訟法の起草に対する日本の支援に感謝。日本は、民主主義、法の支配に関するカンボジアへの支援を継続。
2.経済、経済協力
- カンボジアは、日本の政府開発援助の重要な役割を評価。
- 第二次プノンペン市洪水防御及び排水改善計画並びに人材育成奨学計画に係る交換公文の署名を歓迎。
- 日カンボジア投資協定の署名を歓迎。カンボジアは、経済特区を含む投資環境整備に努力。
- 日本は、カンボジアに対して官民合同ビジネスミッションを派遣。
- カンボジアは、「開発の三角地帯」を含む日本のメコン地域開発への支援を評価し、日本・メコン地域パートナーシップ・プログラムを歓迎。
- 「第2東西回廊」の開通、第二メコン架橋建設を迅速に進める。
- カンボジアは、通関手続の調和等の改革を推進。
3.相互理解の促進
- 日本は、今後5年間で、1,000人を超えるカンボジア人青少年を日本に招聘。
- 日本は、アンコール遺跡保存に積極的に協力。
4.北朝鮮
- 六者会合において達成された合意の迅速な実施を支持。
- 拉致問題の速やかな解決の重要性を強調し、この問題に関して協力。
- カンボジアは、次回の北朝鮮人権状況決議を支持。
5.国連改革
- 国連安保理の早期改革を実現するため、積極的に協力。
- 日本は、日本の国連安保理常任理事国入りへのカンボジアの継続的な支持に感謝。
- カンボジアは、国際機関での日本のより幅広く積極的な役割への強い支持を改めて表明。
6.気候変動
- カンボジアは、気候変動に関する日本の新提案「美しい星50」を評価し、世界全体の排出量を現状に比べ2050年までに半減するとの長期目標を世界共通目標とする考えを支持。
- 2013年以降の温暖化対策の効果的な国際枠組を構築するため、積極的に協力。